賃貸にお住いの方で、給湯器が故障してしまったら、どこにまず連絡したらいいのかという、疑問が出てくる方が多いのではないでしょうか?
以前、リフォーム会社に勤めておりましたが、意外に多い案件として給湯器の交換・修理が挙げられます。
寒い時期はお湯が出ないことは、死活問題にもなってきます。
少しでもスムーズに交換・修理の流れができるように、賃貸の場合の給湯器が故障したときの対処法を、ご紹介します。
賃貸契約書で契約内容を確認する
まずは、賃貸に入居するときに、管理会社や大家さんと契約した賃貸契約書を見てみましょう。
このようなときは、どのようにするといった、内容が書かれている場合があります。
しかし、細かく、給湯器が故障した場合などの説明は書かれていないことが多いです。
「賃貸家屋に付随したもの」というのが、一般的かと思います。
そのうえ、書かれているところを探すのが、文字が小さく大変です。
そのため、ひと通り目を通してみて、分からなかった場合は、管理会社や大家さんに連絡をしてください。
賃貸契約書には、管理会社や大家さんの連絡先が書いてあります。
壊れてしまったものは、早く修理・交換をしないと、自分がつらい目に遭います。
ですから、気軽に連絡を取ってみてください。
そして、連絡する前に行なっておくほうが良いこともありますので、次項でご紹介します。
連絡する前に給湯器の故障について確認しておきたいこと
私がリフォーム会社で働いていたときによくあったのが、給湯器が故障してしまったので、とりあえず電話をかけてみたというような、お問い合わせです。
これは、二度手間になる可能性が高いです。
賃貸にお住まいの方が、管理会社や大家さんに連絡を入れるときも、同じことが言えます。
なぜなら、給湯器の故障の詳細を知るために、給湯器のメーカー・型番・使用年数・エラーが出ているならエラー番号が必要になってくるからです。
一度、電話を切り、もう一度電話をかけないといけなかったりと、時間も掛かってしまいます。
少しの時間ではと、思うかもしれませんが、給湯器というのは、意外に交換や修理に時間が掛かってしまいます。
石油給湯器は給湯器の中では早いほうなのですが、賃貸の給湯器は、ほとんどがガス給湯器です。
そのため、工事の際には、ガス会社が介入してきます。
ガス会社は忙しいところが多いので、早めに段取りをしないと週明けということにも、なり兼ねないのです。
また、管理会社や大家さんが早く動いてくれるという確信もありませんので、できるだけ早めに連絡を入れてみてください。
また、特に急いだほうが良い場合は、「給湯器から臭いがする」「煙が出ている」「いつもと違う音がしている」場合です。
この場合は、管理会社や大家さんにも、早急に異常がある点を伝えて、緊急性をしっかり伝えてください。
賃貸の管理会社に連絡をするときの注意点
前述した連絡を入れる前の確認事項を把握したうえで、賃貸の管理会社や大家さんに連絡を入れます。
ここで、注意点があります。
必ず、当日中に決まったことは、連絡してもらうことです。
当日に給湯器の故障が修理・交換で終わればベストですが、なかなか難しいのが現状です。
また、管理会社や大家さんの連絡ミスもありえます。
私が、リフォーム会社に勤めていたときに、「ちょっと聞いてよ!」と電話が掛かってきたことがあります。
お客様のお話では、給湯器が故障した当日にお客様が管理会社に連絡を入れ、その日は連絡がなかった。
次の日に再度連絡をいれたが、管理会社の連絡を受けた人が、メンテナンス担当への取次ミスをしていた。
そのため、修理・交換の段取りができておらず、土日も重なり、工事が月曜日になってしまったということがあったようです。
上記のようなことがあるため、その日にどこまで工事の段取りが進んでいるのかという、フィードバックは必ずしてもらいましょう。
あくまでも、賃貸の物件を貸している側がしないといけないことなので、入居者は強気でもよいでしょう。
また、確認という意味で交換・修理代金の件も、このタイミングで確認しておくと、気持ちも楽になっていいかもしれません。
基本は管理会社や大家さん負担になりますが、記憶があやふやだったり、不安な方は聞いておくことに越したことはないと思います。
給湯器の交換・修理を賃貸の入居者に丸任せの場合
本当はないはずなのですが、稀にあるのが、給湯器の故障やメンテナンスを、賃貸の入居者に手配させている場合です。
このケースは、大手の管理会社でも聞いたことがあるのですが、入居者に「好きなところに工事は頼んでいいので、請求書を持ってきてください。」という場合です。
管理会社指定の業者がいますので、一度、管理会社に問い合わせてみましょう。
それでも入居者が手配する場合は、連絡の前に確認事項を把握し、賃貸物件のある同じ地域のリフォーム会社や、ガス会社に電話をしてみてください。
給湯器にガス会社のシールなどが貼ってある場合は、ガス会社に電話するほうが早いでしょう。
また、ガス会社にもよりますが、もし同じ型番や後継機がない場合、大抵は応急処置をしてくれます。
そして、工事が終わるまでの間、仮の給湯器を付けてくれたりと、サービスは多いかと思います。
勝手に故障した給湯器を修理・交換はしない
賃貸の管理会社や大家さんに連絡をせず、入居者自身が給湯器の故障について、勝手に判断し、業者に工事の手配をするのは避けてください。
管理会社や大家さんに連絡をして、入居者が手配してくださいと言われたのなら問題はありません。
しかし、基本は、まず管理会社や大家さんに連絡し、指示を仰ぐのがベストです。
なぜなら、勝手に業者を手配して、後に管理会社や大家さんに請求書を持っていった場合に、「勝手に業者を手配したんだから」と受け入れてくれない管理会社や大家さんも実際います。
ですから、給湯器だけでなく他の設備が故障した場合も、まずは管理会社や大家さんに連絡を入れるように、心掛けてください。
自分が直接壊したわけでもないのに、交換や修理代金を負担するのは、嫌だと思いますから。
給湯器が故障した場合の応急処置法
給湯器が故障した際、とても簡単な応急処置法があります。
それは、大元のコンセントの抜き差しする方法です。
コンセントを抜くことで、給湯器の中にある回路が一度リセットされ、再度コンセントを差したときに、元通りに作動するケースがあるようです。
注意したいのが、コンセントを抜いた後は、すぐに差し込まないでください。
1分ほど待ってから、コンセントを差し込みましょう。
ダメ元で試してみてください。
しかし、最良なのは、賃貸の管理会社や大家さんの指示を仰ぐことです。
どうしてもという場合のみ、上記の方法を試してみましょう。
また、給湯器のリモコンやパネルが消えたというときは故障ではなく、電池が切れているだけかもしれませんので、確認してみてください。
給湯器だけでなく設備すべてをみておく
もし、入居時に建物自体が古い場合は、給湯器の年数も把握しておくと良いです。
給湯器の寿命は、一般的に8~10年くらいと言われています。
ですから、本体に書いてある製造年月日を見れば、そろそろだなというのも分かります。
もちろん、15年経っても使っているという場合もありますので、あくまでも目安として考えてくださいね。
いざというとき、困らないためにも、自分が住んでいる場所の設備を把握しておきましょう。