赤ちゃんができ、家族が増えることは喜ばしいことです。
もしも赤ちゃんを育てる環境が、アパートやマンションなどの賃貸であったら、近隣などに気をつかうこともあるでしょう。
また、今までとは違い、赤ちゃんのために快適な空間を作ってあげたいものです。
今回は、アパートやマンションなどで赤ちゃんを育てる場合に、事前にやっておきたいことや、生活空間と寝室の作り方、おすすめの間取りなどについてお話ししていきます。
赤ちゃん誕生!アパートに住んでいるならやっておきたいこと
アパートやマンションに住んでいて赤ちゃんが生まれた場合、やっておくべきことには一体どんなことがあるのでしょう。
まずは、近隣への挨拶ではないでしょうか。
早いうちにしっかり挨拶をしておくことで、心象が良くなったり、最も気にする点である赤ちゃんの泣き声などの騒音に関して寛大になってくれたり、逆に騒音を立てないように配慮してくれるかもしれません。
挨拶に行く際には、赤ちゃんを含め家族全員で行き、菓子折りを持参しましょう。
また、赤ちゃんの泣き声が騒音に感じるかもしれませんが、できる限り理解してもらえるように挨拶とともに誠意をもってお願いすることが大切です。
特に部屋の構造上、寝室が隣り合わせになっている場合には、なおさら挨拶はしておくべきです。
また、借りている部屋がファミリー向け、少人数向け、独居向けに関わらず、管理会社や大家さんに新しい家族の誕生の報告が必要かどうかは、事前に確認しておくことをおすすめします。
一般的には出産で家族が増えた場合に限っては、報告の必要がない場合が多いようです。
とはいえ、やはり出産前には契約書に一度目を通しておくと良いでしょう。
赤ちゃんのいる生活…アパート住まいなら何部屋がおすすめ?
夫婦2人だけであるなら、多少手狭な間取りであっても気にならないかもしれませんね。
しかし、赤ちゃんが生まれたとなると、今まで通りの生活とは一変するでしょう。
赤ちゃんが低月齢であるほど睡眠は細切れであるため、大人の方でも工夫が必要となってきます。
では、賃貸のアパートやマンションで赤ちゃんとの生活を始める場合、おすすめの間取りはどのようなものか考えていきましょう。
まずは、赤ちゃんがある程度成長したらより広い間取りの部屋に引っ越し、あるいは戸建ての家の購入を検討している場合は「1LDK」がおすすめです。
特に家の購入を考えている場合は、家賃を抑えられ、多少なりとも貯蓄ができます。
部屋数の多さに必要性を感じず、身近で赤ちゃんの世話をしたい方にも向いているでしょう。
次に、将来的に子供部屋を作ってあげたい場合や、引っ越しをするのが大変な場合には「2LDK」がおすすめです。
荷物が多い夫婦なら、赤ちゃんが小さいうちは1部屋を寝室、1部屋を収納スペースに使えるのが良い点です。
子供が小学校に行くタイミングで1部屋を子供部屋にすれば、子供自身のプライベート空間が確保でき、荷物や物をまとめられるので、子供がより自立しやすくなるでしょう。
それ以上の間取りの部屋は、大人用の部屋が欲しい場合や、2人以上の子供を望んでいる夫婦に向いています。
どの間取りの場合でも、リビングがなるべく広い方が、日中の赤ちゃんの活動スペースを確保できるのでおすすめです。
間取り別に快適な赤ちゃんスペースを考えよう
それでは、具体的に赤ちゃんと大人が快適に過ごすためにはどのような工夫が必要か、また重視したいポイントは何かを、間取りとともに考えていきましょう。
まずはアパートが1LDKの間取りの場合です。
1LDKの場合は、一時的とはいえ夫婦2人の所にもう1人が増えるわけですから、なるべく荷物を少なくすることがポイントです。
今まで使っていた家具でそれほど重要性のないものは、思い切って処分してしまうのも1つの方法です。
中でも大きな家具であるソファやベッドは、しまうことができないので部屋を圧迫してしまいがちです。
また、高さのある家具は視界を遮り、万が一大きな地震があった場合に倒れて赤ちゃんがけがをする可能性も高まります。
寝室の寝具をベッドから布団にする、ソファを大きなクッションや座布団に変えるなど工夫すると、部屋がより効率よく使えるかもしれません。
次はアパートの間取りが2LDKの場合です。
2LDKの場合は、赤ちゃんから未就学児くらいまでは快適に過ごせる間取りといえますが、それ以上となると荷物がかなり増え、3人家族でも手狭に感じてくるでしょう。
そのため、部屋を決める時点で、できる限り収納スペースが多く、収納量も多い部屋を選んでおくことが肝心です。
1LDKの場合と同様、日頃からあまりものを増やさないようにし、選ぶ家具も大きすぎず高さのないものを揃えると圧迫感もなくすっきりとした印象になるでしょう。
また、大型家具を撤去する必要性はないかもしれませんが、子供の成長に合わせて置くべき家具を考慮していく必要はあるでしょう。
