DIYというと釘や木を使ってアイテムを作ることをイメージされる方も多いかと思いますが、駐車場もDIYすることができます。
駐車場の広さによっては広い範囲でDIYをしなければならないので、尻込みしてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、順を追って行えばしっかり作ることができます。
今回の記事では、ご自宅の庭と隣接する駐車場を土から砂利に変えるDIYについてお話しします。
DIYをする前に知っておこう!土が広がる庭に続く駐車場の欠点は?
ご自宅の庭に隣接して駐車場がある場合のなかには、庭だけでなく駐車場も地面が土になっていることがありますよね。
地面が土の駐車場の大きな利点としては費用がかからないというところですが、欠点の方が多く目立ちます。
例えば、雨が降ったときです。
雨水と土が混ざってしまうとドロドロになってしまいますし、水たまりができてしまうことも懸念されます。
何より、駐車場に止めた車が土まみれになってしまう恐れもありますね。
また、それ以外にも、雑草が生えてしまうので定期的にお手入れが必要になるだけでなく、雑草が生えていることで虫も寄ってきやすいのも欠点として挙げられます。
これらのことを考えると、土いじりを楽しむために庭は土のままにしておき、駐車場はDIYをするとよいといえます。
庭はそのままで駐車場の地面だけをDIY!どんなものが使えるの?
庭だけでなく駐車場にも土が広がっている場合は、駐車場と庭を区別するように手を加えるとよいですが、DIYにはどんなものが使えるのでしょうか。
使うものは、砂利・コンクリート・レンガブロックなどがありますが、今回は、そのなかでも最も安く作ることができる砂利に焦点を当てていきます。
また、砂利を敷き終われば、すぐに駐車することができるのも嬉しいですね。
必要な砂利の量は、大体1m²に対し80kg程度となり、車一台が約12m²なので960kg程必要になりますが、車を置くスペースに多少の余裕があると嬉しいですから、その分の砂利も必要です。
また、これを業者に頼んだ場合は、【砂利の代金】+【重機やオペレーター代金】+【工賃】となり、費用は業者によっても異なりますが高額になる可能性もあります。
そのことを考えると、ご自分で砂利を敷いた方が工賃などはかかりませんし、砂利によっては10kgで500円程度で購入できるものもあります。
何より、マイフォームの庭や駐車場を自分でいじるという楽しみもありますし、達成感も感じられます。
ちなみに選ぶ砂利は「砕石(さいせき)」というものがお勧めです。
砕石は尖った個所が多くあるので、石同士がしっかり接触してくれため、しっかりと車の重さに耐えてくれるでしょう。
砂利の駐車場を庭の隣に作りたい!利点は?
いざ、土の駐車場のDIYをするとなれば、欠点や利点を知っておく必要があります。
最初に、欠点から見ていきましょう。
地面が土の駐車場は、草が生えてしまうこととそれによって虫が寄ってきてしまうことが欠点としてありましたが、砂利を敷いたとしてもその欠点を埋めることはできません。
砂利が敷かれた駐車場といっても、砂利同士の隙間から雑草が生えてきてしまうことがあるためです。
一説によると、5cm以上砂利を積むことによって雑草が生えてこなくなるともいいますが、年月が経過するにつれて重みで沈んでしまえば土が見えてしまいます。
そうなれば、雑草は生えてきてしまうでしょう。
また、利点としては防犯対策にもなるということです。
駐車場に砂利を敷いておくことで、車が動いたときに砂利の擦れる音が聞こえるので防犯対策にもよいといえます。
砂利の種類はいろいろなものがあるなかで「防犯砂利」というのもの見かけますが、これは踏んだり車を動かしたりすることで大きな音が鳴るものです。
家屋や庭の位置が駐車場の後ろにある場合は、このような砂利を使用すると空き巣の対策にもなるのでお勧めです。
次に、砂利は水はけがいいというところも利点といえます。
厚めに砂利を敷いていれば、雨の日に泥を踏まずに済むので靴や車が汚れる心配も少なくなります。
また、砂利が平らに敷いてあれば水たまりになりにくいので、靴が濡れてしまうということも防げます。
