窓の面格子と聞いて、どのようなものを思い浮かべますか。
面格子といっても、近年ではその種類や素材には色々なものがあります。
設置する箇所も状況によっては様々で、住んでみないとその必要性に気づかないかもしれません。
そこでこちらでは、入居後に窓に面格子を後付けする方法やかかる費用、後付けにおすすめする箇所などについてお話ししていきます。
窓の面格子とは?その種類と素材について
窓の面格子の形状には様々な種類があり、使われる素材も色々あります。
こちらでは、簡単に面格子の種類や素材について見ていきましょう。
・縦面格子
最もポピュラーな形状の面格子で、低価格かつ扱いやすいことが特徴です。
・井桁面格子、ヒシクロス面格子
井桁面格子とは、縦と横に格子を交差させた形状の面格子をさし、ヒシクロス面格子は、格子を菱形に交差させた形状の面格子をさします。
縦面格子より、機能的にも価格的にも高くなります。
・鋳物面格子
頑丈な作りをした格子なので、切断しにくく防犯に優れています。
また、見た目がおしゃれなので、外観が西洋風の造りの住宅に向いています。
・可動ルーバー面格子
風呂や脱衣所、トイレなどの人目を気にする場所に適しています。
手動はもちろん、リモコンで簡単に開閉ができるものもあります。
・室内面格子
外に開くタイプの窓や、外側に面格子が取り付けられない窓におすすめです。
また、窓の面格子に使われる素材には、アルミ、ステンレス、鋳物などがあり、最もポピュラーな素材は手頃で扱いやすいアルミであると言えるでしょう。
窓の面格子は入居前に取り付けられているものがほとんどかもしれません。
しかしながら、場合によっては面格子を後付けする必要性が出てくることも考えられます。
次項からは面格子の後付けについて詳しくお話ししていきます。
窓に面格子を後付けする理由にはどのようなことが考えられる?
では、いざ新居に住んでみて、窓に面格子を後付けすることを検討する状況には、どのようなことが考えられるでしょうか。
窓の面格子の役割は、大きく分けて防犯と目隠しであると言えます。
そのため、1階や北側の窓に面格子がついていなくて防犯面で不安を感じたり、面格子がないことで外からの視線が気になってしまったりしたときに、面格子の後付けを考えるでしょう。
暮らし始めてから、そのような不都合に気付くことも少なくないはずです。
また、戸建ての住宅に限らず、アパートやマンションなどの賃貸物件でも、そのような必要性を感じることもあるでしょう。
賃貸物件で窓の面格子を後付けしたい場合は、管理会社や大家さんに一度相談してみてください。
もしかしたら、管理会社や大家さんの方でも面格子の必要性を考慮してくれ、設置費用を負担してくれるかもしれません。
負担してくれない場合でも、穴あけ不要で設置できる面格子もありますので、面格子の後付けは可能かどうか、不安を感じたらまずは管理会社や大家さんに相談することをおすすめします。
窓の面格子を後付けするには?依頼先はどこにする?
こちらでは、窓の面格子を後付けするなら、どこに依頼するか考えられる依頼先についてお話ししていきます。
まずは、戸建ての住宅の場合の依頼先についてです。
1つ目はリフォーム業者やエクステリアの専門業者を頼る方法です。
ネットで簡単に自宅周辺業者を調べることも可能で、費用を抑えることも可能な場合もあります。
2つ目は、ホームセンターにあるエクステリアに頼る方法です。
ホームセンターのエクステリアは、身近にあるという利便性がメリットと言えるでしょう。
また、工事にかかる費用も抑えられる傾向にあります。
3つ目は、家を建てたときにお世話になった、住宅会社や建設会社などのハウスメーカーに問い合わせてみる方法です。
この場合は売主業者のオプションとして、手元に入居した際にカタログなどがあるかもしれませんので、ご自宅を探してみてください。
業者を探す手間が省けますし、入居して日が浅い場合には依頼しやすいでしょう。
ただし、費用は若干高めになる傾向があるので注意が必要です。
また、賃貸物件の場合の依頼先については、リフォーム専門業者やエクステリアの専門業者に頼むケースが大半のようです。
繰り返しになりますが、賃貸物件で面格子の後付けを希望する場合には、事前に管理会社や大家さんに相談し、許可を取ってからにしましょう。
窓に面格子を後付けするとしたら?おすすめの箇所や方法はこれ!
