家のなかの蜘蛛の巣はどんな場所に多い?予防と対処の仕方

蜘蛛と聞くと、なんだか気持ちが悪い印象を抱く方も少なくはないはずです。

そんな蜘蛛が家に住みついて、蜘蛛の巣を形成してしまうことももちろんあります。

そこで今回は、家のなかの蜘蛛の巣はどこに多いのか、家のなかに出没しやすい蜘蛛はどんな蜘蛛か、蜘蛛を予防する方法や発見したときの対処法は何か、などにスポットを当てていきます。

家のどこに蜘蛛の巣が多い傾向があるの?

「蜘蛛」と聞くと、虫嫌いの人からみれば嫌な印象が強いですよね。

そうではなくても、家のなかに蜘蛛の巣が多いという場合には見た目にも不快なものです。

今現在「家に蜘蛛の巣が多い!」ということでお困りになっている人も少なくはないでしょう。

では、家のなかのどのようなところに蜘蛛の巣をはることが多い傾向にあるのでしょうか。

実は蜘蛛たちは、どこでも蜘蛛の巣を作るというわけではなく、ある一定の条件を満たした場合に形成するという性質があるようですよ。

ひとつめは、「食料が確保しやすいところ」ということです。

蜘蛛の巣は蜘蛛の食材(餌)となるものを得るために形成されているので、当然のことですね。

ふたつめは、「巣が形成しやすい足場が存在している」ということで、こちらも重要な要素ですね。

みっつめは、「形成し終えた蜘蛛の巣を守りやすい」ということで、高い場所が多い傾向にあります。

家のなかで蜘蛛の巣を発見したときには、天井の端にあったという経験はありませんか?

天井の端というポジションは、これらの条件を見事に満たしやすい、蜘蛛にとっては最高の居場所なのです。

家のなかで同じ場所に蜘蛛の巣を形成することが多いのが事実

家のなかに蜘蛛の巣を発見したら、何ともいえないショックな気持ちにもなってしまいますよね。

蜘蛛の巣を一度排除したはずなのに再び同じ場所に蜘蛛の巣を発見した、なんて経験をしたことがある人も少なくはないでしょう。

これは偶然のことだと思いがちかもしれませんが、実はそうではないと考えられています。

蜘蛛の特性が深く関係していることで、蜘蛛は同じ場所に蜘蛛の巣を形成する傾向があるため、同じような場所で蜘蛛の巣を見かけることが多いのが事実なのです。

このような事態になってしまうと、まるでいたちごっこのようで困ってしまうのも無理はありません。

そんなときには、前もって家のなかの蜘蛛の巣が形成されそうと感じたところに蜘蛛用の殺虫剤を使用するというのもひとつの手です。

蜘蛛の巣被害対策のために、ひとつ用意しておくと役に立つかもしれません。

家のなかにはどんな蜘蛛が多いの?

