アパートにおいて隣人トラブルに遭った時に知っておきたい事

アパートのような共同住宅で生活している方なら、誰しも遭う可能性のある隣人トラブル。

悪気はなくても加害者になってしまう人もいれば、被害を受けて心身共にダメージを受けてしまう方もいると思います。

ここでは、被害に遭った時に知っていると役に立つ情報を中心に、ご紹介したいと思います。

アパートでの隣人トラブル、よくある事例

世の中において、隣人トラブルは後を絶ちません。

アパートのような共同住宅は、別の世帯同士が一つの建物の中で生活しているのですから、仕方ない面もあるのかもしれませんね。

まずは、アパートにおける隣人トラブルのよくある事例をご紹介します。

・騒音トラブル

生活のサイクルも、家族構成も違う世帯が、壁一枚隔てた隣同士で暮らしているわけですから、音に関するトラブルは非常に多いです。

通常の生活音や子供の走る音、深夜のテレビの音や楽器の音など、問題となる音は様々です。

・臭いトラブル

ゴミの臭いによるトラブルがよく聞かれます。

隣人がベランダや部屋にゴミを放置していることで悪臭が漂い、困っているという人は多いです。

健康にも害を及ぼしかねない臭いは、トラブルの原因になることが多いです。

・マナートラブル

顔を合わせても挨拶をしない、ゴミの分別をしていない、収集日を守らないなど、一般常識に反する行動が招くトラブルもあります。

ゴミを出す日でもないのに生ゴミを出されたりしては、カラスに荒らされたり臭いがしたりと二次被害を引き起こします。

常識が守れない人だと、管理会社を通じて注意をしてもらっても全く効果がない場合も多いので深刻化することもあります。

アパートにおいて隣人トラブルの際にまずやるべきこと

アパートに住んでいて何かしら隣人絡みの不満や不安がある場合、我慢する必要はありません。

気になる程度のことであっても、まず管理会社に相談してみましょう。

我慢に我慢を重ね、限界が来てから相談しては、感情的になって伝わりにくくなりますし、自分の健康を考えても良いことはありません。

早めの相談、早めの対処でトラブルを最小限で済ませることが大切です。

トラブルの原因が騒音であった場合、相談した時点で管理会社はとりあえず貼り紙などを使い、アパート住人全体に注意喚起をしてくれるでしょう。

貼り紙の時点で改善されなければ、個人に警告する旨を記載してもらうと、大抵の場合常識あるご家庭であれば気を付けてくれます。

そして、アパート全体の管理を行うのが管理会社の仕事であり、住人が安心安全に住めるような環境作りを大家さんと共に行う義務があります。

遠慮する必要はないので、相談して対処してもらいましょう。

相談の際はより具体的に、どんな事に困っていて、どうして欲しいのか、心身に被害を受けている場合はその旨も明確に伝えることが大切です。

騒音の相談であれば、実際にうるさい時間に管理会社の方に来てもらい、身をもって体験してもらうのも有効です。

管理会社を味方につければ、親身になって対応してくれるはずです。

アパートにおいて隣人トラブルの際にやってはいけないこと

自分の生活に支障を来たす隣人トラブルは、時には感情的になってしまうこともあるでしょう。

度を越したうるささにアパートの壁を殴って応戦してしまったり、直接怒鳴り込んだ経験のある方も少なくありません。

しかし、このような感情に任せて行う対処法は、相手が原因を作っているのにこちらが加害者になってしまうことがあります。

相手を逆上させてしまい、更に状況を悪化させたり、最悪の場合傷害事件に発展してしまうこともあり得るのです。

最善の対処法とは言えないので、避けた方が良いでしょう。

また、管理会社に対処を頼んでもなかなか動いてくれない場合もあると思います。

「何もしてくれない!」と不満に思い、文句の一つも言いたくなる気持ちは分かりますが、管理会社と敵対するのは良い結果を生みません。

管理会社の方も人間ですから、言い方、頼み方によって対応には違いが出てきます。

常に怒り口調で「早く何とかしてくれ!」と問い合わせれば単なるクレーマーと思われ、余計に何も動いてくれない場合もあるのです。

こちらはお願いする側であることを忘れずに、「お忙しいとは思いますが、このまま眠れない日々が続くと生活が成り立ちませんので」と、心身にも影響が及ぶほどの事態であることを伝えましょう。

もし他にも被害を受けている住人がいるようであれば、他の住人の方にも管理会社に電話してもらうと良いです。

みんなが困っている事が伝わると、対処が早くなる場合があります。

隣人とのトラブルに困った時警察を呼んでもいい?

