新たに家を建てるときは、居住空間だけでなく、十分な収納スペースも確保しておきたいですよね。
そんなときは、たっぷりの荷物を収容できる「納戸」を検討してみてはいかがでしょうか。
しかし、納戸を設置するときに注意しなければならないのがコンセントの有無です。
この記事では納戸の定義やメリット、また、コンセントの必要性についてお話ししていきます。
新築の家における納戸とは?
新たな家を建て、これから数十年と暮らしていくことになると、思い出とともに荷物も増えていくことでしょう。
そうなると、気になってくるのが荷物を収納する場所です。
そんなときにあると便利なのが納戸です。
建築基準法においては、居室として認められないスペースを納戸と呼びます。
居室として認められないとは、採光や換気などのための窓を有していないスペースのことです。
そのスペースでは生活を営むことを想定していないため、納戸として利用されるケースが多いようです。
とはいえ、納戸を一つの居住空間として使用したとしても、法的に問題になることはありません。
納戸にコンセントやエアコンをつけ、納戸以外の使い方をしたとしても、大きな問題が起こることはありませんので、その点は安心してください。
この納戸ですが、家を新築するのであれば、ぜひ設置を検討してください。
納戸が持つメリットを知れば、なぜ納戸が必要なのか、おのずと知ることができるでしょう。
新築には納戸が必要!そのメリットとは?
新築の家に納戸が必要な理由は、納戸があることでたくさんのメリットを生むためです。
そのメリットについていくつかご紹介します。
〇抜群の収納力
納戸の一番のメリットと言えば、収納力でしょう。
荷物を保管するためのスペースとして、ある程度の広さを有しているので、家の中が荷物で溢れかえるということを防げるはずです。
〇紫外線による影響を防ぐ
前項でも先述しましたが、納戸には窓がついていません。
そのため、納戸の中に日の光が入り込むことが無く、収納した荷物が紫外線により傷んだりすることがありません。
とはいえ、窓がないということは換気もできないため、湿気がたまらないような対策は行いましょう。
〇納戸として以外の活用方法がある
一定の広さがあれば、納戸として以外での活用方法を見出せます。
具体的な活用方法については後述いたしますが、その後の活用方法のことを考えて、コンセントやエアコンをつけておくと良いでしょう。
使い方を考えて納戸の仕様を工夫しよう!
納戸が生み出すメリットについてご紹介しましたが、納戸の使い方の想定を間違えると、後になって後悔することも多いようです。
そのようなことが起きないように、設計の段階で納戸の仕様をしっかりと考えておくことが必要です。
まず、照明についてです。
荷物を置くだけのスペースだとしても、照明はある程度の明るさのものを用意しておきましょう。
また、照明のスイッチは部屋の外側につけておくことをおすすめします。
納戸の中に照明のスイッチを設置すると、その部分だけ置く荷物の大きさや高さに制限ができてしまい、スペースが無駄になってしまうことが考えられます。
次に、納戸の扉についていですが、できれば廊下側に開く仕様にしたほうが良いでしょう。
納戸側に開く仕様の扉だと、開閉する際に収納した荷物が邪魔になるなどし、荷物を運び入れるときに十分なスペースが確保できないことがあります。
そして、納戸に設置する棚についてです。
納戸はスペースを無駄にしないために、荷物を置くための棚や服を掛けるためのポールなどが設置されることが多いようです。
納戸を荷物の収納だけに利用する場合は、棚を多く設置しても良いでしょう。
しかし、もし納戸を今後の居住空間としても活用を考えているのなら、高さ調整や取り外しのできる棚を選ぶようにしてください。
くわえて、納戸にコンセントを設置したほうが、今後の使い勝手をさらに良くしてくれるはずです。
後悔を防ごう!納戸にコンセントは必要!
納戸には、コンセントを忘れずに設置するようにしてください。
なぜなら、家に納戸を作った人の中には、コンセントを設置しなかったことを後悔する人が多くいるためです。
その大きな理由の一つが、掃除機を使うときに不便だということです。
納戸はあまり人が立ち入らない場所とはいえ、ホコリ汚れなどはたまっていきます。
そのホコリを掃除するためには、掃除機が必要です。
しかし、納戸にコンセントを設置していなかったために、掃除機のプラグを挿すことができないという事態が起こります。
廊下側のコンセントに設置できたとしても、掃除機のコードが納戸の中まで届かないこともあるでしょう。
このようなことを避けるためにも、納戸にはコンセントを設置したほうが良いのです。
また、将来的に納戸以外の目的で活用することを考えているなら、なおさらコンセントの設置は必須になります。
コンセントがあることで活用できる納戸スペース
ここまで何度か、納戸は納戸としての本来の役割以外にも、活用方法があるというお話しをしてきました。
それでは、どのような部屋として納戸は活用できるのでしょうか。
いくつかご紹介しましょう。
〇書斎や趣味の部屋
納戸にはそれほど広いスペースを必要としません。
しかし、荷物を入れたとしても圧迫感を感じないほどのスペースはあるはずです。
このように広くも狭くもない納戸は、意外に心穏やかにくつろげる空間となるようです。
納戸には窓もついていないので、外からの影響も受けず、集中することもできます。
そのため、読書や趣味に没頭するために適した場所と言えるでしょう。
しかし、夏や冬には暑かったり寒かったりということがあるので、エアコンをコンセントにつないで稼働させるようにしてください。
また、パソコンを使う作業をする場合も、コンセントが必要になるでしょう。
〇テレビや映画を鑑賞する部屋
納戸には窓がついていないので、部屋を暗くしてプロジェクターなどを使ってテレビや映画を鑑賞するには適しています。
テレビやプロジェクターを使用するためにも、コンセントは必要不可欠な存在です。
コンセントがあることで納戸の活用方法は幅広いものとなるでしょう。
納戸に設置するコンセントの必要な数や場所は?
ここまでのお話しで、納戸にコンセントを設置したほうがいい理由はお分かりいただけたかと思います。
それでは、納戸にコンセントを設置する場合、数や場所はどうすれば良いのでしょうか。
まず考えるべきなのは、納戸の使い方です。
現時点において、納戸としての使い方以外は考えていないとしても、将来的にはどうなるか分かりません。
そのため、最低限の数として差込口が2つついているコンセントを1か所はつけておくと良いでしょう。
差込口の片方に掃除機のプラグを挿していたとしても、もう一方の差込口を他の用途に使うことができます。
もし、時期を見て納戸を書斎や趣味の部屋にしたいのであれば、2口のコンセントを2か所に分けて設置するのがおすすめです。
1つは扉付近に設置して掃除などの際に利用し、もう1つをテレビやパソコンを置くであろう場所に設置すれば、コードやケーブルを使って延長する必要がなくなるでしょう。
コンセントで広がる納戸の活用術
納戸は収納スペースとして、とても優秀な存在です。
たくさんの荷物を効率よく片づけられるだけでなく、使い方を見直すことで、ライフスタイルの変化に合わせて書斎や趣味などの部屋として有効活用することができます。
しかし、納戸を過ごしやすい部屋にするためには、コンセントの設置が欠かせません。
後になってコンセントを増設するとなると、数万円の設置費用が発生することもありますので、納戸を設置するときは、あらかじめコンセントをつけるのを忘れないようにしてくださいね。