何かしらの原因でエレベーターが停止してしまい、ドアも開かないという不安になるようなトラブルに遭遇しないとは言い切れません。
エレベーター内に閉じ込められてしまったという状況下におかれてしまった方も少なからずいます。
そこで、当記事ではそのような状況ではどのように対処したら良いのか、ドアの開け方はあるのか、という点についてお伝えしていきます。
可能性はゼロではない!エレベーターで起こる事故
想像するだけで怖いかもしれませんが、エレベーター関係で事故などが起こってしまう可能性も否定はできません。
前もって、どのようなことがエレベーターで起こってしまう可能性があるのか知っておきましょう。
最初に思いつきやすいのが「エレベーターのドアが開かない」という事態ではないでしょうか。
何らかの原因でエレベーター内に閉じ込められてしまったという状態を指します。
他にも、「エレベーター内に水が入ってしまう」という事態も挙げられます。
日本ではゲリラ豪雨(集中豪雨)なども引き起こることがあります。
そのようなときには思いのほか大量の雨水がエレベーター内にまで及んでしまう可能性があるのです。
この場合は感電する可能性も少なからず生じます。
自分の身を守るためにも、雨や何らかの影響で水浸しになっている状態のエレベーターを使うのは避けてください。
では、次項からは前者の「エレベーターのドアが開かない」という事態に備えて、ドアの開け方はあるのか、どのように対処するのが好ましいのか、などの点を確認していきます。
エレベーター内部から行えるドアの開け方はボタンを押すこと
エレベーターが作動しなくなりドアが開かない、運悪くそのようなケースに遭遇してしまったらどのように行動するのが良いのでしょうか。
最初に行っていただきたいことが「全部の行き先階ボタンを押す」という作業です。
これは、エレベーター内部から行えるドアの開け方ともいえますが、確実性はありません。
安全性能が優れているタイプのエレベーターを採用している場所では、最寄り階までいきドアを開けてくれるようになっているものもあるようですから、その場合にはこの方法で脱出可能でしょう。
しかしここで思うのが、どうして全部の行き先階ボタンを押しておく必要性があるのかという疑問点ではないでしょうか。
それは安全性能に優れているタイプのものではない可能性も考慮しての行動だからです。
階と階の間でエレベーターの作動ができなくなってしまうという最悪の事態を避けます。
最寄りの階にエレベーターが到着してドアが開いたのであれば、エレベーターから出て階段を使うのが鉄則となります。
非常用電話でのエレベータードアの開け方も!
さて、前項でお伝えしたように、最初に全部の行き先ボタンを押す作業を行っても状況は全く変わらないという可能性も考えらえます。
仮にそうだとしたら、次に行っていただきたいことを実践してみてください。
それは、「非常用電話を利用する」ということが挙げられ、こちらもエレベーター内部からのドアの開け方になります。
通常、エレベーターには万が一に備え非常用電話が設置されています。
落ち着いて、どこにあるのか探してみましょう。
しかし、エレベーターの種類によっては電話ではなく非常ボタンが設置されている可能性もあるので要注意です。
非常用電話や非常ボタンを利用した際にはエレベーター会社などに連絡がいくので、助けを求めることが可能になります。
また、焦っているときほど伝えたいことが伝えられず、要領を得られない場合があります。
非常用電話で助けを求めるときには、以下の要点を順番に伝えましょう。
●自分の名前
●どのような状況なのか
●ビルやアパートの住所など
エレベーターのドアを無理に開けようとする開け方は厳禁!
ここまで安全性の高いエレベーターのドアの開け方をお伝えしてきました。
エレベーターのドアが開かなくなり、内部から出れない、エレベーターが作動しない、などの状況に陥ってしまうと焦ってしまうのも無理はありませんが、冷静さを忘れずにできる対処をしてみてください。
こちらの項でお伝えしたいのが、いくら焦っていたとしても「エレベーターのドアを無理に開ける開け方は厳禁である」ということです。
たしかに、このようなときにはパニックにも陥りやすいですし、恐怖感からか早くエレベーターから脱出したい思いも芽生えてしまう人もいるかもしれません。
一般的にはエレベーターのドアは頑丈にできていますので、そう簡単には自分の力を使って開けることはできません。
エレベーターのドアが開かないというときは、なんらかの異常事態が発生していると捉えることができます。
異常事態だからこそ、救助を待てるようにご自身の体力は温存しておくほうが賢明な判断です。
思いもよらないタイミングでエレベーターのドアが開く恐れも出てしまい、最悪の場合落下してしまうかもしれないということを知っておいてください。
そう考えると、エレベーターのドアを力技で開けようとする開け方はリスクが伴い危ないので、他の対処を行うことを考えましょう。
エレベーター内は酸欠状態にならないのかという点
上層階にまで一気に上がれる便利なエレベーターですが、少々狭苦しい印象もあるかもしれません。
そんなエレベーターが急に作動しなくなり、ドアが開かないという状態になってしまったとき、ここまででご紹介したドアの開け方を実践することが大事です。
ただ、気になるのはエレベーター内の酸素状態ではないでしょうか。
エレベーターの密閉された空間では、酸欠の心配があるのではないかと不安になってしまう方もきっといるでしょう。
実際にはどうなのかといいますと、酸欠状態に陥ってしまうことはありません。
基本的にエレベーターには換気口の設置が必須条件であるといわれています。
酸欠になってバタリ、といった心配はしなくて良いでしょう。
しかし、エレベーターのドアが稼働しない・開かないといった普段は体験しない状態というのは、緊迫した状態になりがちです。
焦ってしまったり、ストレスを感じてしまったりしてしまいそうですが、ここはいったん落ち着いた対処を行いましょう。
他のエレベータードアの開け方!外側からも救助できる!
上記でお伝えしたように、エレベーター内にいる方は「全部の行き先階ボタンを押す」、「非常用電話を利用する」ことで対処可能です。
ここまではエレベーターの内側からの対処の仕方を見てきましたが、外側からの対処の仕方にはどんな方法があるのでしょうか。
近年ではエレベーターが急停止してドアが開かないときに、なかにいる人たちを助けるための講習会などが開かれていますので、エレベーターのドアの開け方を教えてもらえます。
参加者の方はビルやアパート・マンションといった賃貸物件の管理を行っている人が多い傾向にあるようです。
外側からのエレベーターのドアの開け方として大まかな流れをお伝えしておきましょう。
①エレベーターの主電源をOFFにしておきます。
②エレベーターのドアを開けることを目的として作られた専門用具を利用して、エレベーターのドアを開けていきましょう。
以上のような流れでドアを開けたら、エレベーター内にいる人を助け出すのですが、講習会では上に登るような形でエレベーター内から出るように誘導している傾向にあります。
詳しいことは講習会に参加して知識を深めていき、正しく救助の誘導が行えるようにしてください。
トラブルが生じてしまったら落ち着いて対処&助けを待つのが大事
エレベーターが急に停止してしまい、そのなかに閉じ込められてしまったときには、「全部の行き先階ボタンを押す」、「非常用電話を利用する」ことが先決です。
くれぐれも力技でエレベーターのドアを開けるような開け方をするのは厳禁です。
不安になってしまいそうですが、トラブルが発生したときこそ落ち着いた対処をして、体力を温存しつつ救助を待つことが大切になります。