新築の家を建てる際には、家の形から間取り、設備や内装など、選んで決めることがたくさんあります。
天井や壁のクロスも、選ぶ際に迷うものの一つでしょう。
クロス選びは、イメージしているインテリアに近づくかどうかがかかっていて、思っている以上に難しいものです。
そこで、ここでは、天井や壁のクロスの選び方のお話をしていきますので、ぜひ、参考になさってください。
新築時のクロス選び!何から決める?
住宅メーカーから渡されたクロスのカタログを開く前に、最初に決めておいた方が良いことがあります。
それは、これから住む自分たちの新築の家の「イメージ」です。
和風や洋風など、家自体のイメージはもう決まり、建てている最中やもうできている場合もあるでしょう。
外観自体が和風の場合は、内装の天井や壁のクロスももちろん、和風で統一していくと良いでしょう。
また、外観が洋風の場合は、家のなかのイメージも次のように様々なものが考えられます。
・モダン
・シック
・ナチュラル
・アジアンテイスト
・北欧テイスト
・エレガント
・カジュアル
・スタイリッシュ
などのように、多くの種類に分けられます。
家のイメージを決める際は、自分で想像するだけではわかりません。
そこで、リゾートホテルやモデルルーム、映画や雑誌などからコーディネートされた部屋を見るなどして、自分たちの理想的な家のイメージを決めると良いでしょう。
新築時の天井や壁のクロスの選び方【リビング・ダイニング】
家を新築する際の天井や壁のクロスの選び方として、まずはリビングルームとダイニングルームを見ていきましょう。
現代の家の造りとして、リビングルームとダイニングルームがつながっていたり、オープンにして広く見せる形が多くなっています。
そのため、リビングルームとダイニングルームの壁や天井のクロスは、同じものを選ぶと統一感が生まれるので、おすすめします。
天井のクロスは壁と同じものにするか、壁よりも明るめの色を選ぶことにより、部屋を広く見せる効果が生まれます。
同じ無地にすることにより、天井と壁の境界線がなくなるので、開放的な雰囲気になるでしょう。
もし壁のクロスを柄や色が入っているものを選ぶ場合は、天井も同じようにしてしまうと、しつこい印象になってしまうので、無地などのベーシックなものを選ぶと良いでしょう。
また、暖色系は食欲増進の効果があると言われているため、ダイニングのクロスとして使用すると暖かみも感じられ、おすすめです。
新築時の天井や壁のクロスの選び方【玄関・廊下・トイレ】
新築時の天井や壁のクロスを選ぶ際に、その家に入った時の一番の印象を決める玄関や廊下は重要なポイント箇所です。
玄関や廊下のクロスも、もちろん家の全体的なイメージに合わせることが大切です。
そこで、ベーシックなクロスにすると、コーディネートがしやすくなります。
玄関からホール・廊下はつながっている場所ですので、天井と壁のクロスをそろえると、広々とした印象になります。
少し個性的におしゃれにしたい場合は、玄関の一面の壁だけに違うクロスを選んで使用することで、アクセントになるので良いでしょう。
またトイレのクロスですが、トイレは狭い空間となります。
しつこい柄のあるものではなく、清潔感を感じられるような落ち着いた感じのクロスを選ぶことがおすすめです。
クロスの素材のなかには、消臭・汚れ防止・防カビ効果があるとされているものもありますので、トイレなど水まわりは、そのような効果のある種類のものを使用することを検討しても良いでしょう。
新築時の天井や壁のクロスの選び方【子ども部屋】
子どもが生まれる直前やまだ小さいなどの時期に、新築の家を建てる方は多いのではないでしょうか。
その場合に、子どものための部屋の天井やクロスを選ぶ際、子どもっぽい柄を選ぶ方も少なくありませんが、長期的なことを考えるとあまりおすすめできません。
クロスはいずれ貼り替えることもできますが、子どもが成長しても違和感や飽きのこないような、シンプルなものを選ぶことが経済的な面を考えてもおすすめです。
子どもに対して、勉強に力を入れさせたい場合は、集中するのに効果的な色としてブルーやグリーンが良いとされています。
活発で元気な子に育ってほしい場合は、イエローなどをとり入れても良いのではないでしょうか。
また、子ども部屋の場合はクロスはシンプルなものにしておき、カーテンやベッドカバーなどを子どもらしい色柄にすることでも印象を変えていくこともできるので、特別に子どもっぽさを考えることもないかもしれませんね。
クロスを決める際に用意すると良いもの
新築の家の天井や壁のクロスを決める際には、イメージを最初に決めることが必要というお話をしました。
家のイメージが決まったら、いよいよクロスを決めていきましょう。
そこで用意すると良いのが、実際のクロスと同じものを使用したサンプルです。
クロスのサンプルは担当の方に依頼すればすぐ手に入れることができます。
可能であれば、できるだけ大きめのサイズのサンプルを用意しましょう。
住宅メーカーの方からクロスのカタログは渡されるかもしれませんが、カタログだけでは実際に貼った際のイメージがつかめないなど、思っていたイメージと違う場合があります。
後になって悔やむことのないように、カタログのなかから、気になったクロスのサンプルは全て送ってもらうようにしましょう。
クロスのサンプルをもらったら、次のようなことが確認事項になります。
・手触り
・実際の色味や光沢
・厚み
先ほど、大きめのクロスのサンプルを用意した方が良いとお話ししましたが、天井や壁だけではなくカーテンや家具、床材などを決める際にも、大きめのサンプルがあった方がコーディネートしやすくなるためです。
クロスのサンプルだけではなく、床材や建具のサンプルも用意すると全体のインテリアのイメージがつきやすくなるでしょう。
クロス選びで失敗しないために!迷った時の解決策
新築の家のイメージが自分のなかであるとしても、クロスのサンプルを見ただけでは、なかなか実際のイメージはつきにくいものです。
そこで、天井や壁のクロス選びで失敗しないようにするために、次のようなことをするのもおすすめです。
●モデルルームに行く
大きめのクロスのサンプルがあれば、なんとなくのイメージはつきますが、実際のモデルルームに行った方が、さらにイメージがつきやすくなります。
モデルルームに行けば、原寸大のクロスを見ることができるので、「絶対にクロスで失敗したくない」という方は、ぜひ、実際に見に出かけることをおすすめします。
それでも迷う場合は、クロスの専門の方に相談してみても良いでしょう。
●特にこだわりのない場合は白がおすすめ
部屋のイメージに特にこだわりのない方は、いろいろなクロスを見ていると、「よくわからなくなってしまい、失敗した…」ということがありますので、そのような場合は、「白」のクロスを選ぶと良いでしょう。
白のクロスでしたら、どのようなインテリアにも合わせやすくなり、失敗したと思うことはないでしょう。
クロスで「失敗した」と思わないようにするために!
家のイメージを決める場合も、天井や壁のクロスなど家の内装を決める場合であっても、サンプルを見ただけでは、実際のイメージをつかむことは難しいものです。
モデルルームなどに足を運び、実物大のクロスを見て決めることで、後になって「思っていたのと違う」という後悔をすることを防ぐことができます。
クロス選びで迷ったら、モデルルームに見に行ったり、専門の方に相談すると良いでしょう。