徹底調査!アパートの1階と2階ではどちらが生活しやすい?

アパートの1階は、あまり人気がない傾向があります。

1階というと、日当たりが悪い、空き巣に入られやすいなど、ネガティブなイメージをもっている人もいるでしょう。

しかし、場合によっては、2階よりも快適に生活できることもあります。

アパートの1階と2階のメリット・デメリットについてご紹介します。

1階の家賃は2階よりも安い!

まず、家賃について考えてみましょう。

アパートの家賃は、2階のほうが高いことが多いですよね。

家賃を決める際、基本になるのは、不動産の鑑定評価方式です。

そのときの家賃相場や、地域の評価、それぞれの物件の条件(専有面積・築年数・設備・周辺環境)を考慮して、家賃が決まります。

まず、基準となるのは、1階の家賃です。

1階の家賃を基準にして、各階の家賃が設定されていきます。

一般的に、階が上がるにつれて、環境が良くなることが多いです。

眺望や日当たり、風通しが良くなり、騒音も少なくなります。

このような理由で、2階以上の部屋のほうが、家賃が高くなります。

特に、都心の高層マンションになると、この家賃格差が大きくなります。

これらを踏まえると、特別な事情がない限り、2階のほうが家賃が高いことが多いようです。

しかし、1階には隠れたメリットがあります。

1階は人気がないので、空室を埋めるために、設備をグレードアップするオーナーもいるのです。

しかも、家賃は2階より安く設定されています。

家賃という観点から見ると、1階はお得な物件と言っても良いかもしれません。

1階に住むメリット① 出入り

アパートの1階は、多くの人に敬遠されがちです。

しかし、1階には1階のメリットもあります。

家賃のほかに、アパートの1階に住むメリットについてお話していきます。

1階の部屋は、なんといっても出入りが楽です。

そのため、荷物の搬入も、とっても楽に行えます。

搬入が楽ということは、搬出も楽ということになりますよね。

階段がありませんので、引っ越しのことを考えると、これはメリットになります。

エレベーターがない3階と1階の部屋では、引っ越し代に数万円の差が出ることもあります。

階段やエレベーターが狭く、大きな荷物が搬入できないという場合も、1階の部屋であれば、窓から搬入することが可能なのです。

2階以上の部屋ですと、大きな荷物はクレーンを使って搬入する必要があり、大きな費用が掛かってしまいます。

大きな家具や荷物がある人、よく重い荷物を運び込む人は、1階をおすすめします。

また、災害が起きた際にも、1階であれば、すぐに逃げ出せます。

エレベーターが止まったとしても、簡単に外に出られますので、そういった点では安心です。

1階に住むメリット② 騒音と防犯

ご近所のトラブルでよく聞くのが、騒音問題です。

アパートの場合、部屋の壁がくっついていますから、気を遣いますよね。

特に、隣との壁と、階下に接している床が気になります。

1階でしたら、階下に響く騒音を、気にする必要はありません。

小さな子どもがいる家庭でしたら、走り回る音や、遊んでジャンプする足音が気になるでしょう。

1階ですと、気にしなくて済みますので、精神的なストレスが減ります。

そして、女性が気にするのが、1階の防犯性です。

1階が敬遠されている大きな理由は、防犯の問題かと思います。

1階は空き巣に入られやすいと思う人もいると思います。

しかし、1階は出入りする人が多かったり、侵入するのが道路から見えたりするので、空き巣が入りにくいこともあるのです。

管理人がいるのも、通常は1階です。

人がいてくれるというのも、防犯対策になります。

セキュリティがしっかりしているのであれば、かえって2階の部屋よりも安全だったりします。

空き巣に関しては、高層階だからといって、安全というわけではありません。

防犯対策がしっかりなされていれば、1階でも安心して暮らすことができるでしょう。

デメリットもあるアパートの1階

次に、アパートの1階に住むデメリットについても、お伝えしておきます。

メリットと共に、デメリットも把握しておきましょう。

・2階よりも日が当たる時間が短い

夏は涼しくて良いのですが、冬は寒いです。

・湿気が多い

地面に近いため、湿気が多く、フローリングですと、底冷えします。

・2階の騒音

住んでいる人によっては、うるさく感じます。

・エントランスの出入り

1階にはエントランスがあるので、人の出入りや、子どもの遊ぶ声など、うるさいと感じることもあります。

・洗濯ものが干しにくい

人の目に触れやすいので、外に干しにくくなります。

・虫が入りやすい

地面に近いので、虫が入ってしまうことがあります。

・災害で、川が増水したときに浸水被害に遭いやすい

土地が低い場合は、心配です。

1階には、このようなデメリットがあることも事実です。

やはり人気があるアパートの2階

次に、アパートの2階に住むメリットについてお話します。

アパートの2階は、1階よりも日当たりが良く、風通しも良くなります。

湿気や、寒さを気にする必要も、あまりないでしょう。

日当たりが良ければ、冬でも暖かく過ごすことができます。

また、車の音や子どもの声など、周囲の音があまり気にならず、静かに生活できます。

デメリットも、もちろんあります。

日当たりが良すぎると、夏は室温が上がりすぎてしまいます。

サウナ状態になることもあります。

ベランダに鳥が来るので、糞害に悩まされるということも耳にします。

また、上下左右の部屋を気にする必要がありますので、少しストレスに感じることもあるでしょう。

ポストが遠いので、郵便物や新聞を取りに行くのが億劫という声もあります。

このように、いくつかデメリットはありますが、現実的には2階のほうが人気があります。

やはり女性は、1階に住むことに抵抗を感じるようです。

1階・2階ではなくアパートを見て決める

1階にはデメリットもありますが、きちんとした対策を行えば、メリットのほうが大きくなることもあります。

物件によっては、2階や高層階でも日当たりや、眺望が悪いことがありますよね。

防犯についても、2階だから高層階だから安心、と思って油断していると、思わぬ被害に遭ってしまうこともあります。

「1階だから空き巣に入られやすい」「1階だから日当たりが悪い」と決めつけずに、アパートや部屋を実際に見てみることが大切です。

家賃や引っ越し代など、1階に住むメリットが大きい人もいるでしょう。

特に、男性であれば1階、2階をあまり気にしない人も多いです。

こだわりがないのであれば、1階はおすすめできる物件です。

仕事で、ほとんど家にいないのであれば、部屋からの眺望は必要ありませんよね。

それぞれの生活のスタイルに合わせて、考えてみましょう。

1階のほうが家賃が安く、住みやすいこともあります。

そこで生活することをイメージして、メリット・デメリットを含めて、総合的に判断しましょう。

1階は魅力たっぷり

アパートを選ぶ際は、2階以上を希望する人が多いと思います。

しかし、1階にも魅力的な物件が、たくさんあるのです。

はじめから1階を除外するのでなく、実際のアパートを見て、ご自分のライフスタイルと照らし合わせて決めると良いですよ。