家のなかで見かける蜘蛛は、どんな特徴を持つ蜘蛛が多いと考えられているのでしょうか。

蜘蛛の巣を形成する蜘蛛だけではなく、蜘蛛の巣を形成しない蜘蛛も多く存在しています。

そこでここからは、家のなかにはどんな蜘蛛が多いのかについて、いくつか抜粋してご紹介していきます。

まずは、「イエユウレイグモ」と呼ばれる蜘蛛についてです。

フラフラと移動している蜘蛛で、白から灰色のカラーで細長い足を持ち、およそ7mmから1cm程度の大きさなのでこれらが見極めポイントです。

イエユウレイグモはコバエなどが大好物だといわれています。

次に、「ハエトリグモ」と呼ばれる蜘蛛についてです。

ハエトリグモという名称から予想しやすいかもしれませんが、ハエなどの小さな虫が大好物な蜘蛛です。

およそ1cm以下の大きさであること、黒みを帯びていて白いラインがあること、蜘蛛の巣を形成しないことで知られています。

さらに、「チャスジハエトリ」と呼ばれる蜘蛛についてですが、こちらもハエトリグモと似たような蜘蛛で、ハエを好物としています。

そして、太くて力強い印象の足を持ち、全体的にこげ茶の色味ですが縦に白色のラインがあるのが分かるので迫力があります。

こちらも蜘蛛の巣は形成しないで、家のなかで生息しているといわれています。

中には頼もしい種類も!家のなかにはこんな蜘蛛もいる

前項から引き続き、家のなかで発見することが多い蜘蛛について解説をしていきます。

続いてお伝えしたいのが、「アシダカグモ」と呼ばれる蜘蛛についてです。

こちらの蜘蛛は、全体がおよそ10cmから13cmにも及ぶかなりインパクト大の蜘蛛で、大きさだけでこの蜘蛛だと判別しやすいでしょう。

蜘蛛の巣は形成しないこと、大好物なのは蛾やゴキブリだということで有名です。

蛾やゴキブリと聞くと大抵の人が嫌なイメージを抱くかと思いますので、アシダカグモは頼もしい存在だといっても良いかもしれないですよね。

さらに、「ヒラタグモ」と呼ばれる蜘蛛についてもふれていきます。

こちらの蜘蛛はおよそ8mmから1cmほどの大きさであること、全体的にフラットで腹部に黒色の点が見受けられることで知られていますよ。

大好物は小さい虫で、家のなかの壁に蜘蛛の巣を形成しがちです。

前項からいくつか抜粋して、家のなかで発見することが多い蜘蛛をお伝えしてきましたが、特徴などの見極めポイントをおさえればどの蜘蛛が出没したのか判別しやすく、対策もとりやすいですね。

蜘蛛の巣があってもなくても!蜘蛛の食べ物を排除するのが吉

先ほどお伝えしたように、家のなかに出没することが多い蜘蛛はハエやゴキブリなどの虫を大好物としていることが分かりましたね。

蜘蛛の巣を形成する蜘蛛もいればそうでない蜘蛛もいますが、いずれにしても蜘蛛の出没でお悩みの方は蜘蛛の栄養分である虫を撃退・予防するのが得策なのです。

虫が苦手な人にとっては蜘蛛ももちろん不快な存在かもしれませんが、ハエやゴキブリも嫌な存在ですよね。

そこで、ストレスのもととなりやすいハエもゴキブリも蜘蛛も同時に撃退してしまいましょう!

まずは、「ハエやコバエ」の対策について考えていきます。

これらの大好物となるのは動物の排泄物や腐った植物性のものですから、そのことを念頭に置きつつ身の回りの掃除を怠らないようにしましょう。

また、ハエやコバエを寄せ付けない目的で設計されたスプレーなども出回っていますから、こういった頼りになる道具を使うのも良いのではないでしょうか。

なお、お手洗い場の清掃は力を入れるのがおすすめです。

次は、「ゴキブリ」の対策について考えていきます。

ゴキブリは何でも食べてしまうと表現されるほど好物がたくさんあることで有名です。

細かいゴミ・髪の毛・分泌された皮脂・落ちた食べカスや爪・段ボールなど、非常に食性が幅広いことが特徴的ですから、この場合も清掃をしっかりと行うことを優先してください。

また、ゴキブリ予防のアイテムも数多く市販されていますから、何か設置してみるのも安心感が高まって良いでしょう。

家のなかに蜘蛛の巣を発見した場合は?

「知らず知らずのうちに家のなかに蜘蛛の巣が形成されていた!」となったら、早急に蜘蛛の巣を排除してしまいたいと思うのが本音ですよね。

蜘蛛がいることを発見したときは、蜘蛛の巣を排除する前に蜘蛛の排除を行わなければなりません。

ここで大活躍なのが、蜘蛛用の殺虫剤です。

ひとつ持っておいて損はありません。

ティッシュなどで掴んで潰している人もなかにはいますが、虫が嫌いだという人も多い傾向にありますので、直接触れないこちらの方法のほうが安心感が高まります。

そして、蜘蛛の排除が完了したら蜘蛛の巣の排除に取り掛かっていきましょう。

蜘蛛の種類によっては、天井などの高い場所に蜘蛛の巣を形成したりと排除しにくいこともあり大変でしょうが、頑張って蜘蛛の巣を長い棒などを利用して絡めて排除するのが一般的です。

蜘蛛の巣を絡めて排除することに特化した商品が存在するので、こちらを活用するのもひとつの手段で便利です。

念のため、蜘蛛の発生を抑制するために蜘蛛の巣があった場所に殺虫剤をスプレーしておくと効果的です。

蜘蛛が苦手な人は事前に予防をしておくのが鉄則

家のなかに蜘蛛の巣を形成されてしまっては、居心地の悪さにもつながってしまいますし困りますよね。

蜘蛛は独特な外見をしているため苦手意識を持つ人も多いのですが、考えようによってはハエやゴキブリを食べてくれる虫という良い捉え方もできました。

とはいうものの、蜘蛛が大の苦手だという人はその蜘蛛の栄養分となるハエやゴキブリの発生予防を事前に行うことが悩みの種を減らす策ともいえます。