アパートなどの賃貸物件でも、猫や犬と一緒に暮らしたいと願っている人は多いですよね。
それに比例して、「ペット相談可物件」は近年増加傾向にあります。
そこで今回は、根強い人気の猫についてスポットを当ててみました。
暑さ厳しい夏場に、猫に留守番をさせていると、熱中症にならないか心配ですよね。
猫を守るために、飼い主がとるべき対策をお伝えします。
猫を飼いたい!ペット相談可の賃貸物件は増えている!?
一人暮らしは、自由な暮らしが送れる反面、時には寂しさや孤独を感じることもありますね。
春夏秋冬、誰でもホッとできる温もりが恋しくなるものです。
仕事から疲れて帰宅した時に、猫や犬などのペットが嬉しそうに帰りを待っていてくれたら、癒されますよね。
とはいえ、今までは「アパートだから無理」とペットを飼うことを諦めていた人も多かったはずです。
しかしながら、近年においては「ペット相談可」の賃貸物件が急増しています。
動物好きの人には朗報ですよね。
ペット相談可物件がどんどん増えているバックグラウンドには、賃貸物件の供給過剰があります。
少子高齢化で、アパートやマンションの借り手自体が減少しています。
そのため、ペット相談可物件という付加価値をつけて、賃貸の利用を促そうとしているのです。
ただし、ペット相談可の賃貸物件を借りる際に、心しておかなければいけないことがあります。
それは、普通の賃貸物件よりも家賃が高くなるということです。
ペット相談可物件の色々な点を吟味しながら、じっくりと選ぶようにしましょう。
猫を飼いたい人は「ペット共生型」のアパートがおすすめ
一言で「ペット相談可物件」といっても、そのパターンは色々です。
「ペット相談可」のアパートなどの賃貸物件は、通常の賃貸物件において、猫や犬などのペットの飼育が許されているだけです。
ですから部屋自体も、特別にペットのための仕様になっているわけではありません。
もちろん、ペットを飼育していない入居者もいます。
ここの部分は、勘違いしやすいので気をつけましょうね。
つまり、ペット飼育可だからといって、周囲への配慮やマナーを怠ると、入居者間のトラブルに発展しかねないのです。
それとは別に、「ペット共生型」と呼ばれる新築物件が増加しています。
ペット相談可物件とは、明らかに大きな違いがあります。
それは、ペット共生型物件は、ペットの飼育を前提としているのです。
ペット専用の空間やくぐり戸、換気扇などが設置されているなど、入居者とペットが快適に過ごせるように設計されています。
さらに、共有スペースには、足洗い場やドッグランなどが整備されていることも。
入居者もペットに理解がある人達ばかりなので、近隣トラブルのリスクが軽減されます。
まさに、ペットと同居するための最高の環境といえるでしょう。
次項からは、いざ猫を飼った場合のお話しをしていきます。
暑さに弱い猫。
夏場の留守番中は、どのような暑さ対策をしてあげればよいのでしょうか。
猫はアパートの室内でどうやって夏の暑さをしのいでいるの?
