スカパー・BS・CS、どのワードもよく耳にしますし、実際にテレビで観ているご家庭も多いでしょう。
しかし、いざどの回線で視聴しているのかを聞かれたら、答えることはできますか?
そこで今回は、スカパー・BS・CSの違いや基本的な情報を詳しくご紹介していきます。
これを知っていれば、最適な視聴方法を選ぶことができますよ。
テレビ放送の種類を知ろう!
テレビには大きく分けると、「地上波放送」「衛星放送」「ケーブルテレビ(有線放送)」の3種類があります。
ほとんどの方が頻繁に視聴している「地上波放送」は、TBDやNHKなどを見ることのできる一般的に最もなじみ深い放送となります。
民間放送と国営放送の2種類から成り立っています。
「衛星放送」とは、人工衛星から専用のパラボラアンテナを通して受信する放送をいいます。
そして、用いている人工衛星によって「BS放送・CS放送」に分けられています。
あとで詳しくご説明しますが、「スカパー」も「衛星放送」の1つです。
「ケーブルテレビ(有線放送)」とは光ファイバーケーブルを引き込み、直接放送を届けます。
このように無線ではないことから「有線放送」と呼ばれることも多いでしょう。
こちらも後ほどお話ししますが、ケーブルテレビのサービスに加入することで、「地上波放送」「BS放送・CS放送」の視聴が可能となります。
また、インターネット接続や電話などの複合的なサービスも行っています。
衛星放送はBS放送とCS放送のこと?BSについて
先述しましたように、「衛星放送」は、「BS放送・CS放送」の2種類に分かれます。
そのため、「BS放送・CS放送とは、衛星放送のこと」と答えることに間違いはありません。
しかし、これだけではあまりしっくりきませんよね。
そこで、もう少し詳しくご説明していきます。
まず、「BS」についてです。
「BS」とは、基本的に「地上波放送」でNHKを視聴できるご家庭であれば、受信することができます。
(NHKの受信料を払っているご家庭を前提としています)
チャンネルも、NHKや民放各社などの地上波の放送を行っている会社も多くあります。
視聴料は、民法の番組は基本的には無料となります。
逆に有料となるのは、「WOWOW」や「スターチャンネル」「JSPORTS】など、一度は聞き覚えのあるであろう専門チャンネルを観るときです。
観たいチャンネルを別途契約することで視聴することができ、CMがありません。
また、「BS」は高画質ハイビジョン放送が多いのも特徴となります。
では、次に「CS放送」で観られる「スカパー」についてのご説明をしていきます。
CS放送とスカパーは同じなの?
率直に答えを出すならば、「CS放送はスカパー」ということで間違いありません。
ある3社がひとつになって誕生したのが「スカパーJSAT株式会社」という会社で、有料多チャンネル放送サービスの運営を始めました。
そのなかの2社が共同でCS衛星を打ち上げたことで、CS放送の有料多チャンネル放送サービス「スカパー」が始まったのです。
ちなみに、お使いのリモコンのボタンにCS1・CS2と切り替えボタンがある方も多いと思います。
以前は、もう1社CS放送のサービスの配信を行っていました。
その会社のCS放送のリモコンがCS1、「スカパー」がCS2とチャンネルのボタンが分けられていました。
しかし、現在のCSは「スカパー」だけになりますので、最近のリモコンもCSボタン一つになっています。
「スカパー」は専門チャンネルが多く、視聴するには、観るチャンネルごとに契約が必要となります。
また、それぞれのジャンルやおすすめのパックでの契約も可能です。
スカパーに加入することで、BSの有料チャンネルもスカパーを通して契約することができます。
BSもCSも契約すればすぐに視聴可能?
先にも少し述べましたが、BSを視聴するためにはパラボラアンテナが必要となってきます。
BS・110度CS用という丸いタイプのパラボラアンテナが一般的です。
現在のご自宅で、NHKが視聴できる方であれば、ほとんどがこのパラボラアンテナが設置されていると考えていいでしょう。
このアンテナはCSにも対応しているため、契約さえすればスカパーの視聴も可能となります。
(なかにはBS放送にしか対応していないアンテナが付いている場合もありますので、注意してください)
そして忘れてはならないのが、BS・CSの受信チューナーが内蔵されたテレビの用意です。
最近のテレビはほとんどが対応していると思われますが、なかには地デジ専用というテレビもあります。
確認方法としましては、リモコンに「BS・CS」のボタンが付いているかを見てみましょう。
スカパープレミアムサービスとは?
ここまでのお話を簡単にまとめると、テレビ放送には3つの種類があり、そのなかの衛星放送にはBSとCSがありました。
そして、現在のCSとはスカパーのことを指していました。
いずれも、BS・CSのチューナーが内蔵されたテレビと、BS・110度CS用のパラボラアンテナがあれば、視聴することが可能です。
(別途契約が必要なチャンネルもあります)
しかし、CSのスカパーには「スカパープレミアムサービス」という、BS・110度CS用のパラボラアンテナでは視聴できない契約もあるのです。
スカパープレミアムサービスには、専用のチューナーとアンテナが別途必要となります。
このスカパープレミアムサービスは、スカパーよりチャンネル数が圧倒的に多く、すべてがハイビジョンで楽しむことができます。
さらに、話題の4Kを楽しめるチャンネルもありますので、画質にこだわる方には特におすすめです。
このようにスカパーと一括りに言っても、スカパープレミアムサービスの場合もありますので気をつけましょう。
賃貸物件でもBSやスカパーは契約可能?
賃貸物件のような集合住宅の場合には、屋上に受信アンテナがもともと設置されていることがあります。
リモコンで視聴可能か調べることもできますし、契約書などに記載されている場合もありますので、確認してみましょう。
もし、BS・CSの共同アンテナが用意されてなかったときは、新たに個人アンテナの設置が必要となります。
その際には必ず大家さんや管理会社の許可を取るようにしましょう。
賃貸物件ではベランダも共有部分となりますので、トラブルを避けるためにもひとこと相談をしてから行うようにします。
万が一アンテナの設置の許可をもらえなかった場合には、光ファイバーを利用した視聴方法もあります。
スカパーの申し込みのときには視聴環境を選ぶところがありますので、そちらで「NTTフレッツテレビ」を選択して手続きを進めてください。
また、もしお住まいの地域のケーブルテレビ局が、スカパーの視聴が可能なケーブルテレビ局であれば、ケーブルテレビを利用して視聴することも可能です。
このように、スカパーなどを楽しみたい方で、これから引っ越しをお考えの方は、前もってアンテナについても確認しておくと安心ですね。
理解ができると視聴にも困らない!
BS放送やCS放送について、理解を深めていただけたでしょうか。
いろいろな呼び方があって混乱してしまうかもしれませんが、BS放送・CS放送とは衛星放送のことで、CS放送で見られるのがスカパーです。
BS・CSは、地上デジタル放送とは違い、別途契約が必要なものがあることもわかりましたね。
もし、気になっている番組がありましたら、それがどの放送でどの契約で視聴できるのかを、しっかりとご確認してください。