新しく住むお部屋が決まった時にまず考えるのは、家具の配置とインテリアではないでしょうか?
賃貸アパートの場合、持ち家に比べると自由にリフォームはできませんが、多少築年数が経った古いアパートでもアイデア次第ではおしゃれにアレンジすることも可能です。
特に、お部屋の顔ともいえるリビングをおしゃれなお部屋に変えるアイデアをご紹介します。
賃貸アパートに居住する上での注意点
おしゃれな部屋を実現するために、DIYに挑戦しようという方は多いかもしれません。
しかし、最初に注意しなければならないのは賃貸アパートには「原状回復」義務があるということです。
その名の通り、そのお部屋を退去する時に入居前の状態にする義務です。
ただ「原状回復」といっても、経年劣化、自然損耗は除外されます。
逆に言うと借主の「故意」や「過失」による汚れや損耗があれば退去時に「原状回復費用」を負担しなければなりません。
敷金を払っていれば本来返還されるべき敷金から差し引かれ、敷金0物件であれば請求されます。
たとえばDIYでリビングの壁やトイレ、キッチンに棚を設置しようと釘やネジで壁に穴をあける場合です。
この場合は「故意」の作業により穴をあけたことになるので「原状回復」の対象になります。
ただし、画びょう位のレベルであれば「原状回復」の対象になることはないと解釈されるケースがほとんどです。
もし壁に直接何かを取り付ける、もしくは何かを撤去するといった場合は、必ず管理会社やオーナーに許可をとり退去後の措置を確認しておきましょう。
おしゃれなリビングは生活感をなるべく出さない
睡眠時間以外は何かとリビングで生活することが多くなります。
さらに、郵便物・チラシ・テレビやエアコンのリモコン等があちらこちらに出しっぱなし、ということはありませんか?
生活感をなるべく出さずにおしゃれなリビングにするためには、「置きっぱなし」「出しっぱなし」をやめることからはじまります。
おしゃれなリビングの基本は、整理整頓ができており生活感があまりないお部屋です。
どんなにお金をかけてブランドの家具やカーテンを取り入れても、新聞紙や塗り薬、爪切りなどが片付けられていなければおしゃれさは感じられません。
逆に、安価な家具でも整理整頓ができており、生活感がなければおしゃれな部屋になります。
おしゃれなリビングにするには、まずきちんと整理整頓をしてなるべく生活感をなくすようにしましょう。
片付けをきちんとすることは、お金をかけずに簡単におしゃれなリビングを実現する方法です。
「毎日いそがしくて片づける時間がない」「片付けるのは正直面倒」という方もいますが、時間がかかっても少しずつ意識しながら「片付け」を習慣化していけばいいのです。
お部屋全体が難しければ、まずリビングから始めてみましょう。
整理整頓ができていればアパートへ帰宅するのも楽しみになります。
アパートの部屋をおしゃれにするために!必要でないものを処分しよう
おしゃれなお部屋の基本は、整理整頓をしながらなるべく生活感を出さないことが大事だということは先ほど述べましたが、整理整頓の際に必要のないものは、どんどん処分していきましょう。
ここでは部屋に色んなものがあふれているけど捨てられない原因と対処法を考えてみましょう。
・時間がない
「仕事や家事で体力も気力も使い果たしているので、時間がとれない」と思っている方も多いです。
まとまった時間でなくてもいいので、まずはソファーの周りにある物、リビングテーブルの上にある物から「必要のない物」は捨てていきましょう。
・捨てていいか分からない
記念に頂いた物、子供の頃の思い出の品等、簡単には捨てられないと思うかもしれませんが、本当に必要な物なのかよく考える必要があります。
使い道のないものをとっておくよりも、すっきりした住まいで暮らす方がよっぽど快適でしょう。
・捨て方がわからない
使わないガスコンロ・ヘアスプレー・ライター・自転車・パソコン等、いつか処分しようと思っていつつ、捨て方が分からなくて放置されたままになっている場合もあります。
この場合は、アパートのある各地方自治体や製品メーカーに問い合わせればすぐに解決します。
おしゃれなリビング実現のために「ホコリ」をとろう
「整理整頓」「不要な物を処分」の次は、掃除をしてお部屋のホコリを取り払います。
どんなにスッキリした部屋になっても汚ければ台無しです。
見えるところを適当に掃除機をかけるのではなく「部屋の四隅」「テーブルの下」「家電周り」等のホコリがたまりやすいところを、重点的に掃除機をかけてください。
ハウスダストには「ダニやダニのフン」「花粉」「カビ」など、人の害になる物がたくさん含まれています。
細かいホコリはダニの好物で、ぐちゃぐちゃに散らかっている部屋はダニにとっては天国といえるでしょう。
おしゃれなリビングの実現だけではなく、健康のためにも「ホコリ」をとる掃除を心がけてください。
高級新築マンションにお洒落な家具を配置しても「ホコリ」だらけのお部屋では台無しですし、多少築の古いアパートでも掃除が行き届いていれば、おしゃれにみえます。
アパートのリビングをおしゃれにするアイデア
リビングは、寝室以外では一番長く過ごすお部屋になることが多く、またその家の象徴ともいえます。
なるべく生活感をださないために「整理整頓」「不要な物の処分」「掃除」についてお伝えしましたが、次は実際におしゃれにみせるアイデアをご紹介します。
まず背の高い家具や大きな家具はリビングを圧迫してしまいますので、低めの収納を兼ねた家具を選ぶようにしましょう。
また、アパートの場合、一戸建てと違って窓が少ないケースが多いのでなるべく、白い壁を見せることによって明るさと広さを演出するようにしましょう。
リビングをコーディネイトする際に、下記をあらかじめイメージすると統一感のある家具やインテリアを選びやすくなります。
・装飾
シンプル系(余計なものをそぎ落したイメージ)かデコ系(装飾等を付け加えたイメージ)かなどです。
・時代性
トラディショナル(伝統的・古風的)かモダン(現代的)かです。
ソファーは落ち着いた伝統的なデザインで、テーブルがきらびやかなデザインだとミスマッチになります。
おしゃれなお部屋実現の為に、統一したイメージを持って家具やインテリア商品を探しましょう。
おしゃれな部屋に高価な家具は必要ない
私はマンションの営業の仕事をしていましたので、これまでにたくさんのモデルルームを見てきました。
モデルルームには、販売予算の関係からあまり高価な家具を置くことはありません。
実際には安価な家具やインテリアでコーディネイトすることも多かったです。
高価な家具でなくても、当然モデルルームは毎日キチンと整理整頓・掃除されており生活感がありません。
インテリアコーディネーターは部屋のコンセプトを決めて、統一感のあるイメージで家具やインテリアを選んでいます。
その結果、モデルルームを見学されるお客様からは「おしゃれなリビングですね!」「こんな素敵なお部屋に住んでみたい!」と言われます。
そういった言葉を聞くたびに、少しの努力と知識があれば、高価な家具を揃えずともおしゃれな部屋を創出できるのだと実感しました。
これは新築マンションでも築年数の古いアパートでも同じです。
まずはできることからはじめよう
賃貸アパートの場合大掛かりなことはできませんが、おしゃれな部屋を実現する為には、まずリビングの整理整頓やほこりを取り除くなど、できることから始めてはいかがでしょうか。
また家具やインテリアを購入する時は、高価な物を購入しなくても、統一感を意識して選ぶと見違えるほど、おしゃれなお部屋になります。
そしていずれは、リビングだけではなくダイニングや寝室も同じようにすれば、室内全体がおしゃれな空間に生まれ変わります。