「もっと使いやすいキッチンがいいなぁ」
毎日料理を行うキッチンだからこそ、そんな風に思う方が多いのではないでしょうか。
賃貸の狭いキッチンでも、ちょっとした工夫や収納で使い勝手が良くなります。
収納初心者の方にはイチから分かり易く、収納のベテランの方にも確認となるように、収納の基本に加え、散らかり易い冷蔵庫やコンロ下などの収納についてご紹介します。
賃貸キッチンの使いやすい収納とは?
賃貸キッチンの収納でお悩みの方の中には、もっと使いやすいキッチンにしたいと思っている方が多いと思います。
では、使いやすいキッチンとは一体どういったものでしょうか。
人それぞれではありますが、「料理」を例に挙げると、大切なのは「家事動線」です。
家事動線が悪いと、キッチンの使い勝手が悪くなってしまうので、まずは家事動線を確認してみましょう。
◆料理を行う際の「家事動線」とは?
・冷蔵庫から食材を出す。
↓
・食材を流しで洗う。
↓
・食材を切る。
↓
・食材を調理する。
こういった料理などの一連の流れをスムーズに行えるのが、良い「家事動線」です。
例えば、パン皿はトースターと近くに置いておけばパンを焼いた後にすぐお皿に乗せることができますし、お茶碗も炊飯器の近くにあるほうが効率が良いですよね。
まずは、キッチン内で「家事動線」を意識してみましょう。
賃貸キッチンの家事動線を意識した収納場所!
賃貸キッチンの家事動線を良くするには、使いたいときにすぐに取り出せるように収納の“適材適所”を知ることが大切です!
キッチンの主な収納場所である
・引き出し
・吊り戸棚
・シンク下
・コンロ下
・冷蔵庫
を例に挙げてみていきましょう!
◆引き出しの収納
・向いているもの
スプーン、フォーク、お箸などのカトラリー類。
100均一などで売っているカトラリートレイを使って収納すると、見た目もスッキリして取り出しやすくなります。
お玉やフライ返しなどの小物調理器具を収納するのも便利ですね。
・向いていないもの
向かないものは基本的にありませんが、何でも入るのでしまいすぎに注意が必要です。
プラスチックケースなどの収納グッズが大活躍します。
賃貸キッチンの吊り戸棚、シンク下の収納!
◆吊り戸棚の収納
・向いているもの
上段には普段使わない季節用品など御節の重箱などの季節用品や、タコヤキ器など使用頻度の高くないものを置きましょう。
下段には手が直ぐに届くようであれば、軽いお弁当箱や密閉ケースなどを置くのも良いですね。
ラップやキッチンペーパーなどの消耗品も向いています。
・向いていないもの
液体調味料、刃物やナベなどの重いものは、倒れたり落ちて来ると危険なので避けましょう。
◆シンク下の収納
・向いているもの
スポンジ、洗剤、ごみ袋などのストック類など。
主にシンクで使用する水回りで使うものを収納すると便利です。
・向いていないもの
賃貸キッチンのシンク下収納は水道管の真下にあるのでどうしても湿気が多くなります。
衛生面に注意して収納するものを選ぶ必要が出てきます。
食品関連は避けたほうが無難ですね。
収納ケースやすのこなどのグッズも活躍します。
賃貸キッチンのコンロ下の収納!
コンロ下の収納は低い位置にあり、奥行きがあることが多いのが特徴です。
低い位置にあり奥行きのあるものは、手が届き辛いので、使い勝手が悪くなりがちです。
賃貸の狭いキッチンでは、奥のものも取り出し易い収納を意識してみましょう。
◆コンロ下の収納
・向いているもの
フライパンや鍋などの重いものや、高さのある調理器具。
油や料理酒など背の高い容器に入った調味料など。
ファイルケースなどを使って立てて、収納するのも良いですね。
調理器具は、取ってのついているものであれば低い位置でも取り出しやすくなりますし、醤油やみりん、料理酒などは同時に使うことも多いので一石二鳥です。
・向いていないもの
油を使う場所なので食品などをおく場合は注意が必要です。
どうしても収納したい場合は密封できる容器を利用しましょう。
効果的な冷蔵庫の収納術!
