40坪の土地に家を建てたい!駐車場2台は確保できるのか?

新居を考えているなら、土地探しは重要ですよね。

もし、40坪の土地に家を建てた場合、家がどれくらいの大きさになるのか、庭は作れるのか、駐車場2台分のスペースは確保できるのかなど、気になることは尽きませんよね。

一見狭いと思われる土地でも、希望に沿った生活を送ることができるかもしれません。

工夫して40坪の土地を有効利用するアイデアをご紹介します。

家を建てるなら!建ぺい率や容積率に注意

まず家を建てるにあたって、土地の広さが気になるところですよね。

しかし、他にも注目すべきことがあります。

土地には、その土地に建てられる家の大きさを制限する建ぺい率と容積率というものが決まっていて、こちらも重要になります。

ここでは、建ぺい率と容積率について見ていきましょう。

〇建ぺい率

建ぺい率とは、土地を真上から見たときに、土地の面積に対して建物が占める割合のことです。

40坪の土地で建ぺい率が50%だった場合、建物に使える面積は20坪ということになります。

〇容積率

容積率とは、土地の面積に対しての延床面積の割合になります。

なお、延床面積は、建物のすべての階の床面積の合計で表されます。

40坪の土地で容積率が100%だった場合、延床面積は40坪までということになります。

「駐車場2台分を確保したい」など人によって求める条件はさまざまですが、土地を購入する際には土地の大きさだけでなく、建ぺい率や容積率の確認も行いましょう。

40坪の土地!まずは駐車場2台分の坪数から考えよう

土地探しをしていて、気に入った土地があったとします。

その土地が40坪だった場合、新居を建てる土地として選択肢に入るのでしょうか?

40坪という数字だけを見ると狭く感じてしまい、駐車場2台を設けようと思うとスペース的に難しいのではないかと思ってしまいますよね。

しかし、実際に40坪の土地で駐車場2台分の確保は可能ですし、家も工夫すれば狭さをあまり感じないようにすることはできます。

それでは、40坪の土地では駐車場にどれくらいの坪数が必要なのかをみていきましょう。

まず、確保したい駐車場2台分のスペースから考えていきます。

駐車場1台分に必要なスペースは、大体「2.5メートル×5メートル」になります。

駐車場2台分となると、少し余裕を考えて「6メートル×6メートル」といったところでしょうか。

これを坪数で換算すると、10坪程度になります。

残りは30坪ということになり、これで家を含めた他の部分に使う坪数が決まりました。

あとは、家を含めた他の部分が30坪で足りるのかどうかというところです。

次項では、家の坪数を確認していきましょう。

駐車場2台分ある40坪の土地では家が狭い?!必要な坪数は?

前項では、40坪の土地を購入した場合、駐車場2台分に必要な坪数を10坪としました。

こちらの項では、残り30坪で家を建てることを考えていきます。

家といっても土地に対してめいっぱいに建てることはできませんので、土地の境界から1メートルくらいの余裕を見ておきましょう。

そうなると、1メートルの余裕を開けたことによって15坪くらいのスペースは使ってしまいます。

駐車場が10坪、土地と家の間の空きスペースが15坪ということで、合計25坪は駐車場と空きスペースとなるのです。

そうなると、残りは15坪となり、これが家の大きさということになります。

この15坪という大きさですが、例えば4人家族2階建てで考えた場合、十分な広さとなるのでしょうか?

2階建てですから、単純に考えると延床面積は1階の15坪、2階の15坪を合わせて30坪ということになります。

一般的な住宅は35~40坪ということですので、30坪では少し狭く感じてしまうことがあるかもしれません。

しかし、工夫次第では快適に過ごすことも可能でしょう。

次項からは、家の間取りなどについて考えていきます。

日当たりは大きめバルコニーで確保!40坪の土地で駐車場2台分ある家

40坪の土地で駐車場2台分のスペースを確保するとなると、家に使えるのは15坪ということでしたね。

また、駐車場と家と空きスペースだけで40坪使い切ってしまうため、庭を確保することは難しいでしょう。

周りに家がある場合、周りの家との空きスペースもそれほどありませんので、庭がないのは仕方がないとしても、心配なのは日当たりです。

日当たりの悪さにはどのように対処していけば良いのでしょうか?

