自宅でBS放送を見たいのに、見られなくなってしまったことはありませんか。
そのような時に、まず頭に浮かぶのはどこかへ電話して、修理などの依頼をしてみることかもしれませんね。
しかしながら、業者などに修理依頼をする前に、もしかしたら自力で解決できるかもしれません。
今回は、もしもBSが映らない時に、考えられる原因やその対処法などについてお伝えしていきます。
お困りの際には参考にしてみてください。
そもそも地上波・BS・CSとは何だろう?その仕組みをについて
BSが映らない原因についてお話しする前に、テレビ放送の仕組みについて見ていきましょう。
日常生活において、何気なく見ているテレビ放送ですが、いくつか種類があることはご存知かと思います。
現在日本で視聴できるテレビ放送は、主に地上波放送、衛星放送、有線放送(ケーブルテレビ)があります。
地上波放送は、テレビとアンテナがあれば視聴できる、最も目にすることの多い放送です。
衛星放送は、BS放送やCS放送といった、別途料金を支払い専用のチューナーやアンテナを設置して、人工衛星から受信する放送のことです。
本来BS放送は放送の目的で、CS放送は通信の目的として使用され、用いる人工衛星によって分けられています。
有線放送は、映像や音声を無線の電波ではなく、直接ケーブル(有線)を建物に引き込んで、各家庭に配信する放送のことです。
専用のデジタルチューナーを設置すれば、BSアンテナの設置不要でBS放送やCS放送が視聴可能になります。
アパートやマンションといった賃貸物件によっては、ケーブルテレビがオプションとして付加されている場合もあります。
その場合は、借主がケーブル会社と別途契約する必要があります。
BSが映らなくなってしまったら!映らない原因を考えよう
では、自宅のBS放送が映らない時に、考えられる原因を見ていきましょう。
・アンテナの向きやアンテナの故障や劣化によるトラブルのため
・風雨や雪などの天気による障害のため
・コンセントが抜けているため
・アンテナケーブルが抜けているため
・B-CASカードが抜けているため
・障害物があるため
以上のような理由などによって、BS放送が映らない可能性があります。
特にBSが映らない時には、初めにアンテナを調べることをおすすめします。
なぜなら、アンテナは天気の影響を受けやすく、細かな微調整によって設置されているからです。
強風や荒天によって、アンテナの位置が少しでも変わってしまうとすぐに映らない原因となりえます。
また、小さいお子様のいる家庭などでは、いたずらによってコンセントが抜かれたり、B-CASカードが抜かれたりする可能性もあるでしょう。
そのため、日頃からテレビの配線やテレビ周辺のものを触らないように、対策をしておくと良いかもしれませんね。
BSが映らない時はアンテナが原因かも?初めに確認しよう
BSが映らない時に、修理依頼などを考える前に、まず試してほしいことをお話ししていきます。
●アンテナを調べる
まずはアンテナの向きを確認してみましょう。
前日などに荒天や強風があった時には注意が必要です。
アンテナのずれなどを確認した場合は、微調整して見られる位置まで修正しましょう。
次に、アンテナ自体に汚れや雪などがついていないか確認します。
特に雪の降る機会の多い雪国などでは、雪はBSが映らなくなりがちかもしれませんね。
他にも、アンテナの配線に破損やはずれが生じていないでしょうか。
荒天などの天気や、鳥などの動物が原因で配線の破損やはずれは起こりえます。
また、アンテナの近くに障害物や電波を遮るものがないか確認します。
近所に新しい建物ができるなどした場合には、もしかすると電波がうまく受信できなくなってしまった原因かもしれません。
その際にはアンテナの設置場所自体を変えなければならなくなります。
くわえて、アンテナ自体の劣化が原因とも考えられます。
目に見えて明らかなアンテナの劣化が見られる時には、買い替えの時期かもしれません。
できるだけ早くアンテナ業者に連絡を取り、交換をすることをおすすめします。
屋内で確認!BSが映らない場合の対処方法はこれを試してみよう
次に、BSが映らない場合に屋内で試せる、対処方法についてお話ししていきます。
●チューナーやコンセントの差し込みなどを調べる
チューナーがBS・110度入力端子にアンテナ線が接続されているか確認します。
テレビを模様替えなどで動かした際などに、意外に起こりやすい原因の1つです。
録画用の電気機器を使用している場合は、間にその電気機器を挟んで接続することになっているので、正しく接続されているか確認してください。