冷蔵庫は賃貸のキッチンの中でも食材の出入りが多い場所ですよね。
食材や調味料の種類も多いのでどうしても散らかりがちです。
冷蔵庫の中もちょっとしたひと手間で簡単に収納力がアップします。
◆冷蔵庫の収納術
冷蔵庫はカゴやトレイを活用することですっきり片付きます。
例えば朝食にパンを食べるご家庭の場合は、マーガリンやジャムなど同じカゴに入れておくことで、朝の準備がカゴを出すだけで終わります。
他にも夕食でよくサラダを食べるご家庭であれば、ドレッシングやマヨネーズなどをカゴにまとめておくなどで、時間帯によって出す手間も省けます。
カゴやトレイは、取手のついていて奥行きのあるものが空間が無駄なく使えてオススメです。
仕舞うのも簡単で一石二鳥ですね。
◆野菜室の収納術
麻袋や紙袋、プラスチックのケースなどを使って野菜は立てて収納しましょう。
立てることで傷めにくくなりますし、保存量もアップします。
◆冷凍室の収納術
冷凍食品など重ねていると使ったものから上に積まれていくので気付いたら悪くなっていたなんてことありませんか?
冷凍室は高さがあまりないことが多く、収納が難しい場所です。
そんなときは、仕切り板やタッパに小分けに食材を詰め込むと、かさばらないので沢山収納できます。
賃貸キッチンの収納術、取り出しやすい高さとは?
仕事のデスクでも使用頻度の高いマウスやキーボード、ペンなどは直ぐに手が届く位置に配置する方がほとんどだと思いますが、賃貸のキッチン収納でも同じです。
例えば食器で言えばお茶碗、湯のみ、お箸、スプーンなど毎日使うものを取り出し辛い場所に置いては居ませんか?
使用頻度別に取り出せる位置を変えることで必要なときに取り出しやすく、片付け易くなります。
◆取り出しやすい高さって?
では、実際に取り出しやすい場所、高さとはどのような位置なのでしょうか。
取り出しやすい高さとは、大きく3つに分けることができます。
●上段に収納するもの
上段とは肩より上、手を伸ばして届く高さのことを言います。
上段には利用頻度が二番目に多く、比較的軽いものを上段に収納しましょう。
●中段に収納するもの
中段とは真っ直ぐに立った状態で届く範囲のことを言います。
中段には利用頻度が高いもの、細かいものを収納しましょう。
収納棚では引き出しがついていることが多いますので、お箸やスプーンなど小さいものと共に毎日使うお茶碗等も一緒に入れておくと、食事の準備の際に一緒に取り出せるので効率が良いですね。
●下段に収納するもの
下段とは屈む必要がある高さのことを言います。
下段には利用頻度の低いもの、大きいものを収納しましょう。
利用頻度の低いティーセットや大皿、どんぶりなど。
実際に、なんとなくこのような高さに配置にされている方も、多いのではないでしょうか?
使用頻度や取り出しやすさを改めて確認して、この機会に配置を変えてみるのは如何でしょうか。
賃貸キッチンのその他の収納術!
フライパンやナベ、お皿などは複数持っている方がほとんどだと思います。
でも、沢山持っていても毎日使う道具は決まっていないですか?
使用頻度の高い調理器具は、思い切って「見せる収納」にしてしまいましょう。
◆吊るす収納
フライパンやお玉、まな板の調理器具などは、吸盤フックやつっぱり棒などを使って手の届く箇所に吊るしておくのもひとつの手です。
収納する手間も省けますし、使いたいときに直ぐに使えるので便利です。
注意点としては落下しないように、耐荷重のしっかりしたものを使用する必要があります。
◆それでも片付かない人は…
いつか使うと思って、取ってあるものってありませんか?
賃貸のキッチン収納は狭いことが多いので、量が多すぎては入るものもはいりません。
半年、あるいは一年以上使っていないものなどは場合によっては処分してしまってもいいかもしれませんね。
使いやすいキッチンにするために
賃貸アパートでは狭いキッチンも多いため、現在の収納に不満がある方も多いのではないでしょうか。
毎日家事をして長い時間を過ごすキッチンの収納はできるだけ使い易いものが良いですよね。
直ぐにできて効果的な使える収納術を中心に紹介してみたので、少しずつ実践して快適なキッチンにしてくださいね。