さらに、どのような部屋数・間取りであっても、できることならリビングでは赤ちゃんの様子が分かりやすい、対面式キッチンがおすすめです。
ほかにも、赤ちゃんにとって危険性のある家具や電化製品が、なるべく手に届かないように遠ざけることも重要です。
また、赤ちゃんが昼間過ごすスペースにはジョイントマットを敷くなどすると、安全性に加えて防音にも役立ちます。
赤ちゃんはベッド派?布団派?寝室が洋室か和室かによって変わるかも
赤ちゃんがベッドで眠れるタイプか、布団でしか眠れないタイプかは生まれてきてみないとわからないものです。
それによってもしかすると、寝室は洋室の方が適しているか、和室の方が適しているかも異なってくるでしょう。
ベビーベッドや大人と一緒にベッドで眠れる場合は、今まで使っていた寝室を大きく模様替えする必要はそれほどないかもしれません。
ベッドは布団の出し入れをしない点が楽ですし、もしも生まれてきた赤ちゃんが喘息などであれば、布団よりベッドの方が衛生面で安心です。
しかし、赤ちゃんが寝てる間によく動いて危険性がある場合や、どうしてもベビーベッドでは眠れないタイプの場合は布団で寝ることを考えるでしょう。
特にベッドから布団に変える理由には、ベッドからの転落防止が一番大きな理由にあります。
また、トイレトレーニングをする時期になると、ベッドでは無理でも、布団なら外に干すことができ、衛生面でもメリットがあります。
もしも部屋の間取りに和室があるなら、転落の危険のない布団に変えて、和室を一時的な寝室にするのも1つの方法です。
しかし、アパートやマンションの部屋の構成がフローリングの洋室のみの場合は、寝室も必然的に洋室になり直接布団を敷いてしまうと、どうしてもカビが気になるところですね。
そのようなときは、畳マットを敷いたり、すのこを使ったりして、布団で寝るようにする方法を試している夫婦もいるようです。
海外ではベッドで赤ちゃんを寝かせることが多いですが、日本では布団で寝る方かどちらかというと多い傾向のようです。
寝室は赤ちゃんと両親と分けた方がいいの?
寝室は両親と赤ちゃんは分けるべきかは、各家庭によって異なるかと思います。
赤ちゃん自身の性格もありますし、家族構成やアパートの部屋数などによっても状況は変わります。
日本では布団で寝る習慣もあることから、子供がある程度大きくなるまでは一緒に寝ることが多いようです。
そして、赤ちゃんが低月齢ですと、睡眠時間が細切れで夜間に何度も起きることが多いため、母親も父親に気を遣い寝室を分けるケースも少なくないでしょう。
片方の親が気兼ねなく赤ちゃんをお世話をし、もう片方の親の睡眠をしっかり確保するためには、必要なことかもしれません。
しかしながら、アパートやマンションが手狭な間取りですと、寝室を分けるのは物理的に難しいこともあるでしょう。
そのような場合は夫婦で協力して、赤ちゃんの夜間のお世話をして乗り切れると良いですよね。
また、欧米では生後半年を過ぎたあたりで、それまで一緒に寝室で寝ていた赤ちゃんを、赤ちゃん専用の寝室で寝かせるようにする習慣があります。
最近日本でも耳にするようになった「ねんねトレーニング」と呼ばれるものです。
間取りに余裕のある2LDK以上のアパートやマンションの場合は、赤ちゃんがある程度大きくなった時点で、思い切って大人と赤ちゃんの寝室を分ける方もいるようです。
夫婦と赤ちゃんの質の良い睡眠を確保するために、試してみるのも良いかもしれませんね。
アパートがメゾネットの場合赤ちゃんの寝室はどこにする?
メゾネットタイプのアパートやマンションは、2階層以上で構成される物件のことで、室内に階段がありフロアが分かれているため、子育て世代に人気の物件と言えるでしょう。
何といっても魅力的なのは、階下への物音が自宅内で留まるので、近隣への騒音をあまり気にしなくてすむ点でしょう。
また、部屋数もそれなりに多いので、赤ちゃんが成長後も住み続けやすいですね。
ただ、赤ちゃんがまだ小さいうちは、階段からの転落という点も考慮して、階下のリビングなどで寝起きするようにし、赤ちゃんスペースを作るようにしましょう。
もしも、寝室を上の階にしたい場合は、夜寝るときにだけ上の階に行くようにして、なるべく日中の活動は階下にとどめるようにすると転落の危険性も減ります。
また、2階に赤ちゃんの寝室を作る場合は、隣室と直接隣り合わせになっている部屋は避けるようにすると、赤ちゃんの泣き声を気にする必要がなくなるので、注意してみてください。
近隣に配慮して快適な赤ちゃんスペースを確保しよう
アパートやマンションでも、周りにきちんと配慮し事前に準備しておけば、ご近所とのトラブルが少なくてすむかもしれません。
まずは近隣にきちんと挨拶をして、赤ちゃんがいることを知ってもらいましょう。
また、どのような間取りでも、安全で快適な赤ちゃんスペースの確保や寝室の準備は大切です。
赤ちゃんの個性や成長に合わせて、家族にとって快適な生活空間を作ることができると良いですね。