ホームセンターに行くと、DIYコーナーではたくさんの人がにぎわっています。
DIYが一般的になり、たくさんの人が気軽にチャレンジするようになってきました。
室内だけでなく、外構も手軽にいじれるような材料も多く登場しています。
中には、駐車場までDIYする人もいるようです。
DIYを始めれば、雑然としたお庭が素敵なお庭に変身するかもしれません。
そこで今回は、外構DIYで活躍してくれるモルタルをご紹介します。
お庭や駐車場をDIY!モルタルを使えば仕上がり美しく
きれいな家なのにお庭が残念、というお家ありますよね。
どんなに家がきれいでも、お庭が雑草だらけでお手入れされていないと、なんだかみすぼらしく見えてしまいます。
しかし、外構を専門業者に頼むと結構な費用がかかってしまい、それがネックでお庭をほったらかしにしてしまうという人も多いようです。
お金をかけずにお庭を何とかしたい、とお考えであればDIYにチャレンジしてみませんか。
DIYでお庭をきれいに、しかもおしゃれに変身させられたら素敵ですし愛着も湧きます。
DIYは難しいと思われるかもしれませんが、素人でも簡単にできるものもあります。
好みのテイストや空間に自由に変更できますので、ぜひ一度挑戦してみましょう。
お庭のDIYで欠かせないのが、モルタルです。
モルタルは、セメントに砂と水を加えて練った建築材料です。
レンガの接着剤やつなぎ目、タイルの下地材、仕上げ材などさまざまな場所に使うことができ、ペースト状で施工しやすいことからDIYでよく使われます。
しっかり施工すれば駐車場の仕上げ材としても使うことができ、見た目も美しく水はけも良く仕上がります。
DIYに欠かせないモルタル!作るための道具は?
それでは外構DIYを始めるために、モルタルの使い方を学んでいきましょう。
まずは必要な道具です。
・トロ船/左官バケツ
モルタルを練る際の容器です。
プラスチックケースなどでも代用できますが、何度も使うのであればしっかりとしたトロ船を用意すると良いでしょう。
駐車場など広い面積を塗りたいときにもあると便利です。
ガーデニングで土を混ぜるときや道具を洗うときの容器としても使えます。
・左官鍬/練り鍬
モルタルを混ぜるための鍬です。
スコップでも代用できますが、隅まで掻き出すために左官鍬はスコップの部分が四角い形状になっています。
作業をスムーズに行うためにも、専用の左官鍬がおすすめです。
基本的には、上記の2つの道具があればモルタルは作れます。
さらに細かい作業をするのであれば、以下の道具も揃えておきましょう。
・左官コテ
コテにも種類があり、作業によって使い分けます。
ご家庭でのDIYであれば、レンガコテ・プラスチックコテ・目地コテ・塗り付けコテがあれば大体の作業はカバーできます。
・コテ板
モルタルを載せて作業するパレットのような道具です。
・ひしゃく
モルタルに水を足すときなどにあると便利です。
配合比率が大切!モルタルの作り方
道具が揃ったら、モルタルを作りましょう。
モルタルは、セメントと砂の配合比率で強度が変化します。
使う場所や目的によって比率を変えるがモルタル作りのコツです。
レンガやブロックの接着剤 セメント1:砂2
仕上げ材 セメント1:砂3
この2つの比率のモルタルを使うことが多いため、覚えておくと良いですよ。
まずはセメントと砂を必要な比率通りトロ船に入れ、しっかりと混ぜ合わせます。
ムラができないように、しっかりと混ぜ合わせてくださいね。
ムラなく混ざったら真ん中に穴を作り、そこに水を少量ずつ加えて練り込みます。
少しずつ水を加えて練っていくと、ペースト状のモルタルになります。
手で握って形が作れるくらいの硬さが目安です。
なかなかペースト状にならないからといって、水を加えすぎてしまうのには注意しましょう。
水を加えすぎるとある時点であっという間に水っぽくなってしまいます。
水が多すぎるモルタルは使い道がありません。
