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濡縁とウッドデッキの違いとは?濡縁の作り方の基本を学ぼう

2019.9.3

あまり聞きなれない「濡縁」(ぬれえん)という言葉。

何のことか全く想像の付かない方も多いと思います。

そこで、この「濡縁」とはどのようなものなのか学びながら、濡縁をイメージしていきましょう。

そして、DIYでもできる「濡縁」の基本的な作り方もご紹介していきます。

濡縁とはどんなもの?

濡縁を作りたいと思ってこの記事を読んでくださっている方もいるかと思いますが、なかには濡縁が何なのかがわからない方もいるでしょう。

そこで、まずは濡縁についてお話ししていきます。

「縁側(えんがわ)」といわれると、おそらく大体の方が想像付くのではないでしょうか。

縁側は、ベランダに似ており、和風の建物の庭側などがある縁(へり)に設けられる通路のことです。

そして濡縁とは、雨戸の外側に取り付けられた、すのこ状の縁側のことをいいます。

つまり、屋根がないため、雨が降ったときには濡れる設計となっています。

明確な定義はありませんが、このように雨で濡れることから濡縁と呼ばれるようになったされています。

また、縁側は建物の内部にありますが、濡縁は独立しているため建築後であっても後付けすることができます。

さらに、基本的な濡縁であれば意外と簡単にDIYすることもできますので、後ほど作り方についてもご説明していきます。

濡縁とウッドデッキの違いとは?作り方も簡単!?

濡縁についてお話ししましたが、雨に濡れる縁側といわれると、ウッドデッキを思い描く方も多いでしょう。

これに関しても明確な答えはないようですが、基本的に濡縁は和風住宅、ウッドデッキは洋風住宅というイメージがわかりやすいのではないでしょうか。

また、圧倒的なスペースの違いから、ウッドデッキの場合にはその上で生活をするという目的もあります。

たとえば、イスとテーブルを置いてカフェスタイルを楽しんだり、天気の良い日には子供たちの遊び場となることもあるでしょう。

濡縁の場合は、大きいサイズであってもイスやテーブルを置くという発想はほとんどなく、やはり直接腰を掛けて座るイメージが強いといえます。

とはいえ現在は、洋と和を取り混ぜたようなモダンな造りの住宅も増えてきていることから、洋風な造りの住宅であっても、あえて濡縁を取り入れることもあります。

昔とは違い、濡縁にも様々な色や素材を選ぶことができるようになりました。

ウッドデッキと比べても作り方はとても簡単なので、ご自宅のイメージ合った素材で作ることでよりセンスアップしそうです。

濡縁の基本的な素材はどんなもの?

濡縁の素材にはどのようなものがあるのかをご紹介していきます。

〇天然木

最も多いのがこの天然木を使った濡縁になります。

昔からよく使われており、天然木ならではの質感と温もりを感じることができます。

和風なイメージが強いですが、最近ではカラーも豊富なのでお好みに合わせて選ぶことが可能です。

しかし、天然木は定期的なメンテナンスが必要となります。

さらに、濡縁の場合は雨に濡れることが多いので、長期間キレイな状態を保つためにはしっかりとメンテナンスをしていきましょう。

〇アルミ製

アルミは錆びにくく腐らないため、基本的にメンテナンスはほとんど必要ありません。

さらに、アルミは軽くて造りも丈夫です。

しかし、アルミは熱が伝わりやすいため、直射日光が当たる場所だと熱くなってしまうことがあります。

このように、アルミは外気温をそのまま反映させてしまいますので、気候によっては濡縁の上に何かを敷いたりと工夫が必要となります。

〇樹脂木製

こちらは近頃使われることの多くなった、樹脂製の人工木の濡縁になります。

アルミ製のようにメンテナンスも簡単でありながら、天然木のような木の温もりも感じられます。

しかし、アルミほどではありませんが、気温によっては多少熱が反映してしまうこともありますので注意しましょう。

また、今回ご紹介する濡縁のDIYでは、天然木を使ったタイプの作り方をご紹介していきます。

濡縁をDIYするために必要なもの

それでは、実際に濡縁をDIYするために必要なものをそろえていきましょう。

作りたい濡縁の大きさが決まりましたら、まずは木材の調達です。

濡縁は完全に屋外設置のため、なるべく虫や腐食に強い木材を選びましょう。

ホームセンターによっては、購入した木材を無料でカットしてくれるサービスもあります。

また、その場で自分でカットできたり、カットする機械を貸し出してくれるところもありますので、ぜひ活用してみましょう。

その他、必要なビスや塗料も用意しましょう。

塗料は「防虫防腐剤」の入ったタイプを使用することで、より木材の劣化を防いでくれます。

また、濡縁を設置する場所がコンクリートではない場合には、基礎も作らなければなりません。

そんなときには、「束石」を使うことで簡単に土台が出来上がりますのでおすすめです。

次の項で基本的な作り方の工程をご紹介していきます。

濡縁の基本的な作り方

材料がそろいましたら、木材に塗料を塗っていきましょう。

なるべくなら、乾燥した晴れた日に作業が行えると効率がアップします。

もし基礎が必要な場合には、この乾燥を待っている時間を使い束石を立てていきましょう。

束石を水平となるよう均等に置いていきます。

このとき、水平器を使うことをおすすめします。

最近では、100円ショップで売っている場合もありますので、用意しておくと便利です。

塗料が乾きましたら、足になる木材を束石に差し込み、ボルトで固定します。

ぐらつきがないことを確認したら、床板を取り付けるための縁や根太をビスでしっかりと取り付けます。

最後に、床板となる木材を必要な本数分取り付けます。

濡縁は雨に濡れることを前提としていますので、一枚板ではなくすのこ状になるよう床板を取り付けます。

これで基本的な作り方でできる濡縁の完成です。

基本的な作り方を少しアレンジ!賃貸でも!

一般的に濡縁は、建物に対して床板が垂直に設置されています。

これは、屋外に設置されることから水はけを考えて垂直に張られているのです。

しかし、濡縁のはっきりとした定義は設けられてはいませんので、濡縁の作り方は自由にアレンジが可能です。

基本的な作り方をもとに、色や材質を変えてみるだけで、雰囲気は大きく変わります。

床板の幅や、貼り方を変えれば、さらにオリジナリティのある濡縁が出来上がります。

また、濡縁を作りたいと思っている方のなかには、賃貸物件にお住まいの方もいるでしょう。

現実的には、賃貸物件の建物に濡縁を接続することはできませんし、勝手に基礎などを作ることもできません。

このような場合には「濡縁キット」というものを使ってみることをおすすめします。

本格的な濡縁とは少し違いますが、これであれば建物にキズが付くことはありませんし、より簡単に濡縁が出来上がります。

とはいえ、どのようなタイプにせよ濡縁の設置を考えているのであれば、大家さんや管理会社にひと言相談するようにしましょう。

意外と簡単!濡縁をDIYしてみよう!

このように濡縁は、昔のイメージとは大きく変わり、手軽にDIYでも楽しむことができるようになりました。

イメージによってはアレンジすることも可能で、どんな雰囲気のお宅であってもマッチしてくれます。

ご自宅の雰囲気を少し変えたいときや、家族状況の変化に合わせて後から取り入れることができるのも魅力のひとつといえます。

 - 建物, 間取り