それは、2階の日当たりの良さを利用するようアイデアを凝らせます。

2階のバルコニーを少し広めのスペースで作るのです。

そして、バルコニーに面した窓を大きくすることによって、光を部屋の中に確保することができます。

その光は2階から1階への吹き抜けを作ることによって、1階まで光を届かせることも可能です。

大きめのバルコニーは庭の役割を担うこともでき、そこで遊べば外の気分を味わうこともできるでしょう。

また、外からの視線も気にしなくて済むプライベート空間にもなります。

日当たりが悪ければ、日当たりの良い場所から光を取り込む方法を使えば良いのです。

40坪の土地でも明るい家に!天窓の利用

40坪の土地であっても、駐車場2台分のスペースや快適な家を手に入れたい場合は、家の中への採光は大切です。

前項では、2階のバルコニーを広めのスペースにすることで採光するお話をしてきました。

こちらでは、窓によって明るい家にするアイデアをご紹介します。

周りが家に囲まれている場合、壁に窓を作ったとしても採光は思うように確保できないことが考えられます。

そうなると、せっかくの家が日中でも暗い状態になってしまうかもしれませんね。

そうならないためには、天井に窓をつける天窓をつけてみてはいかがでしょうか?

1階から2階を吹き抜けにして、天窓の光を2階から1階まで下ろすのです。

考え方は、前項の広めのバルコニーと一緒ですね。

夏の暑さが気になる時期には、電動ブラインドで対応することができますし、冬には陽が射せば自然な暖かさを味わうことができるでしょう。

このような工夫を施せば、土地は必ずしも広い必要はありませんし、南側の土地にこだわる必要もなくなります。

狭いからと避けてしまいがちな40坪という土地ですが、アイデア次第では快適に過ごす方法もあるのです。

40坪を有効利用!1階をインナーガレージにする方法も

ここまで、家と駐車場を別々にする形でお話を進めてきました。

駐車場2台分は10坪もの土地が必要となり、その分家に使える坪数は減ってしまいましたよね。

狭い40坪で少ないスペースを有効利用するためには、他のアイデアもご紹介しておきましょう。

それは、1階をインナーガレージにする方法です。

駐車場を家の1階に設けることによって、別に駐車スペースを作る必要がなくなり、2階は広い住空間として利用することができます。

また、インナーガレージであれば、家から駐車場への移動が雨に濡れずに済んだり、荷物の持ち運びも簡単にできるようになります。

他にも、ガレージとしての利用だけでなく、遊び場のスペースとして併用することもできるのです。

庭がなくても子供の遊び場としても使うことができるでしょう。

デメリットとしては、1階の駐車スペースが空間となるため、耐震性を上げるためにも建築費が高くなることが考えられます。

また、シャッターが付いていない場合は死角が発生しやすいため、防犯上の不安もあります。

家との一体感は得ることができますが、耐震性や防犯上の問題も考慮する必要があるでしょう。

40坪の土地に駐車場2台+快適な家は工夫次第で建てられる

40坪の土地は一般的な住宅からに考えると狭く感じますが、駐車場2台分確保し、快適な家を建てているような方もいらっしゃいます。

40坪の土地活用としては、10坪を駐車場2台分、15坪を家、15坪は空きスペースという例をご紹介しました。

土地の形にもよりますが、駐車場2台分を確保すると庭を造ることは難しいことが多いでしょう。

家の採光には、広めのバルコニーや天窓で対応できます。

1階にインナーガレージを作って土地を有効利用する方法もありますよ。