トイレは毎日しっかりお手入れしないと、「ん?なんか臭う…」なんてことにもなりかねません。
嫌な臭いがトイレにこもると、不快極まりないですよね。
トイレには窓か換気扇のどちらか、できることなら両方欲しいという方も、少なくないのではないでしょうか。
今回は、換気扇を後付けする際のポイントや費用について解説します。
トイレに換気扇がない!臭いをとるには?
アパートなどの家の造りによっては、トイレに換気扇がないこともあります。
設置されてから年数が経過したトイレの臭いは、なかなか取れません。
そこで臭いを解消するためにも、換気扇を取り付けたいと考えますよね。
確かに、換気扇があればトイレの空気を換気できて、臭いがこもるということは回避できます。
実は、トイレの嫌な臭いを取るためには、換気扇を後付けする以外の方法もあるんですよ。
まずは、換気扇よりも先に、解決すべき点がないか、よくチェックしてみてください。
トイレの臭いの原因は、どこにあるのでしょうか。
トイレの壁紙や、トイレの付け根の部分を見てください。
壁紙に、尿ハネしている形跡はありませんか。
いつもしているお掃除で手が届きづらい場所は、嫌な臭いの原因となる汚れが、溜まりやすくなっています。
経年で蓄積された汚れや臭いは、すでに掃除では、どうにもできないこともあります。
そのため、いっそのこと、壁紙を張り替えたほうが得策かもしれません。
張り替えをする際は、壁紙自体がトイレの臭いを吸収分解してくれるような機能を持っているものも増えているので、そういったものを使用してみても良いでしょう。
また、近年では、トイレの便座に付属している消臭機能の性能が、かなり向上しているものが多く販売されています。
換気扇がないとしても、消臭機能だけで、臭いの問題が解消されることもあり得ます。
トイレは、便座交換のみでしたら、リフォーム代も安く抑えられます。
長期間同じトイレを使い続けている場合は、エコで節水性の高いトイレに便座ごと交換するほうが、経費面でお得になる場合もあります。
トイレの結露やカビ対策には換気扇以外に何が必要?
トイレの困った問題として、臭いの他に、結露やカビが発生してしまうことが挙げられます。
特に、北側の冷える位置にトイレが配置されている場合は、結露やカビが発生しやすいですよね。
換気扇を回して、湿った空気を入れ替えて、結露対策をすれば大丈夫だと思う人も多いかもしれません。
しかし、換気扇では、根本的な結露対策には、ならない可能性が大きいのです。
結露やカビの発生原因は、トイレの壁が冷えすぎることにあります。
壁に断熱材が使用されていなかったり、窓がある場合は、外気の冷たい温度が、そのままトイレの室内に伝わります。
空気中の水分が、トイレの壁に吸着して、水滴が溜まることで結露を招くのです。
換気扇を回して、トイレ内の湿気を放出させようとするのも、まんざら誤りではありません。
ですが、換気扇を回すことで、すでに結露が発生するほど寒いトイレの室内が、余計に寒くなりやすい状態になってしまいます。
室内に残っている湿気対策には、調湿機能がある壁紙や塗り壁を、施工するのがおすすめです。
寒さ対策には、ボード状の断熱パネルなどを、リフォームして活用すると良いでしょう。
トイレの室内に窓がある場合は、そこに内窓を付けるだけで、窓枠周辺の結露は発生しなくなります。
トイレの換気扇がないので後付けする場合はここをチェック
スイッチひとつで、気軽に作動させることができる換気扇があれば、空気の入れ替えが手軽にできて便利ですよね。
ですが、今まで換気扇が付いていなかったトイレに換気扇を後付けすると、予想していなかった問題が発生することもあります。
後で困らないためにも、事前に以下の確認事項を、チェックしておく必要があります。
◎ドア交換の必要があるか
換気扇がちゃんと働くようにするには、吸気から排気のラインが維持されていなければいけません。
トイレの端っこまで、空気の停滞感を残さずに換気をするには、ドアの下部に細長い開口部を取り入れるのが通常です。
隙間のないドアで、締め切ったまま換気扇を回すのは、かなり効率が悪いのです。
ドア交換をしない場合は、トイレを使う人が換気扇を回す際に、ちょっとドアの隙間を開けておくといった配慮が必要です。
◎騒音や外気の侵入具合
立地に合わない換気扇をつけたことによっての失敗談も、よく耳にします。
例えば、交通量が多い道路に隣接しているお宅の場合、換気扇の換気口から外を通る車の音がよく聞こえるようになって、騒音に悩まされるといったことです。
また、2階以上の立地では風流が強くなりやすいので、寒い冬場に換気扇から冷気が逆流してきて困るといった事例もあります。
ひと口にトイレ用換気扇と言っても、形やクラスが沢山あります。
ただ単純に、安い見積りを提示した施工店に頼むのではなく、設置場所に合ったものを、しっかりと提案してくれる施工店を選んだほうが賢明でしょう。
トイレの換気扇がない場合、後付けに掛かる費用は?