庭は土のまま!駐車場を砂利に変えるためのDIY方法「整地・転圧」
早速、砂利を使った駐車場のDIYの方法をお伝えしますが、先に「どのくらいの寸法であるか、どのくらいの砂利が必要か」を知らなければなりません。
「精密に計測しなければ大切な庭に悪い影響がある?」と心配される方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、計測をする意味としては、どのくらいの砂利が必要であるかを知るためなので大まかで大丈夫です。
計測ができたら、どのくらい砂利が必要なのかを計算します。
砂利が少なすぎてしまえば地面がすぐに見えてしまうので、先ほどお伝えした「1m²につき80kg」は3cm位の厚みを持たせた量となっています。
そして、ここからが砂利の駐車場を作るうえで大切なことで、整地・転圧をします。
砂利を敷く前にするこの作業を怠ってしまうと、砂利のうえに車を停めたときに車の重みで砂利が沈んでしまうこともあります。
また、見栄えもでこぼこしてしまうので、念入りに行ってください。
【整地・転圧の方法】
①雑草が生えている場合は綺麗に抜き取りますが、このときに雑草の根まで抜き取るようにしてください。
②転圧をします。
自分の体重を使って足で踏み固めることでもできますが、広い範囲になると時間がかかってしまうので「転圧器具」というものを使うといいでしょう。
転圧器具はホームセンターで販売されていますが、今回のようにご自宅の駐車場のDIYをするだけであれば使う機会は少ないかもしれません。
そういった場合は、レンタルをしているところもあるので探してみてください。
そのあとの草取りが楽に?!防草シートを隅々まで敷こう!
整地と転圧が終わったら、防草シートを敷くことも忘れないようにしましょう。
先ほどもお話ししましたが、砂利を敷いたとしても砂利同士の隙間に雑草が生えてきてしまいますし、雑草の根も砂利を超えて土の奥深くに根付いてしまいます。
しかし、防草シートを敷いておくことによって、雑草の種が風に乗って飛んできたとしても土のなかまでは根付かないように防いでくれるので、簡単に引き抜くことができます。
マイホームの駐車場の草取りを「定期的に行う」という方も多いかと思いますが、その作業を少しでも楽にすることは大切ですので、砂利を敷くときは防草シートも敷きましょう。
なお、防草シートは砂利を敷く範囲の隅々まで敷きます。
このとき、庭と駐車場の境目まで防草シートを敷きますが、庭と駐車場を完全に分けたいときはレンガを活用しましょう。
境目となる部分の両端に支柱を立て、その支柱の間にピンと張ったヒモを付けます。
ヒモの真っすぐな線に沿いながら、タテにしたレンガを半分土に埋めて並べていくと、きれいに駐車場と庭を分けることができます。
DIYの醍醐味は自分の思うように手を加えられるという点です。
こういった細かい工夫をしていくことで、完成度の高い駐車場を作ることができるでしょう。
駐車場を砂利に変えるDIY!砂利を敷こう!
最後に砂利を敷きますが、砂利を敷く際は全体的に均等になるように行いましょう。
また、使用した砂利の袋は処分しないで保管しておくのもポイントです。
理由としては、駐車場が完成してすぐは見栄えもとてもよいものですが、年月が経過すると雨風や車の重みによって砂利が減ることもあるからです。
砂利の量が少なくなったときに「買いたいのにどんな砂利だったか覚えていない…」という事態を防ぐためにも砂利の入っていた袋か、もしくは砂利の商品名などをメモして保管しておきましょう。
ご自宅の駐車場が土の広がる庭に続いていると、雨が降ったときにぬかるんでしまったり、草取りなどのメンテナンスにも悩まされたりするかもしれません。
しかし、砂利を敷くという駐車場のDIYをすることで、もっと快適に暮らすことができるようになるでしょう。
駐車場はDIYできる!
DIYをするところが駐車場となれば、範囲も広くなるので不安になるかもしれません。
しかし、今回お伝えしたような手順を追って行えば、すてきな駐車場を作ることが可能です。
また、整地・転圧の作業は丁寧に行い、防草シートは隅々まで敷きましょう。