アパートに居住する子供のいる家庭の騒音トラブル解決法

子供は子供らしく元気が一番!と見守りたいところですが、住んでいるところが賃貸アパート、となれば話は別です。

苦情が来るんじゃないか、と親は悩みが尽きませんし、被害に遭う側としても、仕方ないと思う一方で、やはり毎日となるとストレスが溜まります。

ここでは、騒音トラブルの原因と解決するための対処法についてお話したいと思います。

子供の泣き声による騒音への対処法(被害に遭っている立場から)

『子供は泣くのが仕事』とは言いますが、泣き声というものは、やはり耳障りな騒音と言えます。

日中生活をしている中でも気になるとは思いますが、アパートのような共同住宅で夜中に聞こえてくる泣き声は特に困りますよね。

一日の疲れを癒そうと布団に入ったのに、聞こえてくる泣き声が気になって眠れない。

睡眠不足で自分の生活にも支障が出てしまいます。

これが毎日ともなると、イライラと睡眠不足でノイローゼになってしまう、という方もいるでしょう。

なんとか解決法はないものか、と考えた時、先ず考えるのは『自己防衛』ではないでしょうか。

・耳栓をする。
・音楽をかける。
・アパートの窓を閉めて、防音カーテンなどを設置する。

小さな赤ちゃんの泣き声であれば、このような対処法でもそれなりに防ぐことが出来るかと思います。

しかし、耳が詰まった感じがして耳栓は苦手という方や、眠る時は音楽を聞いていると寝れないという方もいらっしゃいますよね。

また、ある程度大きくなった子供の癇癪を起こしたような泣き声となると、ちょっとやそっとじゃ防げないほどアパート中に響き渡ります。

その場合、やはり根本の原因を対処するしかありません。

・親に伝えて対処してもらう。

当然、自分自身で防げない騒音なのだから、相手になんとかしてもらうしかない、というところに行き着きます。

子供の足音による騒音への対処法(被害に遭っている立場から)

子供は寝ている時以外、本当にジッとしていません。

走り回るのは日常茶飯事ですし、走らなくても子供の小さな歩幅でちょこちょこ歩き回る音は、アパートの構造では意外と響きます。

同じ部屋にいる人にとっては大して気にならない程度の足音でも、上下・左右の部屋で静かに生活している人には気になる騒音でしょう。

泣き声と同じく、先ずは『自己防衛』していくのがストレスを溜めないための方法になると思います。

・耳栓やヘッドフォンを使って自分の耳を塞ぐ。
・左右からの騒音であれば、遮音シートを壁に貼ったり、アパートの薄い壁に少しでも厚みを持たせるために、背の高い家具を設置する。

ドタバタ走り回っているのでなければ、このような対処法で騒音は軽減されます。

また、足音による騒音に特化すれば、子供が起きている時限定の騒音になりますので、特にうるさい時間は外出する、というのも対処法の一つです。

最終的に自己対処でどうにも改善しないときには、伝えるしかありません。

足音による騒音に関しては、お相手に対処して貰えば、アパートであっても大きな効果が得られる場合が多いです。

アパートでの騒音トラブル解決に向けての伝え方

共同住宅であるアパートに住む以上、誰しも近所の人と揉めたくはありません。

伝えに行って、相手が変な人だったらどうしよう。

因縁を付けてくる嫌な人だと思われたくない。

ましてや子供の泣き声による騒音ともなると、親も気が滅入っていたり、逆に虐待によるものである場合もあります。

そんな時は第三者である『管理会社・大家』を通すことが得策です。

状況をきちんと伝えた上で、対処してもらえるようお願いしましょう。

アパート住人が見る掲示板や回覧板などに、注意喚起をしてくれます。

ただ、これは大家さんや管理会社にもよりますので、必ずしもすぐに対処してくれるとは限りません。

1回だけではなく、複数回お願いしたり、具体的に睡眠不足や体調不良など、心身に影響を及ぼしている旨を伝えることが有効となります。

それでも対処してくれず、解決しない時には、苦情を言うのではなく、それとなく当事者であるご家庭に伝えてあげるしかありません。

「毎日夜泣きしてるみたいだけど眠れてますか?」

「子供さん元気ですね!走り回るの追いかけるの大変でしょう。」

あくまでも苦情ではなく、相手に寄り添う発言で伝えてあげてください。

そうすることで相手に『子供の泣き声や走る音が聞こえている』ということを伝えることが出来ます。

中には泣き声くらいなら周りには聞こえていないだろう、と思っている親御さんもいらっしゃいます。

足音にしても、よほどドタバタしていなければ気にならないタイプの親御さんもいるでしょう。

騒音を出していることを認識していない人も多いのです。

聞こえていることを知ることで、相手も迷惑をかけないようにしようと意識するようになります。
これで改善に繋がれば、お互い険悪になることなく、穏便に解決へと進むことが出来ます。

