夏の季節が近づいてくると、厄介なのは室内への「虫」の侵入ですよね。
「きちんと網戸をしているのに虫が入ってきた…」という経験をされた方は、大勢いらっしゃるはずです。
室内にハエや蚊などの虫が入ってくると、とても不快な気持ちになります。
そこで今回は、虫を侵入させないためのアイデアや、対策方法についてまとめました。
なお、網戸の張り替え方法について触れますので、持ち家の方を対象にお話いたします。
虫が入ってくるなら!窓の正しい開け方を学ぼう
網戸をしていても虫が入ってくるのなら、まずは「窓の開け方」を確認してみましょう。
窓の開け方や網戸の位置によって、虫の侵入を防ぎやすくなるからです。
ここでは、左右どちらからでも開けられる「引違い窓」を例に挙げましょう。
正しい使い方としては、網戸と窓のフレーム部分を重ねることがポイントです。
すると、隙間はありませんから、虫の侵入通路を塞ぐことができます。
その一方で、窓との間で隙間が生まれてしまうと、たとえ網戸をしていても虫は入ってきます。
そこで基本的に、網戸は右側にくるようにしてください。
窓を全開にしていれば、網戸は左側でも問題ありませんが、半開きになっていると隙間が生まれる原因となります。
このように、正しく窓を開けることで、網戸は本来の役割を果たしてくれるのです。
さっそく今日から、窓の開け方を意識してみましょう。
網戸の劣化状態をチェック!
窓の開け方に続いて注意したいのは、「網戸の劣化状態」です。
網戸の寿命は、使用環境によって異なるものの、一般的に4~6年程度と言われています。
網戸をしていても虫が入ってくるなら、穴や隙間がないか確認してみましょう。
もしかすると、気がつかないような部分に、抜け道があるかもしれません。
また、目につきやすいネット部分だけでなく、ゴムパッキンなどの部品も劣化していくので、細かくチェックすることをおすすめします。
ここでは、網戸の交換サインをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
□網戸ネットに穴があいている
網戸ネットは劣化していると、いとも簡単に穴があいてしまいます。
また、小さなお子さんのイタズラで穴があくことも考えられるでしょう。
お子さんだけでなく、犬や猫などのペットがいるご家庭も要注意です。
□網戸ネットの端が裂けている
劣化した網戸ネットは、端のほうから裂けてくることが多いです。
はじめは小さな裂け目でも、次第に広がっていくので早めに対処しましょう。
□ゴムパッキンが劣化している
網戸ネットよりも見落としやすいのは、ゴムパッキンの状態です。
ボロボロになっていたら、それが交換の目安と言えます。
小さな虫が入ってくるとき!網戸ネットの「網目」にも注目
次項では、網戸の張り替え方法をお伝えしていきますが、その前に「網目の大きさ」に注目してみてください。
網目があらいと通気性は向上しますが、小さな虫が入ってくることもあります。
小さな虫まで、徹底的に対策したいとお考えであれば、網目は細かいものを選びましょう。
一般的な網戸ネットは「18メッシュ(約1.15ミリ)」なので、コバエや蚊の侵入は防ぐことができています。
しかし、それ以上に小さな虫への対策であれば、「24メッシュ(約0.84ミリ)」の網戸ネットに交換するのがおすすめです。
24メッシュなら、18メッシュの約2倍の密度となります。
そのほかに、24メッシュよりも細かい「30メッシュ(約0.67ミリ)」や、「40メッシュ(約0.64ミリ)」の網戸ネットもありますが、これでは風通しや景観に問題が出てくるかもしれません。
そういった点を踏まえながら、網戸ネットを選んでいきましょう。
ちなみに、ブラックカラーだと外の景色がきれいに見えますよ。
網戸の張り替え方法
ここでは、「網戸が劣化していて虫が入ってくる…」という方のために、網戸の張り替え方法をご紹介します。