隣人トラブルに困っているのに管理会社に動いてもらえない場合、迷惑行為が発生した際には警察を呼ぶという方法があります。

警察を呼ぶのは、さすがに事を大きくし過ぎる気がして躊躇したり、仕返しが怖くて踏み切れないと思われる方もいるかもしれません。

しかし、明らかな迷惑行為や、事件に繋がる可能性があるようなトラブルであれば、警察に介入してもらった方が良い場合もあるのです。

警察は、事件性があったり、街の治安を乱す行為に対して動いてくれます。

隣人トラブルの中で、相手に暴言を吐かれたり、物を壊された場合、これは事件に発展する可能性がある行為と認められるため、通報すれば警察は相手に警告という形で行動を起こします。

警告後も嫌がらせが続くようであれば、逮捕される可能性もあるのです。

また、度を超える騒音トラブルに関しても、街の治安維持ということで動いてくれます。

「アパートの隣人が夜中に部屋で飲み会をして大騒ぎして困っている」と110番すれば、警察が駆けつけ直接注意してくれます。

110番通報は匿名での通報も可能なので、度を過ぎた迷惑行為を受けた時は、更なる被害を受ける前に通報するのが賢明です。

隣人の迷惑行為、退去してもらうことは出来ないの?

迷惑行為は個人の捉え方により、苦痛に思うか思わないかに差があるといいます。

同じ音でも気にならない人もいれば、騒音と捉える方もいますよね。

しかし中には、誰もが「迷惑だ」と思う隣人トラブルもあります。

・部屋からゴミが溢れて異臭がする。
・夜中にアパート内を徘徊して、他の住人の部屋のドアを叩く。
・夜中に違法改造した車で爆音を出しながら帰ってきて、駐車スペース以外に停める。

こういった事例は、捉え方に関わらず法に触れかねない迷惑行為です。

アパートから強制退去をしてもらうことは出来ないのでしょうか?

結論から言えば、大家さんから強制退去を勧告してもらうのは可能です。

しかし、強制退去を勧告するまでには条件があり、様々な段階を踏まなければいけません。

まずは注意をし、それでも改善されなければ更に注意を繰り返します。

度重なる注意喚起を無視するようであれば、自主退去をお願いします。

それでも改善されず、自主退去も聞き入れて貰えない場合は裁判を起こして強制退去を勧告するようになります。

つまり、例え迷惑行為を行なっている相手であっても、強制退去をさせるには相当な手間と時間が必要となるわけです。

隣人の騒音トラブルで悩まないための必勝法

アパートでよくある隣人トラブルの中に、騒音トラブルがあります。

隣人の生活音が一度気になり始めると、騒音レベルに関係なく、少しの音でも気になってしまうものです。

「気にするのをやめよう、やめよう」と思っている時点で、常に気にしているのと同じことなのです。

あなたがもし消極的なタイプの方なら、問題を解決する必勝法は『諦める』ことです。

洗濯機を回せば音がなるように、「そこに人がんでいるのだから音がするのは仕方ない」と諦めてしまうのです。

聞こえてくる音が変わらなくても、こちらの捉え方を変えるだけで随分と楽になれるはずです。

逆に、あなたが積極的なタイプの方であれば、『アパートの隣人とコミュニケーションを取る』ことが必勝法です。

人はわからないものを恐れたり、知らない人に対して攻撃性や残酷な気持ちを強めます。

そのため、どこの誰かわからない、全くの他人が出す音に怒りやイライラを感じやすいのです。

引っ越しの際に挨拶に行き、顔を知って、コミュニケーションを取ることで隣人はご近所さんとなり、知らない人ではなくなります。

顔を知っていれば外出する時など、顔を合わせた時には挨拶をするでしょう。

それだけで、アパートの隣人としては十分なコミュニケーションと言えるのです。

心理学実験において、コミュニケーションを取ることにより、多少の音であれば気にならなくなると実証もされているほどです。

是非試してみてください。

隣人トラブルで泣き寝入りはしない!

アパートに住んでいるのだから隣人トラブルに遭うのは仕方がない、と諦めてはいけません。

誰しもストレスのない快適な生活を送る権利があります。

自身の考え方を変えてトラブルに柔軟に対応することも必要ですが、時には、管理会社を通して異義を申し立てる権利もあなたにはあるのです。

正しく対処して快適な生活を手に入れましょう。