家を建てるのであればおしゃれな家を建てたい、内装をおしゃれにしたい、と思いますよね。
家の外観はあまり冒険できないかもしれませんが、内装は自分の好みに合わせて思いきりこだわりたいものです。
今回の記事では、内装を決めるとき、選ぶときに押さえておきたい5つのポイントをご紹介します。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
家の中で大きな面積を占める床材は内装を決める肝
家を建てるとき、リフォームするときなどのタイミングで、内装をおしゃれにしたいと思う人は多いでしょう。
しかし、内装をおしゃれにしたい、と思っても、漠然としていて何をどうすればよいのかわかりません。
おしゃれな内装にするために、ポイントを絞って考えてみましょう。
5つのポイントをご紹介しますので、おしゃれな内装を目指していきましょう。
■床材
床材は家の中で大きな面積を占めます。
多くの時間を床材と共に過ごしますし、毎日肌に触れ、視界に入ります。
空間のデザイン性や居住性などに大きく影響を与えるのが床材です。
床材の素材や色、質感によって、家の雰囲気が左右されると言っても過言ではありません。
やさしい木目を活かした床材であればナチュラルな家に、濃いブラウンの床材にすればシックな家になるでしょう。
床材は多くの面積を占めるという理由から、できれば安価にしたいと考える人もいますが、それはあまりおすすめしません。
ダイレクトに内装のおしゃれさに直結するからです。
安価な床材は、やはり安っぽい内装になってしまうことが多いです。
できれば、床材はこだわったほうがよいでしょう。
床材にはさまざまなものがありますが、近年の住宅ではフローリングにするのが一般的です。
フローリングは、大きく分けて2種類あります。
・無垢フローリング
単層フローリングとも呼ばれ、一枚板、もしくは単一の木材からできているように見えるものです。
木そのものの質感や肌触りがよく、調湿作用も期待できます。
経年による味わいの変化を楽しむことができ、床材自体をアンティーク家具のように楽しむことができます。
・複合フローリング
合板の木材にスライスした突板が張られているフローリングです。
ものによっては無垢フローリングのような木目が楽しめますし、種類も豊富です。
また、無垢フローリングより安価です。
予算との兼ね合いもありますが、床材はこだわりを持って気に入ったものを選ぶのがおすすめです。
すべての部屋が無理でも、多くを過ごすリビングダイニングだけでもお気に入りの床材にしてみてはいかがでしょうか。
部屋ごとの壁材でおしゃれな空間を演出する
■壁材
続いて、家の内装で多くの面積を占める壁材について見てみましょう。
床材と同じように、壁は大きな面積を持ちますので、壁材によっても家の空間の雰囲気は大きく異なることでしょう。
おしゃれな家にしたいのであれば、壁紙の選択も大切です。
代表的な壁材とその特徴を見てみましょう。
・クロス
一般的な家は、クロスが使われていることが多いです。
安価なうえ、さまざまな模様や質感のものがあり、施工が簡単というメリットがあります。
・塗り壁
漆喰や珪藻土などがあります。
左官職人が施行するため、個人の技術に左右される部分がありますが、素材の質感や経年変化を楽しむことができます。
メンテナンスは難しいため、経年変化を味わいだと思える人におすすめです。
・木材
木材を壁材として貼ります。
ログハウスのような、あたたかみのある空間に仕上がるでしょう。
無垢材を使えば、調湿効果も期待できます。
・タイル
耐久性や耐水性にすぐれているため、水まわりに使われることが多いです。
コストがかかるため、壁全体というより部分的に使われるのが一般的です。
隠す収納と見せる収納でおしゃれな家になる
■収納
おしゃれな家は、生活感を上手に隠しています。
生活感を隠すために収納は欠かせません。
内装にうまく取り入れて、見せる収納と隠す収納を使い分けるとよいでしょう。
見せる収納には、壁一面の壁面収納がおしゃれです。
インテリア小物やお気に入りの本などを飾り付けながら収納すると、おしゃれな空間に仕上がります。
作り付けにすれば、サイズもピッタリで、床や壁の色に合わせて素材を決めることもできます。