アパートでの子供の泣き声への対処法(親の立場から)

子育ての過程の中で、子供が泣くというのは当然のことであり、誰もが体験することですよね。

静かな場所で泣かれたり、公共の乗り物の中で泣かれたり、困る場面も多いでしょう。

安らげるはずの自宅に帰ってさえ、アパートのような公共住宅に住んでいればご近所の目が気になります。

だからといって子供に泣くなと言っても無理な話です。

そこで親が行える対処法は何なのか。

先ずは騒音対策となる環境作りをしましょう。

・壁に背の高い家具を置いて、音が伝わりにくくする。
・防音シートや隙間テープを貼って、部屋の音が漏れにくくする。
・泣いている時は窓や換気扇を閉める。
・防音カーテンを設置する。

アパートの部屋自体の防音効果を高めることで、周りへの配慮も出来、自分自身の安心感へと繋がります。

また子供自身への対処としても、出来ることはあります。

・これがあれば泣き止むという鉄板アイテムを見つける。

泣いてしまった時に頼るものがあるのは、親にとっても心強いものです。

子供の泣き声による騒音トラブルは、後を絶ちません。

我が子の泣き声でもうるさいと思うことがあるのですから、周りの他人にとっては騒音でしかないですよね。

周りのアパート住人への配慮を忘れないようにしましょう。

アパートでの子供の足音による騒音への対処法(親の立場から)

実際に体験してみないとなかなか気付かないものですが、子供の足音というのはとても響きます。

ドタバタ走り回るのはもちろんですが、普通に歩いている足音でも、特にアパートのような建物では周りにとっての騒音になるのです。

泣き声への対処と同じく、足音に関しても環境を整えることで幾分緩和することが出来ます。

・床に防音カーペットやクッション性の高いフロアマットを敷いて、遮音効果を高める。
・子供に足裏の柔らかいスリッパを履かせて、歩く音自体を響きにくくする。

また、子供自身へのしつけや親の心構えも大切です。

・アパートは音が響きやすいこと、ドタバタすると周りに迷惑になるということを幼い時からきちんと教える。
・足音が特に響くであろう夜に、子供が早く寝てくれるように習慣づける。
・日中思い切り外で走り回らせて疲れさせておく。

他のアパート住人への騒音配慮であることはもちろんですが、親自身のストレス緩和にも繋がります。

小さい子供であっても、根気強く言って聞かせることで、意識づけられますので頑張りましょう。

アパート住まいにおけるコミュニケーション

騒音というのは、家族ではない他人が出している音だからこそ、余計に気に障るという面があります。

日頃からアパートの隣近所とのコミュニケーションを図ることで、同じ音であっても受け取り方に変化が出るのです。

何の関わりも持ったことのない隣人の子供が泣いたり走ったりしていれば、うるさいと思うだけですが、日頃言葉を交わし、成長過程を見てきた隣人の子供が出す騒音となると、やや柔軟な心境で受け止められることがあります。

また、コミュニケーションの中で、

「いつもうるさくてすみません」

「泣き声聞こえてますよね。ご迷惑をおかけして申し訳ないです」

などと言葉を交わしていると、誠意が伝わり、お相手が迷惑に感じたとしても怒りが緩和され、穏便に済ませようという心境になります。

他のアパート住人と、良い関係を築いておくことこそ、一番の子供が原因となる騒音トラブルの対処法と言えるでしょう。

騒音トラブルへの解決法は配慮

縁あって同じアパートに住む住人同士、お互いに気持ち良く生活することを誰しも望んでいると思います。

騒音を出さない配慮。

騒音を出す側の心情を組む配慮。

自分が良ければいいのではなく、互いに思いやり、コミュニケーションをとって、配慮し合うことこそ、トラブルのないご近所付き合いへと繋がるのではないでしょうか。

揉めることなく気持ち良く、上手に解決していってくださいね。