モルタルの床にしたい!メリットとデメリットを押さえておく

一軒家を新築として建てる予定がある人のなかには、家のなかにモルタルの床を採用したいと考えている人も少なくはないでしょう。

モルタルの床を採用する人は、その独特なデザイン性を魅力的に感じている場合が多いようです。

しかし、後で後悔しないように前もって心得ておきたいのがモルタル床を採用することのデメリットです。

そこで、今回はモルタルの床を採用することについての代表的なメリットと、心得たいデメリットをお伝えしていきます。

モルタルについて知りたい!

近頃注目を集めているのが床をモルタルにしている物件ではないでしょうか。

新築を建てようと考えている人にとっては、モルタルの床も取り入れることを検討している場合もありますよね。

モルタルは外見的にはコンクリートとよく似ているという特徴を持っているため、コンクリートだと思っている人も少なくはないはずです。

では、肝心なモルタルですが、そのメリットやデメリットを押さえておく前に原料となっているものは何なのか知っておきましょう。

モルタルを形成している原料としては、セメント・砂・水の3つを挙げることができます。

砂同士を結び付ける目的でセメントが採用されているのが特徴です。

また、セメントに水を合わせると徐々に硬くなるという特性を利用しているといえます。

この原料によってシンプルなオシャレさや見た目にも艶やかな感じを生み出しています。

さらに、コンクリートというのはセメント・砂・水を使用するところまではモルタルと同じなのですが、砂利も足すという点が異なっているので押さえておきましょう。

モルタルとコンクリートは異なっているものとして認識できますよね。

モルタルの床は生活音が伝わってしまいやすいのがデメリット

まずは、モルタルの床にするデメリットを把握しておくことが重要になります。

デメリットから目を背けずに、しっかりと把握しておくことが失敗しない秘訣となります。

こちらの項で挙げたいモルタルの床にするデメリットとしては、「生活音が伝わってしまう傾向にある」という点です。

これに関係しているのが、硬さがあるというモルタルの性質です。

モルタルの性質上仕方のないことなのですが、これを言い換えると騒音問題にもつながってしまう可能性があるというわけです。

騒音問題といえば、アパートなどの共同住宅で発生することが多い傾向にあります。

少しでも可能性を低くするためにも防音性能が求められるわけですが、モルタルの床を採用してしまうと逆効果を生んでしまいますので、共同住宅ではあまりモルタルの床を見かけない傾向にあるのが現状です。

また、モルタルの床にした場合には、一緒に生活をしている人たちの生活音に敏感になってしまう可能性も出てきてしまうのもデメリットなのではないでしょうか。

そこまで大きな音を発していないのに、周りに生活音が伝わりやすいのです。

デメリットは断熱効果が薄いこと!

シンプルながらにセンスが光るのがモルタル床なのですが、他のデメリットとして「断熱効果が薄い」ということが挙げられます。

断熱効果というのは、空間の過ごしやすさを左右する重要な要素です。

冬も夏も断熱効果が高い空間のほうが快適度が高まります。

例えば冬の場合には、室外の冷たい風をお部屋に入れないように予防しつつ、暖房で暖まった空気を部屋のなかに残しておくというように働きます。

同時に、お部屋のなかの冷たい空気は室外に流し出します。

夏の場合には、室外の暑い風をお部屋に入れないように予防しつつ、冷房で冷やした空気を部屋のなかに残しておくというように働きます。

同時にお部屋のなかの暑い空気を室外に流し出します。

このように断熱効果が高いと期待できる効果は嬉しいものですが、モルタルの床を採用してしまうとこちらの実現が難しくなるといえますね。

特に冬場に備えて、床暖房も採用するという処置をとるのが得策でしょう。

モルタルの床はデメリットを上回るメリットが!デザインが素敵

モルタルの床を採用したいとお考えの方の多くが、モルタルの床のデザイン性に魅力を感じているのではないでしょうか。

この点はモルタルの床のデメリットを上回るメリットだと思っている人も多いはずです。

「シンプルだけどオシャレ!」がかなうのがモルタルの床です。

落ち着いた印象や、静かな印象にもつながるため、大人っぽい空間にもできるのではないでしょうか。

そして、見た目にも艶やかさが感じられるところも素敵ですよね。

そんなモルタルの床を採用していると、まるでカフェ・スタジオであるかのようなイメージを生み出すことにも結び付きます。

それだけではなく、オシャレで自分好みの空間作りをしたいという方にとって嬉しい情報があります。

それは、「インテリアコーディネートがしやすくなる」というメリットがモルタルの床にはあるということです。

お部屋の雰囲気を和風にしたい・洋風にしたいなど個人でそれぞれ希望があるかと思いますが、モルタルの床は比較的どのような家具をもってきても違和感が生まれない、引き立たせてくれる立役者です。

モルタルの床にしたい!その他のメリット!

さて、前項で挙げたようにモルタルでしか味わえないような雰囲気が特徴的でした。

特にこの点はモルタルの床のデメリットを上回るメリットだと感じている方が少なくはなく、モルタルに注目が集まっている理由のなかに含まれているのではないでしょうか。

しかしながら、モルタルの床にはその他のメリットもきちんと存在しているので、こちらの項でふれていきます。

まず、モルタルの床の嬉しいメリットとして、「お庭との一体感が増す」という点が挙げられます。

こだわりを持ったお庭つくりに励んでいるという人などは、特にモルタル床が向いているということになります。

また、室内に自転車などを保管することを考えているという方にもモルタル床は向いているといえるでしょう。

モルタル床の空間を土足であがれるようにすれば、それらの外出使用するような道具を室内保管することも可能です。

また、モルタルの床を採用している場合には、「掃除が行いやすくなる」というメリットも実感しやすいのではないでしょうか。

硬さがあり、滑らかさもあるのがモルタルの床の特徴でしたね。

見た目にもスタイリッシュですが、それだけではなく掃除の行いやすさにも関わってくる要素です。

定期的な掃除が行いやすいとなれば、掃除も苦にならずに行えるのではないでしょうか。

床の清潔さをキープするためには、非常に重要なポイントです。

メリットの掃除のしやすさ!その流れについて

ここまで、モルタルの床を採用することにおいて、先にデメリット、次にメリットとお伝えしてきました。

メリットのなかには掃除の行いやすさが含まれていましたが、その流れについて気になりませんか。

そこで、こちらの項ではそのことについてふれていきましょう。

今回は玄関の床にモルタルを採用したというケースを想定しています。

まず、ほうきなどを使って汚れをはきだす作業を行ってください。

次に、掃除機を有効活用してさらに残ってしまった床の汚れをすいとっていくのがポイントです。

そして、床に水をかけてブラシでゴシゴシとこすっていきましょう。

終わったら水をかけて洗い流し、仕上げにいらない布などで水気を除去したら床を乾かして完了となります。

簡単な説明ですが、このような流れでモルタルの床の洗浄が可能になります。

デメリットをしっかりと理解したうえで検討するのが重要!

モルタルの床を採用した場合にはメリットも多いですが、デメリットも出てきてしまうのが事実です。

シンプルで飾らない雰囲気や静かな印象の空間にしたい場合、インテリアコーディネートがしやすい空間にしたい場合にモルタルの床は向いています。

また、「お庭との一体感が増す」「掃除が行いやすくなる」というメリットもありました。

しかし、どうしても「生活音が伝わってしまう傾向にある」「断熱効果が薄い」というデメリットも挙げられますので、そのような点も理解したうえで検討するのが得策ですね。