玄関の印象は、その家全体の印象を左右するかもしれない重要なものです。
これから夢のマイホームを建築される方は、ドアノック(ドアノッカー)を付けてみませんか。
ドアノック(ドアノッカー)は人が訪れた際に、玄関についている金具の輪を持って扉をノックします。
古くからの建物が多く残る欧州では、今でも愛用され続けています。
この機会に、みなさんのマイホームをお洒落に仕上げてみませんか。
金具はまるでオブジェ!ドアノック(ドアノッカー)の歴史
映画などで、古城のドアをオブジェのような金具で、トントンとノックするシーンを見たことがあると思います。
それがドアノック(ドアノッカー)と呼ばれるものです。
欧州とは違い、日本の一戸建てではインターホンが主流なので、見かけることはあまりないかもしれませんね。
しかし、インテリアとしての人気がどんどん高まっているのです。
このドアノック(ドアノッカー)には、古くから伝わるものから現代風なものまで、多種多様な形があります。
家の印象を決定づける、大きなポイントの一つでもあります。
より洋風建築らしくするために、ドアノック(ドアノッカー)の使用は最適です。
ここで、ドアノック(ドアノッカー)の歴史についてご紹介します。
ドアノック(ドアノッカー)は元々は、来訪者が自分が訪れたことを知らせるために鳴らすものとして誕生しました。
玄関ドアを直に素手でドンドンとノックしたり、家主を大きな声で呼び出すのは品位にかける行為ですよね。
ドアノック(ドアノッカー)で優しく「トントン」とノックした方が、あきらかに上品です。
しかし実際には、人を呼ぶための道具としてはあまり効果的なものではありません。
ですから時代が進歩するに従って、ドアノック(ドアノッカー)に代わり、チャイムやベルがどんどん普及していったのです。
人を呼ぶ目的での使用は、もはやドアノック(ドアノッカー)の需要は皆無かもしれません。
しかし、お洒落感やステータス感を生み出すためのデザインとして重要な役割を果たし、現代の洋風建築においてもよく使用されるようになっています。
海外の標準的なノックの回数
近年人気が高まってきているドアノック(ドアノッカー)は、真鍮金具でできているものが多いです。
真鍮金具を玄関ドアにノックさせて使います。
しかし、一体何回ノックさせてればいいのでしょうか。
この回数について知っている人は、意外と少ないかもしれませんね。
昔の日本の家屋では、襖や障子などの建具があるのが普通でした。
襖や障子にノックする人はいませんよね。
居住空間でノックが必要ではなかった日本では、正しいノックの回数マナーが徹底されていません。
そのため、間違った回数を平然とノックしている人も多いのです。
ちなみに、ヨーロッパやアメリカの、標準的なノックの回数は何回なのでしょうか。
<ヨーロッパ>
昔のヨーロッパの建築物には、ドアノック(ドアノッカー)が使われていることが多く、今でもその名残があります。
ですから、ノックするというマナーは、遠い昔からの伝統によるものなのです。
そんなヨーロッパでは、ノックの回数を、国際標準である4回としている地域が多いそうです。
<アメリカ>
アメリカの建物にはドアが多く使用されていますね。
そのため、大人から子どもまで、自然とノックをする習慣が身についているのです。
ヨーロッパと同様に、4回ノックをします。
日本の玄関は、ドアが外側に開きますよね。
しかしアメリカの玄関は、内側に開きます。
アメリカの玄関が内側に開くのは、「どうぞお入りください」という歓迎の意味が込められているそうです。
日本でのノックは「入るよ」という意味ですが、アメリカでは、「今来るよ」という意味を表しているので、間違えないようにしたいですね。
洋風を極める!ドアノック(ドアノッカー)を選ぶポイント
中世のヨーロッパでは、ドアノック(ドアノッカー)の金具をドアにノックさせて家主を呼んでいました。
それが可能だったのは、まだ文明がそれほど発達していなく、建築物の周囲が静かだったからかもしれませんね。
すでに少し触れましたが、今はインターホンに主役をとって代わられ、人を呼び出すための道具としての機能はもはや求められていないでしょう。
そのため現代では、ドアを飾る装飾としての役割が強くなっています。
マイホームを洋風に極めるには、玄関ドアにドアノック(ドアノッカー)をつけるのがベストです。
ここで大切なポイントがあります。
それは、ドアノック(ドアノッカー)のデザインを重視することです。
