DIYブームにより、男性だけでなく女性にもDIYが趣味という方が増えてきました。
一見厳しそうなアパートなどの賃貸物件でもできると話題となり、今やDIY関連の商品や特設コーナーがあるほどです。
そこで今回は、DIYのなかでもベーシックな、2×4材とディアウォールを使った棚作りをご紹介していきます。
省スペースでも、立派な棚ができあがりますよ。
アパートでDIYをするときに注意したいこと
はじめに、アパートでDIYするときに注意したい点からお話しします。
アパートでのDIYは、退去時に原状回復できるかが重要です。
DIYによって傷や穴などが付いてしまった場合、通常の使用による損耗とは認められず、賃貸人の責任となる場合があるため、注意しましょう。
そして、DIYを行うための道具によっては大きな打撃音がするため、ご近所トラブルになることもあります。
DIYを行うときは、時間帯や音に配慮しましょう。
最近では、敷地内に工作室を設けているホームセンターがあります。
DIYに欠かせない工具も揃っていますから、こうした場所を見つけて加工しておくと便利ですし、ご近所の騒音トラブルに発展しにくいでしょう。
それでも、棚を作るときなどは、電動ドリルやドライバーを使うため、作業中の音や振動はどうしても防げません。
窓をしっかりと閉めて、なるべく音漏れしないように気を配りましょう。
また、音だけでなく、DIYで出た木くずがお隣にいかないようにしたり、塗装する場合は塗料のにおいにも注意してください。
DIYに便利な2×4材
アパートにお住まいの方のなかには、収納が少ないことにお悩みの方も少なくありません。
だからといって収納のための家具を置いてしまうと、部屋のスペースがどんどん狭くなってしまいます。
そこでご提案したいのが、壁面収納です。
壁の一面をそのまま棚にDIYしてしまえば、スペースを削減したまま多くのものを置けます。
しかし、退去時に原状回復しなければなりませんから、壁に穴をあけたりすることはできません。
そこで、2×4材とディアウォールを使った、棚作りの方法をご紹介します。
まず2×4材とは、規格化された寸法に合わせてカットしてあり、加工がしやすい木材の一種です。
様々なサイズがあるなか、木材の断面が38mm×89mmであることから、およそ2インチ×4インチとされ、このような呼び名になったといわれています。
ホームセンターなどで安く入手しやすいことも、DIY好きには魅力的な要素です。
2×4材を購入するときは、以下のような点を見て選んでみましょう・
・歪みやねじれがなく、真っすぐである
・割れや傷ありのものは避ける
・乾燥しているもの
・木材の芯がないもの
アパートで壁面収納!必要なものは?
続きまして、ディアウォールについてです。
ディアウォールは、2×4材を使って棚を作る際に壁にビスなどの穴をあけずに設置できる柱で、いわゆる突っ張り棒的な方法で取り付けます。
アパート行うDIYには欠かせないアイテムだと言えるでしょう。
ブラックやホワイト、ブラウンなどの色も選べますので、インテリアに合わせて選びましょう。
棚を作るためには、2×4材とディアウォール以外にも用意したいものがあります。
●棚柱と棚受
2×4材に取り付けることで、棚板を後から好きな間隔に動かすことができます。
決められた間隔で固定するよりも、グッと自由度が高まります。
棚柱は色々な種類がありますので、コスト面や色合いなどを中心に選んでみてください。
棚のイメージができあがっていれば、棚柱を購入した店舗でカットしてもらうことをおすすめします。
カットしてもらう長さは、天井から床までなくても大丈夫です。
棚板を動かしたい範囲の長さにカットしてもらいましょう。
そして、棚柱に合う棚受と、棚板も用意してください。
●棚板
物を置くための棚板も用意します。
こちらも、サイズが決まっていれば、購入した店舗でカットしてもらうと手間が省けます。
棚柱の取り付け!DIYで便利な電動ドライバーを使おう!
それでは、2×4材とディアウォールを使った、棚作りの方法をご紹介します。
【用意するもの】
・2×4材 2本
・ディアウォール 2セット
・棚柱と棚受
・棚板
2×4材の長さは、棚を設置する壁面の天井から床までの長さを測り、45mmまたは40mmを引いた数字にします。
45mmまたは40mmを引く理由は、ディアウォールの厚み分です。
なお、床と天井が垂直に固定できるところに設置するようにしてください。
畳の部屋やカーペットが敷いてあるような場所ではきちんと固定されず、柱が倒れてくる危険があるからです。
正確な長さにするためにも、2×4材を購入したお店でカットするといいでしょう。
ちなみに、可能であれば1本の2×4材を2本に切り分けるほうがコストを抑えられます。
はじめに行うのは、棚柱の取り付けです。
2×4材を表側に向けて、中心に棚柱を取り付けていきます。
鉛筆などで印をつけておくと、ズレる心配がありません。
取り付け位置が決まったら、ネジで固定していきます。
DIYには、速くてしっかりとネジをとめられる電動ドライバーがおすすめです。
本格的なものでなくても、持っておくと便利です。
ただし、電動ドライバーを使うときは時間帯に気を付けて、アパートに住む人達の迷惑にならないように注意してください。
壁に穴をあけない収納棚
2×4材に棚柱を取り付けたら、ディアウォールを使って壁に取り付けていきましょう。
棚板の横幅に合わせて位置を決めたら、2×4材の天井側から先にはめ込んでいきます。
このとき固定が弱くてグラグラすると感じたら、ディアウォールに同梱されている調整板を入れて調節してください。
以上の手順で2本の柱が壁面に設置できたら、棚柱にお好きな間隔で棚受を取り付けます。
そして最後に、棚板をのせて固定すれば完成です。
棚板は、#60くらいの粗めの紙やすりで角を削っておくと仕上がりがキレイです。
これにて、アパートでも壁に穴をあけることなく、壁に収納棚ができあがりました。
完成した喜びこそ、DIYならではですよね。
自分が作った棚は、愛着のあるものとなることでしょう。
狭いアパートはDIYで棚を作って収納力アップ
2×4材とディアウォールで作る棚は、いろいろな使い方ができます。
収納スペースが少ないアパートでは、活躍すること間違いなしです。
最後に、DIYで作った棚の使用例をいくつかご紹介します。
●靴棚
アパートに靴箱が設置されていたとしても、家族全員の靴を収納できないこともありますよね。
だからといってあらたに靴棚を置くと、玄関が狭くなってしまいます。
そこで、2×4材とディアウォールを使うのです。
省スペースでも、立派な靴棚ができあがります。
●キッチン
狭いキッチンでは、2×4材とディアウォールで作った収納棚が役に立ちます。
カフェのようにディスプレイすれば、料理をすることが楽しくなることでしょう。
●間仕切り
2×4材とディアウォールを柱にして、側面に板を貼り付ければ部屋の間仕切りにもなります。
1つの部屋を2つに区切れるため、リビングダイニングの間仕切りや、子供部屋の間仕切りとしても活用できます。
もちろん、棚板を取り付ければ、棚としての機能も備わります。
DIYで楽しく暮らそう
2×4材とディアウォールを活用すれば、省スペースでも収納力抜群の棚ができあがります。
壁に穴をあけずに作れるのも、魅力です。
必要な道具を購入し、購入先でカットすれば、DIY初心者でも簡単に作ることができます。
ぜひ、できあがったあとの達成感を体験してみてください。