就職や入学で、これからアパートなどの賃貸物件で暮らし始める方もいらっしゃるでしょう。
アパートに住むためには、毎月、家賃だけではなく、「光熱費」というものがかかります。
ここでは、光熱費には何が含まれるのかというお話から、月々の光熱費をなるべく節約していくための方法をご紹介していきます。
ちょっとしたことに気をつけるだけで光熱費を抑えていくことにつながりますので、ぜひ、参考になさってください。
アパートで暮らし始める前に知ろう!「光熱費」とは?
アパートなどの賃貸物件で生活を始める前に、毎月、家賃以外にもかかる「光熱費」についても知っておきましょう。
光熱費とは、生活費における光源や熱源に対しての費用のことです。
具体的には、
・部屋の中の照明やエアコンなどを使用することでかかる「電気代」
・料理をする時やお風呂をわかしたりシャワーを浴びたりするのにかかる「ガス代」
・洗面所やキッチン、トイレなどを使用するとかかる「水道代」
などです。
もし、ストーブを使用する場合は、灯油などの燃料費も光熱費に入ります。
一般家庭のひと月の光熱費の合計金額の平均は、次のようになっています。
・単身世帯:計9,000円前後
・二人世帯:計15,000円前後
その家庭の人数により、光熱費も変わってきます。
一人暮らしであれば、光熱費も比較的少ないものですが、毎月のことですので、できるだけ節約したいことでしょう。
次章から、その光熱費を節約するための方法をご紹介していきます。
アパートでは家賃は固定!光熱費なら節約すれば変えられる?
アパートなどの賃貸物件に暮らす場合、毎月決められた家賃を支払わなければなりません。
家賃は月によって変動はありませんが、光熱費は工夫次第では安くすることが可能になります。
まずは、電気代を節約するための方法をご紹介していきます。
●照明にはLEDを使用する
アパートなどの賃貸物件に住む際に、初めから部屋の照明が設置されている場合もありますが、照明がなく自分で用意する場合は、LEDの照明を選ぶことがおすすめです。
購入する際は割高と感じるかもしれませんが、長期的にみると、LEDであれば年単位で長持ちすることや消費電力が少ないため、電気代の節約になることが期待できます。
●テレビの電源をこまめに切る
アパートなどの賃貸物件で、特に一人暮らしの場合には、「音がないとさみしいから…」と見ていなくてもテレビをつけたままにしている方も多いのではないでしょうか。
どの家庭でも当たり前のようについているテレビですが、長時間つけたままにしていると、その分電気代もかかります。
見ていない時は電源を切るという習慣をつけると、電気代の節約につながるでしょう。
節約できる光熱費!さらに月々の電気代を減らすためには
光熱費のなかでも、毎日の生活のなかで頻繁に使用しているのは電気ではないでしょうか。
アパートでの生活に限らず、電気を使用するものには、先述した照明やテレビ以外で多く使用されるのがエアコンでしょう。
特に、冬や夏の時期は一日中つけていることも多くなりがちです。
そのエアコンの使用による電気代を節約するための方法には、次のようなことが挙げられます。
●こまめにフィルターの掃除をする
エアコンのフィルターには、ほこりなどがたまりがちです。
フィルターの掃除をせずにエアコンを使い続けていると冷暖房の効果は弱まり、効かないからと温度を上下させたり、パワーを強くさせたりするため、電気代がかかります。
フィルターをきれいにするだけでもエアコンの効きがうそのように違ってきますので、こまめに掃除することを心がけましょう。
●風量調節は自動運転がおすすめ
エアコンには風量の調節ができるようになっています。
普通に考えて、「弱にしていれば電気代が節約できるのではないか」と思うかもしれませんが、設定された暖かさになるまで時間をかけて動き続けるので、じつは電気代がかかると言われています。
エアコンでかかる電気代を節約したいのであれば、「自動運転」にしておくことがおすすめです。
また、エアコンの電源をつけたり消したりすることも電力を多く使用するため、避けたほうがよいでしょう。
ガスの料金も節約するために気をつけるポイント
