エアコンの効率的な使い方!節電効果が高いのは温度?風量?

エアコンがあるだけで、暑い夏や寒い冬でも快適に過ごすことができますよね。

しかし、どうしても気になってしまうのが電気代です。

エアコンは効率的に使うことで、効き目や消費電力に差が出てきます。

温度や風量の設定を見直すだけでも、節電効果は大きくなりますので、エアコンの正しい使い方を学んでいきましょう。

エアコンの電気代はどれくらい?

厳しい暑さの夏や厳寒の冬になると、冷暖房器具としてエアコンは欠かせない存在です。

しかし、エアコンというと電気代がかさむイメージがありますよね。

それではエアコンの電気代は実際にはどれくらいかかっているのでしょうか。

これから10畳の部屋に一人暮らしをしていると仮定して、詳しい電気代をご紹介します。

電気代は1kWh25円、一日8時間エアコンを暖房として使ったケースで計算しています。

・エアコンを18度設定にした場合:4,860円/1か月
・エアコンを28度設定にした場合:6,000円/1か月

お使いのエアコンの機種や風量などの設定、またお住まいの部屋の状態によっても変わってきますが、おおよその電気代は上記のような数値になります。

この数値から、エアコンの温度設定と外気温の差が大きく、部屋を暖めるためのパワーが必要であればあるほど電気代が高くなるようです。

寒くなるほどエアコンの稼働時間は増えていきますから、電気代も高くなる一方でしょう。

できるなら電気代も節約したいけれど、暑さ寒さに耐えエアコンを使うのを我慢するのは難しいですよね。

そんなときはエアコンの使い方を見直してみてはいかがでしょうか。

温度や風量を見直す前にまずエアコン本体をチェックしよう!

エアコンの電気代を節約するためには、温度や風量を見直す必要があります。

しかし、エアコンの設定を見直す前に、エアコン本体の状態がどうなっているかをチェックしていきましょう。

まずは、エアコンのフィルターを確認してください。

エアコンは、空気をフィルターを通して吸い込んで、冷たい空気や暖かい空気にして部屋に送り出しています。

その時に、もしフィルターが汚れていると、空気を吸い込むための力がより一層必要になり、無駄に電力を使うことになってしまいます。

そのため、フィルターは定期的に掃除を行いましょう。

フィルターの掃除は2週間に1度のペースで行うのが理想的です。

もし、フィルターをこまめに掃除しているのにもかかわらず、エアコンの効きが悪い場合はフィルター奥の熱交換器が汚れていることが考えられます。

熱交換器は吸い込んだ空気を冷たくしたり、暖かくしたりする部品のことです。

熱交換器の汚れを自分で取るのが難しい場合は、専門の掃除業者に一度相談してみるのもいいかもしれませんね。

エアコンの室外機の確認も大切!

エアコン本体のチェックが終わったら、次に外に置かれている室外機を見てみましょう。

室外機はエアコンが吸い込んだ空気の吹き出し口です。

その空気の吹き出し口が塞がれていると、せっかく排出したはずの空気が吸い戻されてしまうことがあります。

このようなことにならないためにも、室外機の前には邪魔になるようなものは置かないようにしましょう。

また、室外機が置かれている場所も確認してみてください。

室外機は日光が当たり熱くなりすぎると、空気を吹き出す力が低下してしまいます。

その低下した吹き出し力を補うために、電気が多く使われてしまうのです。

そのため、室外機は日が当たらない場所に置くことをおすすめします。

もし日陰に置けない場合は、すだれなどを使って太陽の光をさえぎってあげるとよいでしょう。

すだれを置くときは吹き出し口を塞がないようにしてください。

エアコン本体や室外機をチェックするだけでも、エアコンを使うときの電気代や効き目が向上するはずです。

また、温度や風量の設定を変えることでも、エアコンの効率は大幅に上がりますよ。

温度?風量?設定を変えてエアコンを効率よく使おう!

エアコンを効率よく、そして電気代を節約するためにはどうすればいいのでしょうか。

これからその方法についてご紹介していきます。

●設定温度を1度上げる

エアコンを冷房として使う場合、設定温度を1度上げて使ってみましょう。

それだけでも約10%の電気代を節約できます。

しかし、真夏の気温の高い日ともなると、エアコンの効きも悪くなってしまいます。

自分の体調と相談しながら、あまり無理な温度設定にしないように、くれぐれも注意してください。

●風量は自動に設定する

風量の設定を自動にしておくと、設定温度になるまで効率よく風量を調節してくれます。

エアコンをつけた直後は強風、設定温度に達したら弱風というように、部屋の温度を適切に維持してくれるので、電気代が余計にかかることがありません。

●電源のこまめなオンオフは避ける

エアコンはつけ始めたときが一番電力を消費します。

それは室内を設定温度に近づけるために、エアコンのパワーを最大限に発揮するためです。

そのため、こまめにエアコンをつけたり消したりするよりも、室内温度を維持しながらつけっぱなしにしているほうが電力は節約できます。

温度よりも風量設定を変えたほうが電気代を節約できる!?

温度や風量を変えると電気代を節約できることが分かりました。

それでは、より電気代を節約するためには、温度設定と風量設定のどちらを変えたほうが効率的なのでしょう。

結論から言うと、風量設定を変更したほうが電気代節約の効果が見込めます。

エアコンは電源を入れた時、または設定温度を変更したときに電気代がかかります。

つまり、設定温度との差が大きいときに一番電気代がかかってしまうのです。

一方、風量を変えることは設定温度を変えるほど電気を使わなくてすみ、冷房を使うときなどは空気が肌に直接当たることで涼しさを感じることもできます。

風量だけではなく、風向きの調節も大切です。

冷たい空気は下に、そして暖かい空気は上にたまりやすいので、夏は水平に、そして冬は下向きにと季節によって風向きを変えるとエアコンの効率もアップするでしょう。

エアコンの効き目は部屋の構造も関係している!

エアコンはエアコン本体や室外機、そして温度や風量の設定でも効き目が変わってきます。

しかし、部屋の構造もエアコンの効き目に関係してくることがあります。

たとえば、木造と鉄筋コンクリート造の違いです。

冷房が効きやすいのは鉄筋コンクリートと言われています。

その理由は気密性の高さによるものです。

鉄筋コンクリートは、隙間が少なく冷暖房の熱を逃がしにくい構造をしています。

一方、木造は風通しがいいため、エアコンをつけても空気が外に漏れ出てしまいます。

その他にも、

・リビングが吹き抜けの構造である

・部屋に窓が多い

・部屋に扉が多い

・部屋が複雑なかたちをしている

などの理由によってエアコンの効き目も変わってきますので、エアコンを取り付けるときはその点も考えておいてください。

エアコンが効きにくい部屋の場合は、対応している畳数が大きいものを購入するようにするとよいでしょう。

エアコンの効き目を上げる!温度よりも風量の設定を変更しよう!

エアコンの効き目を上げるためには、まずエアコン本体と室外機の状態をチェックしましょう。

異常が無ければ、エアコンの設定を見直してみてください。

電気代を節約しつつエアコンの効き目を上げたい場合は、温度よりも風量の設定を変更しましょう。

部屋の構造によってはエアコンが効きにくい場合もありますので、エアコンを選ぶときはその点に注意してください。