水もしっかりと計量し、その分だけを少しずつ加えるのが失敗しないコツです。
このモルタル作りが、駐車場をDIYする第一歩となります。
カラーモルタルでさらにおしゃれなDIYができる
基本的なモルタルの作り方がわかったら、今度は色を付けてカラーモルタルに挑戦してみましょう。
カラーモルタルとは色を付けたモルタルのことで、色合いによってさまざまな雰囲気を表現することができます。
DIYではレンガ調の色にしてお庭をアンティーク風に舗装したり、やさしいクリーム色で舗装したりすればメルヘン風のかわいいお庭になります。
ブルーなどはっきりした色を使えばスタイリッシュな雰囲気にも挑戦できます。
駐車場に使うのであれば、車の色と合わせてみるのもおしゃれですね。
作り方は少しコツがいります。
必要な材料はモルタル用の色粉です。
通常のモルタルを作る工程で、セメントと砂をよく混ぜ合わせたあと、お好みの色粉をさらによく混ぜ合わせます。
そのあとは通常の工程と同様です。
この色の配合バランスが難しく、思った通りの色がなかなか出せないかもしれません。
あらかじめ色が決まっているカラーモルタル製品もありますので、そういったものを利用するのもおすすめです。
花壇にも駐車場にも使えるレンガDIYがおすすめ
モルタルを使えば、DIYの幅も広がります。
はじめから駐車場などの面積が広い部分をやるのではなく、小さな外構DIYから始めてみるのがおすすめです。
例えば、お庭にレンガで花壇を作ったり、ブロックで仕切りを作ったりするのであれば、初心者でも取り掛かりやすいでしょう。
DIYやモルタルの扱いに慣れてきたら、大きな部分に挑戦してみましょう。
はじめに挑戦するDIYとしては、レンガがおすすめです。
レンガひとつはあまり重くありませんので、女性や子どもでも扱うことができますし、レンガの色合いや雰囲気がお庭をおしゃれにしてくれます。
しかもレンガは積むだけでなく、埋める、敷くという使い方もできます。
レンガを積んでモルタルで固め、花壇やバーベキュー炉を作ったり、玄関までのアプローチに敷いて小道を作ったり、埋めてお庭のアクセントにしたりすると、お庭の雰囲気がガラリと変わります。
モルタルだけで駐車場は難しいかも
外構DIYでのモルタルについてお話ししてきましたが、実は、モルタルだけで駐車場を作るのは難しいです。
モルタルだけではあまり強度がなく、車などの荷重に耐えるのは難しいのです。
モルタルはコンクリート駐車場の仕上げ材としてや、スリットの目地材などとして使われます。
ベースとしてしっかりしたコンクリート舗装が必要になるのです。
駐車場のコンクリート舗装は、DIYでできないことはありませんが、地面の転圧や型枠作り、ワイヤーメッシュの施工、生コン、地ならしなど、高度なテクニックや道具が必要です。
コンクリートの部分は専門業者に依頼するのがおすすめです。
コンクリート以外の、DIYできる駐車場を見てみましょう。
・芝生とレンガ
芝生を植え、タイヤが載る部分にはレンガを敷き詰めて目地をモルタルで埋めます。
芝生の緑が美しく、雑草が生えにくいです。
・固まる土
敷き詰めて水を撒くと固まるという特殊な土です。
お庭の小道を作ったり、雑草を生やしたくない場所に使えます。
ひび割れないように土を敷き詰める前にしっかりと地ならしをして転圧しておきましょう。
最近では駐車場に使えるほど強固な製品もあります。
・砂利
地ならしと転圧をした地面に、必要量の砂利を敷き詰めます。
防犯砂利にすると歩くだけで大きな音が出るので、防犯性も高まります。
駐車場のDIYは初心者には難しい
DIYで作ったものは、プロの業者のように完璧な仕上がりにはなりません。
凸凹になってしまったり、失敗してしまったりすることもあるでしょう。
特に駐車場ともなれば、毎日使う場所ですので完璧な仕上がりを目指したいところです。
モルタルの扱いに慣れていけば高度なことにもチャレンジできますが、まずはひとつひとつの作業を丁寧に行いましょう。