また、他の様々なコードやケーブルの接続、コンセント、B-CASカードが単純に抜けている場合もあるので確認してみてください。
●テレビ本体を調べる
最初にテレビの電源を一旦切り、テレビの電源プラグをコンセントから抜いてみてください。
しばらくコンセントが抜けたままにしておき、時間をおいてから再び電源プラグを差し込んでください。
再起動させることで不具合が解消されることもあります。
●アンテナレベルを調べる
アンテナレベルは、リモコン操作によって確認が可能です。
大まかな操作手順は、テレビ画面のメニューから「本体設定」→「アンテナ設定」→「受信強度表示」などです。
メーカーによって操作方法は異なりますが、取扱説明書などを参考にしてみてください。
そこで、メーカーが推奨するアンテナレベルの数値になっているかどうか確認します。
50~60以上の大きい数値が一定して出ていれば、正常に受信されているでしょう。
もしここで数値が小さい場合は、原因を探らなければなりません。
また、大きい数値でも数値に変動が見られる場合には、正常に受信している状態とは言えないかもしれません。
エラー番号がテレビ画面に出たら?その意味と原因・対処法について
BSが映らない時に、リモコンのBSボタンを押してみたら、「E201」「E202」「E203」といったエラー表示がテレビ画面に出た場合についてお話ししていきます。
このE201、E202、E203は、リモコンのBSボタンを押すことでエラーの内容が分かるようになっているエラー表示で、BSの受信環境において何らかの問題が生じている場合に表示されます。
そのため、テレビの方でBSが映らない原因を指摘してくれる便利な機能とも言えます。
・E201
アンテナの電波レベルが低下している状態です。
荒天などによって電波が弱くなることが原因なので、天気が回復すれば電波レベルも回復するでしょう。
・E202
何らかの原因でテレビに電波が届かない状態です。
配線が抜ける、アンテナに異常があって電波を受信できていない、などの場合に多く表示されます。
アンテナや配線が通常と変わりがないか確認しましょう。
・E203
設定したチャンネルでは現在放送されていない(休止している)という状態です。
もしも放送休止になっていないチャンネルでこの表示が出たら、受信状態に問題があると言えるでしょう。
前項でご紹介した、電源を切る→電源プラグを抜く→時間を置く→電源プラグをいれて再び電源をいれて再起動、の手順をふんでみてください。
BSが映らない時に!賃貸物件の場合の対処法
マンションやアパートといった賃貸物件で、今まで映っていたBSが突然映らない状況になったり、BS対応などの賃貸資料を見て入居し、「BSを見ようとしても映らない」となったりしたらどうすれば良いのでしょうか。
今まで視聴できていたのに、突然BSが映らなくなった場合、近隣で住宅やマンションなどの新しい建物が建設されていたらそれが原因かもしれません。
その新しい建物によって、BSの受信がうまくいかなくなってしまった可能性が考えられます。
しかし、このような場合は借主個人で問題を解決することは難しいでしょう。
まずは管理会社や大家に相談してみてください。
マンションなどの建築主が、映らない訴えに基づき共同アンテナを設置する、などの改善の対応をしてくれる可能性もあります。
また、共同アンテナがある賃貸物件でBSが映らない場合は、分配器や配線に問題があるかもしれません。
こちらも個人で解決することは困難なので、管理会社や大家に相談すると良いでしょう。
ただし、相談する前にはテレビ配線やテレビの不具合がないか、事前に自分でできることはしっかりと確かめることが肝心です。
また、アンテナが設置されているのにBSが映らない場合は、次のことを試してみてください。
初めに、使用中のテレビがBSに対応しているか簡単に確認します。
・テレビに接続されている同軸ケーブルがあるか確認
・BS110度アンテナ入力に接続
・リモコンのBSボタンを押してみる
これで映らない場合は、前述の屋内でできる対処法などを参考に、受信環境を確認しましょう。
BSが映らない時は焦らず原因を探ろう!
BSが映らない場合には、まずは落ち着いて原因を探ってみましょう。
焦ってすぐに修理の業者、管理会社や大家に連絡して、見てもらったら単純な理由によるものということがあるかもしれません。
ご自分で対処できることはお話ししてきたように、それほど難しくありません。
色々確認してみて、どうしても原因が分からず困った時には修理業者に頼んでみてくださいね。