まずは、必要なものから揃えていきましょう。
・網戸貼り替え用ネット
・網戸用ゴムパッキン
・網戸用ローラー
・ドライバー
・使い古しの歯ブラシ
・クリップ
・カッター、ハサミ
網戸ネットやゴムパッキンは、サイズの確認をしておいてください。
すべてホームセンターなどで、手軽に購入できます。
【作業手順】
①ゴムパッキンと古い網戸ネットを取り除く
ゴムパッキンの切れ目にドライバーを差し込んで、外していくことからはじめます。
そのまま古い網戸ネットを取り除いたら、使い古しの歯ブラシなどで溝の部分を掃除しておきましょう。
②新しい網戸ネットを準備する
網戸の枠の上に、新しい網戸ネットをのせます。
枠より10センチ程度余裕を持って、カットしてください。
そうしたら、クリップで仮止めしておきます。
③新しいゴムパッキンを取りつける
一辺ごとに、網戸ネットの上からゴムパッキンを取りつけていきます。
網戸用ローラーを使って、押し込むように入れてください。
網戸ネットがたわまないように、注意しながら作業しましょう。
④余分な網戸ネットをカットする
はみ出している網戸ネットをカットし、仕上げていきます。
基本的にはカッターを使用しますが、細かい部分ではハサミを使いましょう。
これで、作業は完了です。
網戸の「虫除けアイテム」を使ってみよう!
網戸の防虫機能をアップさせるには、「虫除けアイテム」を使うのも一つの方法です。
網戸用の防虫剤には、いくつかのタイプがあります。
●貼るタイプ
参考商品【KINCHO:虫コナーズ アミ戸に貼るタイプ】
面ファスナーで、網戸ネットに貼りつけます。
プラスチック容器内のメッシュ部分に、薬剤が入っているという仕組みです。
室内側に貼るよりも、外側に貼ったほうが効き目があります。
●スプレータイプ
参考商品【アース製薬:虫こないアース あみ戸・窓ガラスに】
網戸だけでなく、窓ガラスにも使えます。
効果はおよそ2ヵ月間で、撥水成分を含んでいるため、雨水にも強いです。
●泡ムースタイプ
参考商品【株式会社トパック:虫除けコーティング 網戸用】
虫除けと洗浄のダブル効果が見込めます。
泡状の液体を網戸ネットにかけて、しばらく放置したあとに、布で拭き取っていきます。
こういったアイテムのほかには、防虫効果のあるアロマオイルを利用するのもおすすめです。
レモングラスやユーカリシトリオドラなどのオイルと、精製水、無水エタノールを混ぜ合わせてスプレーボトルに入れたら、防虫アロマオイルスプレーの完成です。
網戸に吹きかけることで、虫が入ってくることを予防できます。
虫が入ってくるのを防ぐ!その他の対策アイデア
ここまで、網戸の虫除け対策についてお話ししてきましたが、そのほかにも取り入れられるアイデアがあります。
【発生源の駆除】
蚊の侵入を防ぐためには、発生源を駆除していくことも重要でしょう。
蚊は水の中に卵を産みます。
そのため、庭やベランダに水溜まりができていないか確認してください。
まとまった雨が降ると、思わぬ場所に水が溜まってしまいますから、日頃からチェックしていけるといいですね。
【照明をLEDに変える】
蛾などの虫は、紫外線を発生させる照明の灯りに引き寄せられる性質があります。
そこで、もし自宅の照明が蛍光灯や白熱灯だった場合には、LEDに買い替えてみましょう。
大半のLED照明は、紫外線をほとんど発生させません。
網戸そのものに対策するだけでなく、こういった虫除けアイデアも参考にしてみてください。
すると、今までよりも室内に虫が入ってくることを抑えられるはずです。
虫の侵入に困っていたら網戸に一工夫!
網戸をしていても虫が入ってきてしまうのは、窓の開け方や網戸の劣化が関係しているかもしれません。
そういった問題を解決したうえで、虫除けアイテムを使ってみましょう。
また同時に、発生源の駆除や照明交換なども検討してみてください。
快適な夏を過ごすためには、ちょっとした工夫が必要です。