テレビが映らないと不便ですよね。
特に「引っ越し先のアパートでテレビが映らない」という話はよく耳にします。
今回は引っ越し先のアパートでテレビ(地デジ)が映らない人のために、見るための設備と、その設置方法のお話をしていきます。
また、テレビの配線の繋げ方などを合わせてご紹介していきます。
テレビを見るための設備は配線だけじゃない!
「引っ越し先でテレビが見れるか」は、引っ越し先の設備の状況によって大きく変わってきます。
大きく分けると「集合住宅」か「一戸建て」かに分けられます。
アパートの規模によっては一戸建てに分類されてしまう場合もあります。
それぞれの特徴をご説明します。
●集合住宅
基本的にはテレビ(地デジ)を見るための設備がついています。
とても古い建物でない限りは、テレビは映るでしょう。
万が一、引っ越し先のマンション・アパートでテレビが映らない時は、大家さんか管理会社に連絡をして確認を取りましょう。
管理人に「地デジは未対応」と言われたら、配線が繋がっていてもテレビは映りません。
自分で設備を用意しなければならないのです。
●一戸建て
一戸建てはテレビを見るための設備が整っていないことがほとんどです。
そのため、一戸建てに引っ越す場合は自分で設備を用意しなければなりません。
テレビを見るための設備の設置方法は、次項からご説明していきます。
アパートでテレビを見るための方法①「アンテナ設置」
ここからは、アパートで配線したテレビ(地デジ)を見るための設備の設置方法をご紹介していきます。
方法は3つあります。
1つ目は「アンテナを設置する」方法です。
一戸建て住宅のほとんどが、この方法をとっているのではないでしょうか。
アンテナ設置にかかる費用は「アンテナの本体代金」5,000~20,000円と、「工事費用」30,000~100,000円になります。
アンテナ設置のメリットは、1度設置すれば毎月料金がかからないという点があげられます。
アンテナ工事は家の近所の電気屋さんで申し込めます。
「テレビを見るためのアンテナを設置したい」と伝えれば、工務店が工事を行ってくれます。
ただし、アンテナ設置にはデメリットもあります。
それは大雨や風などで、ものがぶつかって破損するという可能性があるのです。
その場合の修理費用は全額負担となります。
そのため台風や強い風が多く吹く土地では、リスクが高いのでおすすめできません。
しかし、一戸建てで10年以上その場所に住む場合は、3つの方法のうち1番コストが抑えられます。
天災の少ない地域であれば、アンテナ設置が理想でしょう。
アパートでテレビを見るための方法②「光回線」
2つ目は「光回線」を使った方法です。
インターネットをするための光回線は契約済みですか?
もし契約済みであれば、以下の2つのオプションをさらに契約すれば、配線したテレビで、アパートでもテレビ(地デジ)が見られるのです。
光回線のメリットは、アンテナ設置と違い、天候で映像が左右されず、破損してしまうリスクがないことでしょう。
デメリットとして、毎月料金が発生してしまうこと、光エリアでない地域は申し込みができないという点があげられます。
●フレッツテレビ
NTT東西が地デジを見るために提供を始めたサービスです。
毎月660円の料金がかかり、建物によっては初期工事に6,000~24,000円かかる場合があります。
●ひかりTV
NTTぷららが提供しています。
フレッツテレビと違い、専用のチューナーをテレビに繋ぐだけでテレビが見れるため、工事をする必要はありません。
1世帯あたり2契約までなので、複数テレビを所持している家庭には向きません。
また、料金も毎月1,500円と高額設定なので、2台契約となると月額料金はもっとあがってしまいます。
アパートでテレビを見るための方法③「ケーブルテレビ」
3つめは「ケーブルテレビ」を使用して、アパートで配線したテレビ(地デジ)を見る方法になります。
ケーブルテレビはコスト・性能ともに光回線には劣ります。
しかし、光エリア以外で見れて天候に左右されない、地デジ以外にCS放送が視聴できる、というメリットもあるのです。
ケーブルテレビは各会社によって毎月の料金が変わってきます。
大手ケーブル会社のJ:comで料金を見てみましょう。
ネット契約や、見たいチャンネルを増やしてしまうと、毎月3,000~6,200円くらいの料金になってしまいます。
光回線と比べると高額な月額料金になってしまいますね。
また、家庭のテレビひとつひとつにチューナーを付ける必要があります。
これによって配線がより複雑になってしまうというデメリットも考えられるのです。
テレビの配線をしよう「引っ越し前の準備」
アパートでテレビを見るための設備が整ったら、実際に配線をしてみましょう。
まずは引っ越し前の準備からご説明します。
●引っ越し前の準備
①テレビと接続ケーブルの接続端子にふせんを貼り付けます。
テレビやレコーダーに接続されている配線をむやみに外してしまうと、どの端子にどのケーブルが接続していたのか分からなくなってしまします。
必ず、テレビの差込口と接続ケーブルに、おなじふせんをマークとして貼ってから外しましょう。
(この時にスマホのカメラでテレビの裏側の配線を撮影しておくと、写真を見ながら配線をもとに戻すことができます)
②アンテナケーブル・接続ケーブルを取り外します。
まず、テレビの電源やレコーダーの電源を完全に切ってからケーブルを取り外してください。
ケーブルを取り外す時の注意点としては、コネクター部分を持ちながらゆっくりと外すことです。
無理に引っ張ると、端子部分の破損へと繋がります。
③テレビを梱包します。
テレビはなるべく購入した時の箱に入れましょう。
ケーブルは絡まないように輪ゴムや結束バンドで結んでおきましょう。
テレビの配線をしよう「引っ越し後の設置」
アパートへ引っ越したら、今度はテレビの配線作業です。
●引っ越し先での設置
①テレビやレコーダーを設置する場所を決めましょう。
・傾斜のない平らな場所
・通気性のよい場所
・湿気やほこりの多い場所は避ける
上記がテレビの設置場所として理想的です。
②接続ケーブルをテレビに取り付けていきます。
引っ越し前の準備で各ケーブルに張ったふせん通りに、それぞれ接続していきます。
カメラで撮影していた人はここで見ながら作業するとスムーズに作業できます。
ふせんが剥がれていたり、接続方法が分からなくなってしまったときは、取扱説明書を参考にしましょう。
③テレビの電源を入れます。
テレビやレコーダー、周辺機器すべてをコンセントに差し込みましょう。
電源を入れたら「POWERランプ」が点灯しているか確認します。
もしランプが点灯していない場合はケーブルの接続にゆるみなどがあるか、確認をしましょう。
④地デジの受信設定をします。
テレビ放送を受信するための設定を行います。
リモコンを使って設定しますが、細かい受信方法は機種によって異なりますので、取扱説明書を参考にしてください。
以上で配線作業は完了です。
万が一地デジが受信できない場合は、各ケーブルが正しく接続されているか確認しましょう。
また、リモコンの切り替えが「地上D」ではなく「BS」「CS」になっている可能性もあります。
上記を確認しても解決しない場合は、最寄りの電気店へご相談ください。
アパートでテレビが見れない時はまず設備を確認する
引っ越しのアパートがよほど古い造りでない限りは、引っ越し後にコンセントにケーブルを配線するだけでテレビは見られます。
それでもテレビが映らない場合は、管理会社などに電話をして、設備がついているかの確認を取りましょう。
引っ越し前後はどうしてもバタバタしてしまうので、スムーズにテレビが映らないと焦ってしまいます。
しかし、当記事を頭に入れて、しっかりと対応できるようにしておきましょう。