マイホームが完成して訪れた人は、まず最初に建物全体を見るはずです。
そして、家の中に入るには玄関を必ず通りますよね。
訪れた人が建物全体の次に目を向けるのは、玄関ドアなのです。
そこに取り付けられたオブシェのようなドアノック(ドアノッカー)は、訪れた人に大きなインパクトを与えること間違いなしです。
洋風を極めたマイホームを建てたいのならば、建物のデザインやインテリアに統一感を持たせることが大切です。
その統一感を象徴するようなデザインのドアノック(ドアノッカー)選んで取り付けることが、その建物自体のセンスをアップさせることになるのです。
そういった観点から、ドアノック(ドアノッカー)を選んでみましょう。
おすすめの真鍮金具でできたドアノック(ドアノッカー)
ここでは、洋風の建物におすすめな、真鍮金具でできたドアノック(ドアノッカー)をご紹介します。
●ライオン型
ライオンの口に丸い持ち手が付いているデザインは、とても有名ですよね。
実際に見て、触れたことがある人もいらっしゃるのではないでしょうか。
風水的には、良いことも悪いこと玄関から入ってくるといいます。
見た目にもいかにも強そうなライオンのデザインは、悪いことから住人を守ってくれそうですね。
●葉っぱ型
あまり大きなドアノック(ドアノッカー)を玄関に取り付けたくない人におすすめです。
小さい葉っぱが一枚はらりと舞い降りてきたかのような形をしています。
とても可愛いので、木の玄関ドアにもピッタリです。
●ファティマの手型
ファティマの手をモチーフにしています。
ファティマはイスラム教の預言者、ムハンマドの娘です。
災害・不幸・邪の目を防ぐ力を備え、誠実で慈悲深い女性として人々から愛されました。
このシンボルは魔よけやお守りとして、ドアノック(ドアノッカー)にも使われています。
ドアノック(ドアノッカー)でよく使用される金具!真鍮について
真鍮(しんちゅう)は、ドアノック(ドアノッカー)の金具としてもよく使用されています。
その他にも、アクセサリーや楽器などにも使われています。
一番身近でわかりやすいのが、5円玉です。
真鍮は、銅と亜鉛で作られた金属のことです。
色は黄色っぽく、亜鉛の量が20%以上のものです。
黄銅(おうどう)とも呼ばれています。
真鍮はとても加工しやすい金属です。
加熱すれば、薄く広げたり細く伸ばすこともできて、欧州の芸術的なオブジェのような複雑な形を作ることもできます。
それだけでなく、削ったりカットすることもできるのです。
その扱い易さゆえに、真鍮によって色々な品物が作られています。
例えばプラチナやステンレスは、手入れをしなくてもそれほど劣化はしません。
しかし、真鍮のデメリットとして、錆や変色をしやすいという点があります。
美しいまま使い続けるためには、定期的にお手入れをしなければいけません。
真鍮のお手入れに有効なアイテムは、なんと「重曹」です。
真鍮でできたドアノック(ドアノッカー)のお手入れ方法
真鍮は、アクセサリーの中ではプラチナなどと比較すると、安い素材とされています。
しかしながら、金のような美しい輝きを持ち、なおかつ落ち着いた独特の風合いがあるので人気が高いです。
真鍮金具のドアノック(ドアノッカー)は、雨風で錆や変色が起きやすいです。
しかしメッキと異なり、何度でも輝きを取り戻すことができるというメリットもあるのです。
そこで、掃除で大活躍するアイテムとして注目されている「重曹」を使って真鍮のお手入れをしてみましょう。
重曹は掃除にも使えて、口に入っても安全な掃除アイテムです。
その正体は「炭酸水素ナトリウム」です。
製菓用など、食用にもなっているくらい安全性が高く、掃除に有効な洗浄力もあります。
スーパーで簡単に入手できます。
ではさっそく、重曹を使った真鍮のお手入れ方法をご紹介します。
準備するものは「重曹」と「布」だけです。
【手順】
①まず最初に真鍮を水で濡らしておきましょう。
そうすることで粉っぽい重曹が湿り、多少固形状になるため、真鍮をこすりやすくなりますよ。
②布に重曹を適量乗せます。
③その布で真鍮をよくこすりましょう。
ドアノック(ドアノッカー)でマイホームを飾る
イギリス人はドアノック(ドアノッカー)を選ぶのも、家作りの楽しみの一つとしているそうです。
ドアノック(ドアノッカー)の形は、長い歴史を感じられるもの、魔よけ的なもの、可愛いらしいものと、種類も沢山あります。
みなさん好みのドアノック(ドアノッカー)を選んで、マイホームを素敵な洋風建築の雰囲気に仕上げてくださいね。