人間でも夏の暑さには、ぐったりしてしまいます。
猫に留守番をさせて外出する場合は、熱中症にならないか不安ですよね。
猫は毛量で温度変化に対応しますが、アパートなどの室内だと、うまく毛の生えかわりを調整できないようです。
人間が夏に毛皮を着ているようなもので、猫にとっても暑いのは当然ですよね。
人間は暑いと汗をかいて体温調節をしますが、猫は人間のように汗をかきません。
正しくは肉球に汗をかきますが、これは暑いからではなくて緊張しているためです。
そしてその汗は、体温調節ではなくすべり止めの役目をしているのです。
では、どうやって暑さをしのいでいると思いますか。
それは、部屋の中で温度が一番低い場所を見つけて、ジッと身動きをとらないようにしているのです。
猫は、快適に過ごせる場所を探すのが得意なのですね。
それでも暑さをしのげない時は、パンチング呼吸をします。
パンチング呼吸とは、口を開いて「ハッハッ」と口呼吸をしているの行為のことです。
自然に呼吸をするだけでは、取り入れられる酸素の量が少ないので、能動的に呼吸をしている状態です。
もし猫がパンチング呼吸をしたら、それは体温が危険水準まで上昇しているということです。
ですから、一分一秒でも早く、猫の体温を下げるようにしなければいけません。
涼しい場所に移動して、うちわで扇ぐなどをして体を冷やしてあげましょう。
そんなことにならないために、次項はアパートの室内で、夏場に猫を留守番させる際の対策についてご紹介します。
アパートの室内で夏場に猫を留守番させる際の対策①
猫は、寒い所よりも暖かい所が好きですね。
しかし、夏の暑さの中で水もあまり飲まず、風も吹いていないと、猫の体温はグングン上昇し、熱中症になってしまいます。
熱中症でぐったりしていたり、吐いたりしている時は、そのまま放っておくと死んでしまいます。
大切な愛猫を守るためにも、飼い主さんがしっかりと対策をしてあげなければいけません。
猫がアパートの室内で留守番中も、安心安全な対策をご紹介します。
●エアコンを活用
エアコンの活用は基本ですね。
しかし、人間が快適な温度でも、猫に適した温度とは限りません。
温度設定の目安は28℃で、ドライ運転がいいでしょう。
この時に、猫が寒そうにしているのか、まだ暑そうにしているのか、様子をしっかり確認しておきましょうね。
エアコンを使った暑さ対策で気がかりなのは、電気代ではないでしょうか。
しかし、28℃設定での使用は、想像しているよりも電気代が安くすみますよ。
扇風機の使用は、猫にはあまり効果が無いだけでなく、羽で怪我をする恐れもあるので、あまりおすすめできません。
アパートの室内で夏場に猫を留守番させる際の対策②
ここでは引き続き、アパートの室内で、夏場に猫を留守番させる際にしておくべき対策についてご紹介します。
●猫が室内を移動できるようにしておく
何度も言いますが、猫は快適な場所を見つけるのが得意です。
そのためには可能な限り、部屋の扉を開けておいて、猫が選べるようにしてあげましょう。
猫が好む涼しい場所は、
・玄関
・風呂場
・床がフローリングの室内の物陰
以上のようなところです。
お風呂場の扉を開けておく場合は、猫が溺れないように、必ずお湯を抜いておいてくださいね。
また、部屋の扉が閉まってしまい、猫が閉じ込められないようにしておくことも大切です。
ドアストッパーやキャットドアを付けておきましょう。
●遮光カーテンを活用
直射日光が部屋に入ってくることで、部屋の温度が上昇します。
ですから、遮光性のあるカーテンを活用しましょう。
部屋の温度を下げるだけでなく、冷房効率も良くなるので、エアコンと併用することで電気代の節約にもなりますよ。
猫も喜ぶ!便利な夏の暑さ対策アイテム
最後に、みなさんの愛猫も喜ぶ、アパートでも使える便利な夏の暑さ対策アイテムをご紹介します。
●クールマット
クールマットとは、冷却ジェルや保冷剤が入った冷却効果のあるものです。
マットタイプなので、猫が上で寝ることができます。
厚みがあってひんやりと気持ち良く、物によっては丸洗いもできます。
猫の体を冷やし過ぎないのも利点ですね。
ただし、冷却ジェル入りのタイプは、猫がマット本体を引っかいて中身を出してしまう可能性があります。
対策をしたうえで使用しましょう。
しかし、クールマットを用意しても、猫が気に入らなかったり、警戒する場合もあります。
夏本番に設置する前からもしばらく使用してみて、猫が気に入るかどうかを確認しておきましょう。
●循環式給水器を活用
人間同様、猫も夏場は脱水症状になりがちです。
ですから、猫がこまめに水分補給ができるように、いつもよりも水を多く用意しておきましょう。
循環式給水器を使えば、水をフィルターでろ過しつつ循環するので、常に新鮮な水を与えることができるのでおすすめです。
大事な家族の一員を守る
夏の暑さは人間にも厳しいものですが、猫にとってはかなり危険です。
残念ながら、熱中症で命を落とす猫もいるのです。
人間が夏場に外出する場合は、残された猫のためにも、今回ご紹介したような暑さ対策を必ずするようにしてください。
賃貸物件でペットを飼う場合は、周囲に迷惑をかけないことはもちろん、ペットがストレスを溜めずに快適に過ごすことできるように配慮することも大切です。