仕事の疲れを癒やすには、あたたかいお風呂に浸かってゆったりと過ごしたいものです。
ところが、アパートに帰って給湯器のスイッチを入れようとしたところ、電源が入らないなんてこともあり得ます。
お風呂だけでなく、キッチンや洗面所のお湯も使えなくなってしまうため、非常に困ってしまいますよね。
そこで今回は、ガス給湯器の電源が入らなかったときにチェックしたいことをお伝えします。
また、故障している場合は誰に依頼すればいいのかなど、賃貸物件ならではのお話を進めていきます。
給湯器の電源プラグは外れてない?
給湯器の電源が入らないとき、給湯器自体が故障してしまったのではないかと慌ててしまいますが、一度落ち着きましょう。
落ち着いたうえで、これからお伝えする項目をチェックしていってください。
まずは、電源プラグを確認します。
電源プラグが抜けていたり、抜けかかっている場合は再びコンセントに差し込んでみましょう。
これにより電源が入れば、解決ですね。
電源プラグを抜き差しするときは、濡れた手で触らないように注意しましょう。
手が濡れたままコンセントを触ると、感電する恐れがありますので、十分に気を付けてくださいね。
また、電気プラグとコンセントの間にホコリがあると、トラッキング現象が起こり、火災の原因になります。
電源プラグが正常に差し込まれていても、ホコリがかぶっていないか確かめましょう。
しかし、アパートなどではコンセントがなく、直接配線で繋いでいるケースもありますよね。
そういった場合は、どうしたらいいのでしょうか。
漏電によるトラブルはアパートの管理会社に連絡
給湯器の電源プラグが直接配線で繋いでいる場合は、室内のブレーカーを落として確認してみてください。
ブレーカーを落としたのち、再度ブレーカーを上げて、給湯器の電源が入るかチェックしてみましょう。
それでも電源が入らなかった場合には、給湯器内部にあるブレーカーをチェックしてみます。
大元のブレーカーが落ちていなくても、豪雨や落雷、水漏れといったことが原因で、給湯器の内部にあるブレーカーだけが落ちてしまうこともあるからです。
一旦分電盤の電源を切り、再度差し込んでみましょう。
再びブレーカーが落ちてしまうようなことがあれば、漏電が考えられます。
漏電しているとなると修理が必要になりますので、アパートの管理会社か大家さんに連絡しましょう。
どちらも連絡が付かないときは、賃貸契約を結んだ不動産会社に問い合わせてみてください。
電源ボタンだけが押せない?!給湯器を操作するリモコンをチェック
電源プラグも差し込んであり、ブレーカーも落ちていないとなると、電気供給による問題はないですね。
それでも給湯器の電源が入らないときは、給湯器を操作するリモコンをチェックしてみてください。
給湯器を操作するリモコンは、お風呂場やキッチン等に設置されています。
まずは全部のボタンを押してみましょう。
特定の場所だけ付かない場合は、リモコンの故障が考えられます。
リモコンは、よく使うボタンが壊れやすい傾向があるため、電源ボタンなどから故障していくのかもしれませんね。
このような場合も、アパートの管理会社や大家さんに連絡しましょう。
リモコンの部品があれば修理ができますが、供給が終わっていればリモコン自体を交換しなければなりません。
修理や交換となると、ある程度の日数はかかることを予測しておきましょう。
よほど暑い季節でない限り、冷たい水でシャワーを浴びるのは大変です。
近辺に銭湯があるかどうか、探しておくといいかもしれませんね。
エラーコードの原因を調べてアパートの管理会社に連絡
給湯器の電源が入らなかったときは、電源プラグやブレーカー、リモコンを確認してみましょう。
次に、給湯器を操作するリモコンを見たときに、エラーコードが表示されている場合の対処方法をお話しします。
エラーコードが表示されている場合、それらを解除しなければ、給湯器を使うことができません。
給湯器のリモコンにエラーコードが表示されたら、何が原因であるか確かめてから、アパートの管理会社や大家さんに連絡しましょうね。
エラーコードは2~3桁の英数字で、メーカーによって対処方法が違います。
ご自分で対処できるエラーもありますので、まずはお使いの給湯器はどこのメーカーなのか確かめてみて、エラーしている原因を探ってみてください。
修理や交換が必要な場合や、ご自身で対処しても改善しない場合は、先ほどもお話をした通り、業者に依頼するのではなく、アパートの管理会社や大家さんに相談しましょう。
相談するのが面倒だと、ご自身で業者を呼ぶことはおすすめしません。
なぜならば、すでに管理会社や大家さんが業者と契約していることもあるからです。
また、勝手に修理を依頼した場合、修理代金を支払ってもらえないといったトラブルも起こり得ます。
まずは必ず、管理会社や大家さんに相談しましょう。
電源が入らなくなった日など詳細を明確に伝える
給湯器の故障で電源が入らない場合、早くどうにかして欲しいと気持ちが焦りますが、「給湯器の電源が入らないので、なんとかしてください」と伝えても詳細が分かりません。
詳細がわからないまま伝えてしまうと、連絡を受けた側も困ってしまいますよね。
こういったことから、アパートの管理会社や大家さんに連絡するときは、具体的に伝えるようにしましょう。
具体的なことといえば、以下のような事柄です。
・いつごろから電源が入らなくなったのか
・電源が入らなくなった前兆はあるのか
・ほかに症状はあるのか
・エラーコードは出ているか
・エラーコードの詳細
このようなことをメモにとり、給湯器に起きている情報を伝えましょう。
また、管理会社はもちろん、大家さんが賃貸物件をいくつか持っている場合、どこのアパートで何のメーカーの給湯器を使っているか全てを把握することは難しい面もあります。
そのため、給湯器のメーカーや型番、製造年月日が分かれば、メモしておくと親切ですね。
給湯器が壊れたらアパートを管理している側に支払い義務がある?!
ここまで、給湯器の電源が入らなかったときの対処方法をお伝えしてきました。
まずは状況を把握し、ご自身でできることはないか確認してみましょう。
そのうえで、修理や交換が必要な場合は、管理会社や大家さんに連絡します。
しかし、いったい誰が修理や交換の代金を支払うのか疑問ですよね。
答えは、アパートを所有している大家さんです。
アパートの建物の修繕はもちろん、あなたが入居したときに備え付けられているものは、大家さんの持ちものになります。
そのため、それらが故障したり壊れた場合は、大家さんの負担によって修理をしていくというわけです。
ただし、故意に壊してしまった場合は借主の責任が問われますので、注意しましょう。
アパートの部屋と同様に、給湯器も借りているといった意識で大切に使っていきましょう。
故意に壊してしまったとならないように、給湯器の不調がある時点で相談してみるといいかもしれません。
電源が入りにくくなっていたり、ずっとぬるま湯しか出ない、突然熱湯が出るといった不調が現れている場合は、給湯器が壊れる前兆かもしれませんよ。
慌てないためにできること
急に給湯器の電源が入らなくなってしまうと慌ててしまいますが、まずは落ち着いて対処していきましょう。
こういったことが起こりうることを前提として、アパートの管理会社や大家さんの連絡先がすぐにわかるようにしておくことも大切です。
また、給湯器が使えなくなった場合に備えて、日頃からイメージしておくと慌てずに済むかもしれませんね。
給湯器に限らず、なんらかの前兆がある場合は、管理会社や大家さんに相談してみましょう。