面格子を後付けする必要のある場所とは、どのような場所や窓か見ていきましょう。
基本的に面格子は、死角になりやすい場所へ設置されることが多いと思います。
そのため、以下のような窓に面格子がない場合には、防犯面で心配かもしれません。
・北側の窓
・雨戸やシャッターのない窓
・脱衣所や納戸の窓
・2階のトイレなどの小窓
このような窓には面格子の後付けを考えたほうが良いでしょう。
また、面格子の後付けにはいくつか方法がありますが、外壁にビスで取り付けするタイプが最もポピュラーです。
しかしながら、高層だったり、外開きの窓であったりなどの理由で、室外側への取り付けが難しい場合は、室内側に取り付ける方法もあります。
特に、賃貸物件の場合には、壁を傷つけずにサッシ枠に枠づけブラケットを使って取り付けするタイプもあるので、おすすめの方法と言えるでしょう。
窓の面格子後付けにはどの位の費用がかかる?
面格子の後付けにかかる費用は、面格子の素材や大きさによって違ってきますが、おおよその金額などについてご紹介していきます。
お風呂場やトイレの窓の面格子の場合ですと、大体2万円から5万円程度が相場です。
目隠しフィルター付きの面格子の場合は、5万円から8万円程度となります。
また、面格子の素材によっても金額が変わると前述しましたが、アルミ、鋳物、ステンレスの順に金額が高くなります。
さらに、縦面格子、ヒシクロス面格子、鋳物面格子、可動ルーバー面格子、ステンレス製の面格子などの順に、施工にかかる金額が上がっていきます。
防犯性を優先的に考慮して設置する場合は、ステンレス製のものを使用すれば安心ですが費用はかさむでしょう。
後付けにかかる費用を抑えたい場合は、複数の業者に見積もりを出してもらうのも一つの方法です。
面格子選びに失敗したかも?トラブル例とその対策とは
面格子を設置しても、結果的に後悔することになるケースもあるようです。
●防犯性を高めるために面格子を設置したが、面格子が足場になって逆に空き巣に入られた
●面格子を後付けしたが、アルミ素材の面格子だったため切断されてしまった
●面格子が雨で腐食しさびてしまった
●目隠しのつもりで面格子を後付けしたが、格子の幅が想像より広く目隠しの意味をなさなかった
●目隠しのルーバー面格子をつけたら、部屋の中が暗く感じるようになった
●面格子があることで安心し、油断して窓を開けたまま外出したら空き巣に入られた
ほんの一例ではありますが、上記のようなトラブルがあるようです。
エアコンの室外機など、窓の下に足場となるものを置かないようにすることで防げるトラブルもあります。
また、室外に設置する面格子なら、ビスの頭を露出させず取り外ししにくくするように一工夫するなども有効です。
そのため、面格子を後付けする際には、面格子の素材や取り付け場所、取り付け方法などをじっくり考慮して、空き巣に強い素材や形状のものを選ぶことが肝心です。
防犯対策や目隠し効果をあげるには面格子の後付けは有効!
窓の面格子の役割や後付けの方法などについてご紹介してきました。
取り付け方を間違わなければ、窓に面格子を後付けすることは決して無駄ではありません。
この記事を参考に、窓の防犯面に不安がある方は面格子の後付けを検討してみてください。
現状回復の義務がある賃貸物件や、外からの取り付けが難しい窓には室内面格子も効果を発揮してくれるでしょう。