トイレの換気扇を後付けしたくても、賃貸物件などで自分で勝手に変更できなかったり、可能な限りお金を掛けたくないという方もいらっしゃいますよね。
そういった場合は、窓付けの簡易型換気扇や、置き型の空気洗浄機などを選択することも可能です。
窓があるトイレの場合、窓枠に取り付けられる簡易型換気扇は5,000~10,000円くらいで購入できるでしょう。
自分で簡単に設置可能なので、経費負担が大きくなりがちな施工費も生じません。
ですが、やはりデメリットもあります。
それは、「設置できるのが窓があるトイレに限定される」「冬は寒さが気になる」「防犯対策が必要」「窓の開閉に少し支障がある」などです。
簡易型であるがゆえのデメリットを納得した上での、導入をおすすめします。
窓もない場合は、空気洗浄機や消臭、脱臭器などが2,000円くらいから販売されています。
換気扇の後付けをした場合の、気になる費用は、どのくらい掛かるのでしょうか。
換気扇のないトイレに換気扇を後付けすると、3万円くらいから設置可能になる事例もあります。
外壁に接した配置のトイレなら、シンプルな壁付けタイプが安上がりするでしょう。
寒さ対策でロスナイ接続にしたい場合や、トイレが建物の真ん中辺に位置している場合は、天井埋め込み型のダクト接続による対応が必要です。
家の設備環境によって、費用が高くなる可能性もあります。
換気扇を後付けする際は、見積もりをよく比較して、安くて信頼できる施工店を見つけてみましょう。
トイレの換気扇はホコリがいっぱい
皆さんは、トイレの換気扇を定期的に掃除しているでしょうか。
普段のトイレ掃除は、床・ノズル・便器など、汚れの目立つ部分しかしない人も多いのではないでしょうか。
換気扇の掃除を行ったとしても、年末の大掃除のときに、1年間の汚れを全てひっくるめて掃除するという人も多いと思います。
トイレの換気扇カバーの奥に、いつの間にか汚れが蓄積されていることに気付きながらも、面倒臭さが優先して、あえて目をつむっている人もいるかもしれません。
ある調査結果で、驚きの事実がわかりました。
その調査によると、トイレの換気扇の汚れを気にしながらも
◎今まで一度も掃除をしたことがない 38%
◎今まで一度も掃除をしたことがない+1年以上掃除をしていない 57%
なんと、半数以上のご家庭で、久しく換気扇の掃除をしていないという結果になりました。
長期間換気扇の掃除をしないでおくと、ホコリだらけの状態となり不衛生なだけでなく、換気効率を調べてみると、約3割も下がってしまうことがわかっています。
トイレの換気扇のお手入れ方法
普段何気なく使っている換気扇。
換気扇は高い位置に設置されている場合が多いので、意識しないと、目につきにくいですよね。
毎日お世話になっているトイレの換気扇は、まめに掃除しないと、実はホコリだらけだったのですね。
ホコリが沢山溜まった空気を循環させていたら、衛生的にも良くないのは、一目瞭然です。
トイレの換気扇は、普段こまめにお手入れをしている場所ではないだけに、お掃除のやり方も分かりづらいものですよね。
最後に、何を使って、どのようにお手入れをしたら良いのかについて、ご紹介します。
①換気扇のカバーが取り外し、可能ならば、カバーを外しましょう。
②換気扇の本体やフィルターに、ホコリがいっぱい付着している場合は、掃除機を使って、ホコリをキレイに吸い取りましょう。
ハンディータイプの掃除機があれば、軽くて便利です。
③トイレ用ふき取り洗剤を準備しましょう。
それを布やトイレットペーパーにふきかけて、ホコリを拭き取ります。
思っていたよりも簡単に、トイレの換気扇をキレイにすることができるはずです。
トイレは日々の暮らしに欠かせない場所だからこそ、快適に使うためにも、換気扇もキレイに保ちましょう。
トイレを快適空間に
いかがでしたか。
トイレという空間は、一人きりになれる、ホッと一息つける場所でもあります。
トイレタイムを有意義にするためにも、空気も環境も常にキレイにしておきましょう。
トイレをキレイにしておくことで、風水的にも金運アップするかもしれませんよ。