新築の場合決めることは沢山ありますが、そのひとつとしてエアコンの室外機をどこに置くかということがあります。
エアコンの室外機はお家の外に置くため、どこに置くかによって性能が変わってきます。
猛暑だったり冬の寒さだったり、季節に関係なく室外機は働いてもらわないと困りますよね。
そのためには、設置場所はどこがいいのでしょうか?
記事では、エアコンの室外機の設置場所の条件などをお伝えしていきます。
騒音の原因に?エアコンの室外機の設置場所は平らな場所にしよう
新築の場合、部屋の中のエアコンの設置場所も気になりますが、室外機の設置場所にも気を配っていただきたいものです。
室外機の性能を十分に発揮させるには、適切な場所に設置することが大切ですよ。
ここからは、エアコンの室外機の設置場所として、大事な条件を順にお伝えしていきます。
まず一番大切なことは、「室外機を平らな場所に置く」ということです。
室外機を平らでない斜めな場所に設置すると、運転中に振動や音が大きくなったりすることがあるからです。
平らな場所に設置した場合でも室外機の振動はある程度ありますが、それが斜めに設置されることによってさらに振動がひどくなることがあるのです。
これは室外機の音に対しても同様なことが言えます。
斜めな場所に設置することは、場合によっては部屋の中まで室外機の音が聞こえることがあるかもしれないのです。
室外機の設置場所によっては、室外機が騒音になってしまう可能性があることも考えておきましょう。
また、平らな場所に設置することは、地震などの災害にも有効です。
斜めに設置していれば、地震の際に簡単に倒れてしまうことも考えられます。
最近は大きな地震もよく発生していますので、なるべく安定した場所に設置したほうが被害が少なくて済みますよね。
エアコンの室外機の設置場所によっては非効率に!風通しが良い場所を選んで
エアコンの室外機の設置場所として大事な条件の2つ目は、「風通しが良い」ということが挙げられます。
エアコンの室外機は、冷房運転の際に熱風を吹き出しています。
もし、風通しが悪い場所に室外機がある場合、吹き出した熱風が室外機の周りに溜まってしまうことでしょう。
ただでさえ外の気温が高いのに、室外機の排気でさらに高くなってしまっては、室外機の効果が落ちてしまうのは目に見えていますよね。
夏の暑いなか、家に入ってエアコンをつけても、なかなか涼しくならないような現象が起きてしまう可能性もあるのです。
猛暑の時期の夏にエアコンの効きが悪くては、せっかくの新築のお家が台無しですよね。
また、風通しが悪いと室外機の性能が落ちてしまうことがありますが、それは同時にエアコンの効きの悪さだけでなく、電気代が余計にかかってしまうことも意味します。
性能が落ちた分、エアコンが頑張って働こうとするため、それだけ余計なエネルギー消費が必要になってしまうのです。
電気代のことも考えると、エアコンの室外機を効率的に働かせるためにも、設置場所の周りにはある程度のスペースを確保する必要があります。
直射日光が故障の原因に!エアコンの室外機の設置場所に気をつけよう
エアコンの室外機の設置場所、大事な条件の3つ目は、「直射日光を避ける」ということです。
直射日光が室外機に当たると、室外機に熱がこもり性能が落ちてしまうことが考えられるからです。
せっかく風通しが良い場所に室外機を設置したとしても、直射日光がガンガン当たるような場所に設置してしまえば、風通しが悪い状況と同じような不具合が起きてしまう可能性があります。
人間が夏の暑い日差しのなか外出するときに日焼け止めクリームを塗るように、室外機にも日光対策が必要なのです。
それでも、室外機の設置場所がどうしても直射日光が当たる場所になってしまうこともありますよね。
その場合は、室外機カバーで直射日光を遮ることをおすすめします。
外観のために室外機をすっぽり覆ってしまうカバーもありますが、直射日光を避けるだけであれば、屋根がついたタイプのカバーがおすすめです。
室外機を覆ってしまうタイプのカバーですと、室外機から出た熱がカバーの内部にこもってしまうことがあるからです。
直射日光を避けるためのカバーによって、かえって室外機内に熱がこもってしまっては、電気代がかかる上に故障の原因にもなりかねません。
エアコンの室外機の設置場所によってはご近所トラブルに発展!?
エアコンの室外機の設置場所、大事な条件の4つ目は、「隣家に迷惑にならない」ということがあります。
これは、これまでご説明してきた室外機の性能とは関係のないところですが、ご近所トラブルを防ぐためには最も重要なポイントだと言ってもいいでしょう。
室外機は普通に使っていても、ある程度の振動や音が発生しています。
ですから、隣家との距離が近ければ、自分の家だけでなく隣家への悪影響が起きてしまうことも考えられるのです。
実際にご近所トラブルとして、室外機の音がうるさいという案件は挙げられています。
室外機自体の性能を保つことも大切ですが、隣家のどこに向かって室外機が設置されるのかも、事前によく確認する必要があるのです。
しかし、心配なのは室外機の騒音だけではありません。
夏のエアコンの使用では、室外機から熱風が吹き出てきます。
そして、基本的に室外機はお家の外に向かって、つまり隣家に向かって設置されます。
ですから、隣家との距離が近い場合は、熱風を隣家にまき散らすことにもなりかねません。
設置には、ご近所への配慮も必要となってくることが分かりますね。
室外機の設置場所!1階と2階でのおすすめは?
エアコンの室外機の設置場所として、おすすめなのはどこでしょうか?
1階の場合、地面に設置できれば問題はほとんどないでしょう。
しかし、砂利など多少不安定な場所に設置する場合もありますよね。
その場合は、室外機を土台の上に設置する方法があります。
土台を使うことによって、砂利などの多少不安定な場所でも安定して設置することができるのです。
金属製の土台を使えば、より安定感が増すでしょう。
2階の場合は、ベランダがあればベランダへの設置がおすすめです。
しかし、ベランダが近くにない場合は、部屋から地面まで配管でつなぐ方法が一番適しているでしょう。
屋根や壁に設置する方法もありますが、安定感や振動や音のことを考えるとあまりおすすめできません。
ただし、2階から地面まで配管を伸ばす方法は、配管を備え付けるのに余分な金額がかかることがほとんどです。
金額の詳細は、実際に設置する業者などに確認してみましょう。
室内機と室外機の関係!離れて設置しても大丈夫?
前項でも少しお伝えしましたが、エアコンの室外機の設置場所として、2階から地面まで配管を使って室内機と室外機をつなぐ方法がありました。
それでは、配管で繋げればどれだけ離れていても大丈夫なのでしょうか?
実際のエアコンとしての性能は、15mくらい離れていても問題ないようです。
ですから、通常の2階建てであれば、十分問題なく使えると言えるでしょう。
気になる性能ですが、それも問題がないようです。
どちらかというと、外壁を伝う配管の劣化を心配したほうがいいかもしれません。
配管が剥き出しになっていると、紫外線の影響を受けたり、鳥がつついたりして悪さをすることも考えられるのです。
配管は、設置の際にプラスチックカバーなどで保護するといいでしょう。
エアコンの室外機の設置場所はよく検討しよう
新築の場合、外観や内装に気持ちがいってしまい、室外機の設置場所についてはあまり気にしない方も多いかもしれません。
しかし、室外機の性能を最大限に発揮させるためには、どこに設置したらいいのかよく検討する必要があります。
大事な条件として、平らな場所であること、風通しが良いこと、直射日光を避けることがあります。
あと、隣家への影響を考えることも忘れずにいてくださいね。