ウォシュレットの水漏れに悩んでいる方はいませんか?
特にノズルからの水漏れは、ウォシュレットの水漏れのトラブルの中でも多いといわれています。
ここでは、ウォシュレットが水漏れしてしまう原因と、修理費用は誰が負担するのかという疑問に関してお伝えしていきます。
ウォシュレットの水漏れで多いのはノズル!
現在、日本人の約7割がウォシュレットまたはシャワートイレを使用しているといいます。
しかし、それと同様に増えているのが、ウォシュレットの水漏れトラブルです。
特に洗浄ノズルは、水漏れ箇所の中でも多い部分といわれています。
洗浄ノズルは、ウォシュレットの水が出てくる部分のことで、ノズルから水がポタポタと垂れて水漏れすることがあります。
実は、このノズルは単なる水の噴射口であり、故障部分はノズルの手前にある「バルブユニット」という部品が不具合を起こしているケースが多いです。
このバルブユニットが不具合を起こしてしまうと、水の開閉がうまくできずポタポタと水がノズルから漏れる可能性があります。
また、バルブユニット本体から水が漏れる場合は、床に水がポタポタと落ちてしまうこともあります。
どちらにしても修理が必要となりますが、バルブユニットはメーカーで市販されておらずウォシュレット本体の分解も専門の知識が必要なため、ご自分で行うのは難しいといえるでしょう。
もし、洗浄ノズルから水漏れを起こしている場合は、業者に依頼し速やかに修理してもらいましょう。
ノズル以外にも!水漏れしやすい箇所①
ノズル以外にも、水漏れが発生しやすい場所があります。
●給水ソケット
給水ソケットとは、水道管から分岐されたホースがウォシュレット本体と接続されている部分のことをいいます。
この給水ソケットのパッキンが劣化を起こしたり、強い衝撃によって破損すると水漏れが起こることがあります。
修理するには、それぞれの部品の交換が必要となり、素人では難しい作業となるでしょう。
●温水タンク
温水タンクは、その名のとおり温かい水を溜めておくタンクのことで、操作パネルを押すと温水が噴出されます。
この温水タンクに接続されているパッキンが劣化すると、水漏れを発生させることがあります。
この場合も、劣化したパッキンの交換が必要となるでしょう。
●給水ホース
給水ホースから水漏れが発生している場合、ジョイントと呼ばれるつなぎ目の金具が緩んでいたり、中のパッキンが劣化することが可能性として挙げられます。
給水ホースから水漏れが発生する場合は、まず接続部分から水漏れしていないか確認してみましょう。
ノズル以外にも!水漏れしやすい箇所②
続いて、ノズル以外で水漏れする可能性のある場所をお伝えしていきます。
●操作パネル
操作パネルと給水ホースとのつなぎ目が緩んでいたり、パッキンが劣化したりすると、操作パネルからも水漏れを起こすことがあります。
●水抜き栓
水抜き栓は、凍結を防ぐためのもので、ウォシュレットの側面についている小さな部品です。
ウォシュレットには、このような水抜き栓がついていることがほとんどです。
この水抜き栓が破損してしまったり、パッキンが古くなって劣化することで水漏れを発生させることがあります。
●給水フィルター
ウォシュレットには、本体と給水ホースのつなぎ目や本体内部などに、ゴミや砂を取り除くための給水フィルターが取り付けられています。
この給水フィルターにゴミや砂が溜まると、水が出なくなったりフィルターから水漏れするなどのトラブルが発生することがあります。
賃貸のウォシュレットが水漏れしたら?修理費用は誰が負担する?
最近では、アパートなどの賃貸物件でも最初からウォシュレットが設置されていることも珍しいことではありません。
では、自分でウォシュレットを購入したわけではなく、始めから取り付けられていたウォシュレットがノズルやパッキンの劣化などから水漏れを起こした場合、誰が修理費用を負担するのでしょうか。
基本的に、最初から取り付けられていたものは、大家または管理会社が修理費を負担することが多いようです。
ただし、入居者による過失や新しいウォシュレットの取り付けによって水漏れが発生した場合は、入居者が修理費を負担する可能性が高くなります。
また、水漏れの程度によっては床まで水が浸水し、階下にまで及んでしまう可能性も考えられます。
この場合、ウォシュレットを修理しただけでは済まされず、あちこち修理が必要になるでしょう。
その場合に頼れるのが「火災保険」です。
火災保険は、単純に火災だけでなく落雷、水害、水漏れ、爆発などが補償対象となります。
ウォシュレットの水漏れが補償対象となる場合
火災保険は、一戸建てや賃貸物件や住宅内に設置された家具などの「家財(動産)」を補償できる保険制度です。
ただし、火災保険の加入は任意であり、加入している場合としていない場合があります。
また、補償できる対象となるものは保険内容や保険会社によっても異なります。
ウォシュレットの水漏れに関しては、「保険の対象」に「水濡れ」を付帯させている場合に限り、補償してもらうことが可能です。
また、ここで注意しておきたいのが、火災保険はノズルなどから水漏れしてしまった際にかかる修理費用ではなく、水漏れによって生じた損害を補償してもらえるということです。
ウォシュレットの水漏れによって、階下の方の家財にまで被害が及んでしまった場合についても、火災保険の「個人賠償責任保険(特約)」に加入していれば、補償金が支払われます。
基本的に、賃貸契約を結ぶ際は火災保険の加入を求められると思います。
これらの理由から、火災保険には加入しておくべきといえますね。
ウォシュレットが水漏れした場合の応急処置!自分で修理は危険!
ウォシュレットが水漏れを起こしてしまうのは、洗浄ノズルをはじめ様々なことが原因で発生します。
水漏れはポタポタ程度でも、床が水浸しになってしまう恐れも考えられます。
水漏れを放っておくとクロスの張り替えや、高額な水道料金、カビの発生など現状回復に要する費用がかさむ一方です。
ですから、もし水漏れを発見したら業者が来る前にご自分で応急処置を行いましょう。
まずはじめにできることとして、止水栓を閉めておきましょう。
止水栓を閉めることで、一時的に水漏れを止めることができます。
また、水漏れがウォシュレット内部で発生している場合、感電の危険性がありますから安全のためにもコンセントを抜いておきましょう。
水漏れしている箇所を発見した方の中には、ご自分で修理してしまおうかと考える方もいるかもしれませんが、ウォシュレットは多くの電気部品が使われており、電化製品であることには違いありません。
もし、知識のないまま分解や修理を行うと、感電などの恐れも考えられなくはありません。
そのため、ウォシュレットの水漏れを発見した際には速やかに業者に連絡し、修理してもらうのが適切です。
ウォシュレットが水漏れしたら早急に対処を
基本的にウォシュレットの耐用年数は7~10年といわれています。
耐用年数を超えると、やはり故障や水漏れなどのトラブルが発生しやすくなりますので、新しいものへと交換することも考える必要があります。
賃貸などにお住みの場合は、水漏れしていることを大家または管理会社に伝え、対処してもらいましょう。
被害が大きくなる前に、なるべく早い処置を行うことをおすすめします。