隠す収納としては、キッチンにパントリーを設けるのがおすすめです。
調理家電や食品ストック、ペットポトルゴミなどを隠して収納することができます。
キッチン周りはごちゃごちゃしがちなので、まとめて隠しておける大きな収納があるととても便利です。
おしゃれな家にするためには、ある程度生活感を隠しておくことは大切です。
照明は内装や部屋の目的に合わせて
■照明
日本の家では、照明は「明るい」ものが多いです。
しかし、ただ明るいだけだと、病院やオフィスのような雰囲気になり、あまりおしゃれな空間になりません。
照明はメリハリをつけて、光の色や明るさを空間によって変えるのがおしゃれな家には大切です。
また、シェードのデザインや間接照明などを取り入れると、さらに空間に奥行きが出ておしゃれになりますよ。
ダイニングにはこだわりのデザインのシェード、明るくしたい勉強部屋にはシーリングライト、寝室には間接照明など、その部屋で過ごす目的に合わせて照明を決めるとよいでしょう。
また、電球や蛍光灯の色も、部屋の雰囲気に大きく関わります。
リラックスする空間にはオレンジ色寄りの「電球色」、勉強部屋や書斎には細かい部分も見えやすい青みがかった「昼光色」がおすすめです。
明るくしたいけれどリラックスもしたい、というリビングなどには、太陽に近い「昼白色」もよいでしょう。
照明そのものにデザイン性があるため、照明も内装の一部と考えて決めるのがおすすめです。
家具は内装の一部!同時に決めるのがおしゃれな家の秘訣
■家具
できあがった実物の家を見てから家具を買うという人が多いかもしれません。
部屋の広さなどを把握してから家具を選びたい、という気持ちはわかります。
しかし、できあがった家にぴったりの理想の家具を見つけるのは、実はとても大変です。
「気に入ったけれど高さが足りない」「幅が大きすぎる」「色が違う」など、しっくりくる家具はなかなか見つからないものです。
どこかで妥協したり、あきらめたりすると、せっかく内装にこだわっておしゃれな家を建てたのに、もったいないですよね。
そこで、家具は内装の一部と考え、家の内装を決めるのと同時に決めていくのがおすすめです。
もしくは、お気に入りの家具を先に見つけて、それに合わせて部屋の内装を決めていくというのもよいでしょう。
そうすると、家具と内装がちぐはぐになることがありませんし、家具のサイズがわかっているので内装もそのサイズに合わせることができます。
家は建てて終わりじゃない!DIYで理想の内装を目指す
どんなに内装にこだわっておしゃれな家を建てたとしても、家は経年劣化します。
建てた当初はおしゃれな内装だったとしても、徐々に古ぼけていってしまうかもしれません。
そこで、最後におすすめしたいのが、DIYです。
古くなったという理由だけでなく、飽きてしまった、イメージを変えたい、趣味が変わったなど、さまざまな理由で内装を変えたくなることがあるでしょう。
しかし、業者に依頼してリフォームするととてもお金がかかります。
ところがDIYであれば、リーズナブルに内装を変えることができます。
近年では、ホームセンターでDIYの材料や道具が手軽に手に入るようになりましたし、初心者でも簡単に使えるグッズが豊富に取り揃えられています。
床材を張り替える、壁紙を張り替えるなども自分でできますので、理想の内装に自分で作り替えていくこともできます。
家は建てて終わり、というわけではありません。
ライフスタイルの変化とともに、好みや使い勝手なども変わっていきます。
そのときどきで、おしゃれな内装に自分で変えていけたら、それが理想ですね。
多くの時間を過ごす部屋の内装にはこだわって
家を建てるときは、さまざまなことを決めなければならないので、内装が後回しになってしまうことがあるかもしれません。
しかし、住んでから多くの時間を部屋の中で過ごすことになるのですから、ぜひ内装には時間をかけて、納得いくまでこだわって欲しいです。
5つのポイントをご紹介してきましたが、こだわって内装を決めたとしても、住んでから何か違う、と感じることがあるかもしれません。
そんなときは、DIYにチャレンジして、自分好みの内装に作り上げていくのも楽しそうですね。