マンションを購入したり、あるいは引っ越しなどの際、インテリアなどにもこだわりたくなるものです。
しかし、そのインテリアを生かすも殺すも収納次第といえます。
しゃれた家具が置いてあっても、乱雑にものがあふれているようでは、部屋のイメージが台無しです。
収納に関するブログなどを見ると、どれも生活感のない、おしゃれな室内が掲載されていますね。
どうしたらあのような部屋になるのでしょう。
収納のコツはあるのでしょうか。
マンション収納に関するブログからわかること
みなさんは、収納や整理に関するブログを見られたことがありますか。
各地に収納整理アドバイザーなどの肩書を持つ女性の方がおられて、自分のやっている整理術や収納術、インテリアのこだわりなどを掲載されています。
もの自体が少なくスッキリした生活感のない部屋や、キッチンの引き出しの中まで色味を統一した収納など、こだわりがあふれています。
もちろん憧れますし、真似できればと思いますが、そこまで真似するには、まずかなりの資金が必要な気がします。
そして、そのこだわりを維持するためには、かなりの労力が必要なのではないかと感じてしまいます。
ただ、みなさんが理想のマンション収納や暮らしぶりを実現したいと思うなら、まずその精神性を学ばないといけません。
いくつかのブログに共通するのは、ものを持ちすぎない、必要なものを必要な分だけ、いらないものは捨てるということです。
つまり、マンションという限られたスペースで暮らすうえで、ものよりも空間の価値を重視しています。
そして、その結果、時間や手間を省くということに重きを置いているようです。
マンション収納の敵はもったいない精神?
私の家でもそうですが、いつ使うのかわからないけれど、溜めこんでしまうものってありますよね。
たとえば、ショップのペーパーバッグとか、ゴミ袋に使うスーパーの袋なども、使うより溜まる方が多いのか、いつのまにか山のようになっています。
細かいものでいえば、割りばしやお弁当などについてくる調味料なども、なんとなく捨てられません。
結果、どうなるかといえば、いつ使うかわからないまま台所や冷蔵庫の隅に放置され、年末になるとゴミとして捨てられるわけです。
また、特売になるとティッシュやトイレットペーパー、洗剤など、ついまとめ買いして、マンションの収納がパンパンになっていたりします。
このような「もったいない精神」や「節約癖」は、おそらく私だけのものではないと思います。
世の主婦のみなさんなら、みんな似たような経験がおありではないでしょうか。
もちろん、このような節約も大切なことです。
しかし、ブログの中のみなさんは、そんなこととは無縁のように見えます。
さらにいうなら、正反対の世界に暮らしています。
可能な限りものを減らし、空いた空間を本来の空間として利用するのが、彼女たちの生活なのです。
見習いたい収納空間を大切にするブログ
あるブロガーは、テーブルひとつとっても、空間の中に棒状の足が4本あるより、板状の足が2枚のほうがスッキリすると、買い替えたそうです。
空間の中の線と面の数が多いと、視覚的にうるさく感じるともありました。
とてつもないこだわりと思う反面、空間を大事にする暮らし方なのだとも感じます。
テーブルだけでなく、床のフローリングも、同じ理由からカーペット敷きにかえたそうです。
フローリングの板と板の間のくぼんだ線が気になるというから驚きです。
その感覚は、とても普通の主婦には真似できないものです。
しかし、線と面を減らす暮らしにはメリットもあって、視覚的なスッキリ感だけではなく、凹凸がないため掃除がしやすいそうです。
そして、掃除にかかる時間も短くなったといいます。
このブログからわかることは、ブログの主の生活は、ものより空間の価値を大切にしているということです。
収納の部分を見ても同じで、ものを決して詰め込みません。
そして、空間重視でものを整えていくことで、結局、ムダな時間を減らし、有効な時間を手に入れているということです。
自分の生活と比較してみると、狭いマンションの空間にもかかわらず、使わないものを溜めこんでいます。