次に、光熱費のなかの「ガス代」を節約するためのポイントをご紹介します。
●プロパンガスよりも都市ガスが安い
一般的に、プロパンガスは料金が高いと言われています。
アパートなどの賃貸物件の場合、プロパンガスか都市ガスかは物件によって違ってきます。
ガス代を節約する以前の問題になりますので、もし「まだ物件を決めていない」、「これから部屋を探す段階」であれば、なるべく「都市ガス」を使用しているアパートやマンションを探すことをおすすめします。
●電子レンジの活用
にんじんや大根など、火を通してやわらかくするまでに時間がかかる野菜などがあります。
そのような野菜を調理する際には、ガスの火にかける前に、電子レンジで下ゆでするのがおすすめです。
調理時間も短縮できて、ガス代の節約にもつながるでしょう。
●ガスにかける前に鍋底を拭いておく
鍋の底に水がたまっていると、その分、鍋を温めるまでに時間がかかり、ガス代もかかってしまいます。
鍋を使用する際は、水分をきちんと拭き取ってからガスにかけるようにしましょう。
水道の使い方でも節約を!光熱費と大事な資源のために
蛇口をひねると当たり前のように出てくる水ですが、この水道にも水道料金がかかり、光熱費にあたります。
ちょっとの間だからと水を出したままにしてしまう人もいらっしゃるのではないでしょうか。
次のような時には水を止めるように気をつけてみましょう。
・手洗いの際に石けんをつけて洗っている時
・洗顔の際に洗顔フォームをつけて洗う時
・シャンプーを髪につけて洗っている時
・食器に洗剤をつけて洗っている時
このような時は、つい水を出したままにしてしまいがちです。
しかし、この水を使わない数十秒でさえも、多くの水が流れてしまいます。
こまめに蛇口を閉めることにより、水道代の節約につながります。
また、トイレで一度に流す水の量は、リットル単位で大量に流れます。
「大」の方にすると水が多すぎると感じるような場合は、「小」を使用するなど、使い分けることが大切です。
様々な場面で水の使い方にも気をつけることにより、水道代の節約にもなり、大事な資源である水を守ることにもつながります。
その他、アパートなどの賃貸物件のなかには、水道代無料という物件もまれにあります。
そのような物件は、水道代が家賃に組み込まれている場合もありますので、どちらが得になるのかを周辺の家賃相場なども比較して、検討するようにしましょう。
アパートに不在の時も電気代を節約できる?!
電気やガス、水道などの光熱費を節約するための様々な方法をご紹介してきました。
この他にも、アパートにいない昼間などの時間帯にも電気代を節約する方法があります。
それは、「待機電力を減らすこと」です。
待機電力とは、電源をつけていなくてもコンセントに電源プラグをさしているだけでかかってしまう電力のことです。
使わない間はコンセントを抜いておくと、節電につながるとされています。
しかし、エアコンやテレビなどは、頻繁にコンセントを抜くことは避けた方がよいとされています。
エアコンのコンセントをさしてからすぐに使用すると、エアコンの本体を傷めてしまうことや、最新のテレビなどはコンセントをさす度に大きなデータのダウンロードが行なわれるため、電気を多く使用するという理由が挙げられます。
エアコンやテレビ以外で、待機電力を減らすことにより電気代を節約するために便利なのが「節電タップ」です。
節電タップにいくつかの家電製品のコンセントをまとめてさしておき、必要に応じてスイッチのオンオフを切り替えることによって、電気代を節約することが可能になります。
スイッチがあるものは便利ですが、スイッチを切り忘れると節電につながりませんので、忘れがちな人は、スイッチのないタイプを使用するとよいでしょう。
毎日の小さな積み重ねが毎月の光熱費節約につながる!
アパートなどで生活するうえで、毎月かかる光熱費をどのようにして節約すればよいかという方法をご紹介してきました。
毎日使用する、電気やガス、水道を使う度に節約を意識することで、光熱費は変わってきます。
光熱費で節約できた分を食費や自由なお金、貯蓄にまわすこともできますので、ここでご紹介した節約のための方法やポイントを忘れずに心がけていきましょう。