ものにあふれているためホコリも溜まりやすく、掃除にも時間がとられてしまいます。
結局、年末に捨てるにもかかわらずです。
そう考えると、ものへの執着が、結局空間や時間をムダにしているのかもしれませんね。
マンション収納における整理と片づけの違い
ものへの執着というと、あるブログに整理とづけの違いが書いてありました。
同じことのようにも思えますが、違いはあるのでしょうか。
まず片づけとは、ぱっとみてきれいにみえるように、雑多に散らばったものを納める、元あった場所に戻すこととありました。
つまり、ものを決まった収納場所に戻すことですね。
一方整理は、不必要なものを取り除くこと、区別することだそうです。
まず不要なものを取り除き、残ったものを区別して、それぞれの場所に収納するのです。
また、「家の中を整えるには整理から始めないとはじまらない」とも書いてありました。
先のスーパーの袋の例でいうと、余分な袋はその場で返却し、買いものにいくたびに増える袋を一定の数だけに留める、そしてそれ以上は捨てるということです。
そうすれば、狭いマンションでも余分な空間を占領することもなく、年末に整理する時間も必要なくなるわけです。
節約を言いわけにしたスーパーの袋への執着などは、捨てねばなりませんね。
マンション収納の目的はきもちよさ
また、ほかのブログでは、「整理収納はきもちよい暮らしにつながります。
小さな工夫で家事や育児がちょっと楽しくなります」とありました。
一見すると普通のことですが、究極これが整理収納の目的だと思います。
整理や収納、掃除などは、そもそもきもちよい暮らしのためにほかなりません。
たまに汚部屋にしか住めないという例外も見かけますが、大多数の人がきれいなほうがきもちいいと感じるからです。
また収納は、きもちよい居住空間を維持するために、ものをあるべき場所に収めることです。
あるべき場所とは、どこでなにをするというマンションでの生活動線を考えた収納場所ということです。
リビングで使うものはリビングに、キッチン用品はキッチンに収納することが、ムダな動線を省いて時間までも節約することにつながります。
このブログをはじめ、ほかの方のブログでも、日々の細かい工夫がいろいろと紹介されています。
これらの工夫はすべて、住む人のきもちよさにつながる小さな工夫といえるでしょう。
そして、部屋でくつろぐだけでなく、主婦にとっては家事も育児も生活の一部です。
きもちよく、そして楽しく家事や育児ができることが究極の目的といえるでしょう。
ブログを参考に焦らずコツコツと整理する
いくつかのブログを紹介しながら、マンションの収納の目的についてのべてきました。
家具選びや配置などはそれぞれのセンスや好みがあるので、これがよいというのは一概にはいえません。
しかし、整理や収納についてまとめるならば、空間と時間を住む人にとって有効に活用するための方法であるといえます。
ものを溜め込むことでその空間が損なわれ、時間までも奪われることもあるので、必要なものを必要なだけにとどめることが大切です。
とはいえ、いざみなさんがブログのような部屋にしようとすると、かなり大変だと思います。
ものを捨てることひとつとっても、精神的にもパワーを要します。
現状の状態からであれば、まずは一点集中で、一ヶ所をコツコツと理想に近付けていく方がよいでしょう。
たとえば台所ひとつとっても、食器棚、冷蔵庫、シンク下、引き出し、コンロ回りなどたくさんあります。
焦らず、楽しめる範囲でやりましょう。
引っ越しをともなう場合は、チャンスです。
一気にものを買いそろえるのではなく、最小限のものだけを最初に準備して、生活しながら部屋を作っていくのも楽しいのではないでしょうか。
ブログにみる、ものをもたない潔さが部屋づくりのポイント
シンプルでおしゃれな、モデルルームのような部屋にはだれでも憧れます。
しかし、それを実現し、維持するするには、かなりの精神力が必要です。
「ものをもたない潔さ」とでもいう精神力が、収納のコツであり、きもちのよい部屋づくりのポイントといえるのではないでしょうか。