新築が完成したら後は引き渡しを済ませ、引っ越しを待つのみと、新しい生活の始まりにワクワクしてきますよね。
しかし、ワクワクした気持ちだけではやるべきことを逃してしまい、後々困ったことになってしまうかもしれません。
今回は、そんな引き渡しから引っ越しにまつわる情報をお伝えします。
引き渡しの時に注意する事や、引っ越しはいつがいいのか、等知っておいて損はしません。
これから新築の引き渡し・引っ越しをする予定の方はぜひ参考にしてください!
新築完成後、引き渡し前の最終チェックですること
引き渡し前の最終チェックは「施主検査」や「内覧会」等と呼ばれています。
通常は、新築の完成後から引き渡しまでの2週間の間で施主検査が行われます。
この時に、納得できる仕上がりになっているかの最終確認をします。
家を建てると決めてから、短くても半年、長ければ1年以上に渡って打ち合わせを行いようやく完成したマイホームを見たときは、感動で胸がいっぱいになりますよね。
何もかも自分の思い通りに作られていて、すべてが新しいマイホームを見ると、これからの暮らしを想像してワクワクすると思います。
しかし、最後まで気を抜かないでください。
自分たちが設計した通りの仕上がりになっているのか、不具合はないかをしっかりチェックしなければ後々大変な後悔をすることになってしまいます。
少なくても以下のポイントは必ずチェックするようにしてください。
・図面と違うところはないか
・汚れや傷はついていないか
・ドアや窓の開閉はスムーズか
・クロスの貼間違いはないか
・電気類は点灯するか
・スイッチの動作は問題ないか
・水がちゃんと出るか、排水に問題はないか
・歩いた時に床に違和感がないか
・外装に問題はないか
立ち合いの際には、図面、メジャー、カメラ、メモを取れる物を持っていきましょう。
引っ越しが終わって荷物が入ってからでは修繕が容易にできない場合がありますので、小さなことでも「頼んでいたことと違う」と感じたらその場で相談してください。
新築完成!いよいよ引き渡し!当日の流れ
引き渡しが無事に終われば、その日から買主の家になります。
当日の流れは、設備の説明をした後、書類の確認をして鍵を受け取ります。
引き渡しにかかる時間ですが、何も問題がなくても2時間はかかると思っておいてください。
「家のカギを貰うだけでそんなにかかるのか」と思うかもしれませんが、実際は各部屋の説明、窓やブラインドの操作方法、その他設備の操作方法や注意点等、一通り説明を受けているだけでそれくらいの時間はかかってしまいます。
特に新しい設備が備わっていると使用方法も複雑です。
一気に覚えようとしても難しいので、わからないことはその都度担当者に確認するようにしましょう。
余裕があればメモを取っておくと安心ですね。
新築の引き渡しですから、家族みんなで行いたいと思っているかもしれません。
しかし、先ほどもお伝えしたように意外と確認事項はたくさんあります。
小さな子供を連れていくと気が散ってしまい、説明に集中できなくなるかもしれません。
誰かに預けられる場合は、預けることをおすすめします。
どうしても連れて行かなければならない時は、ご主人か奥様どちらが説明を受けるか前もって決めておきましょう。
設備の説明が終われば書類の受け渡しです。
引っ越しの時にどこに行ったか分からなくなっては大変ですので「家の大事な書類」として入れる用のファイルを用意しておくと便利です。
引き渡しが済んだらすぐに新築へ引っ越してもいいの?
引き渡しが完了すると、できるだけ早くマイホームへ引っ越しをしたくなりますよね。
しかし、新築完成後すぐに引っ越しをするのはあまりおすすめできません。
引き渡しが終わってからすぐに引っ越しの手配をしていた場合、もし引き渡し当日に不具合箇所を発見しても修繕する時間が取れなくなってしまいます。
施主検査を行っていますので、ほとんどの場合は不具合を見つけることは無いと思いますが、万が一ということも考えておかなければいけません。
引っ越しして荷物が入った状態で修繕できなければ大変です。
もう1つの理由は、新築が完成してすぐに住み始めてしまうと、建材を痛めてしまう可能性があるからです。
建築する時に使用している接着剤等が十分に乾く前に住み始めてしまうと、クロスや床の痛みを早めてしまうかもしれません。
こういったことを踏まえて、通常は引き渡しから引っ越しまでの日数を指定されていることが多いと思いますが、もし指定されていない場合は2週間はあけてから引っ越しの手配をしておくことをおすすめします。
待ちに待った新築マイホームです。
少しだけ我慢して、完璧な状態で住み始めましょう。
新築への引っ越し!お得に引っ越す方法は?
新築が完成して引き渡しの予定が決まれば引っ越しの予定も立てられるようになります。
気を付けなくてはいけないのは引っ越しをする時期です。
一般的に新生活が始まる「春」は一番引っ越し料金が高いと言われています。
2月から4月にかけてが引っ越しシーズンですが、特に「3月の第三週目」あたりは一番のピークです。
もしこのあたりで引っ越し予定でしたら、早めに見積もり・予約をしてください。
大手の引っ越し会社でしたら3ヶ月前から見積もりをしてもらえます。
引っ越しの曜日はやはり土日が人気です。
裏を返せば、平日に引っ越せば安くなるということです。
一番安く引っ越す方法としては
・春以外
・平日
・時間指定なし
ということになります。
春のピークにかかりそうな場合、一週間ずらすだけで3割程安くなることもあるようです。
そして時間を指定しないことで、空いた時間に入れてもらえるのでその分安くなります。
また、最近では引っ越しの日まで気にする方が少なくなってきているので、大安だから料金が高いという事もないようです。
金額が変わらないなら大安を希望するのもいいかもしれませんね。
新築への引っ越し!気を付けることは?
引き渡しが済んだら、引っ越しが始まる前に写真を撮っておくことをおすすめします。
家の中にまったく何もない状態というのは、新築ができ上がって引っ越しをするまでの間だけです。
ぜひ写真に残しておきましょう。
きっと良い思い出になりますよ。
そして、新しい家には新しい物を置きたくなりますよね。
ある程度古くなっている物や、新居に合わない物はこれを機会に買い替えるのもいいと思います。
しかし、捨てすぎには注意してください。
あれもこれも買い替えるつもりで捨ててしまうと、引っ越しが終わって買いなおす時に、思っているよりもたくさん買わないといけなくなります。
1つ1つは小さな金額でも、気づいた時には大きな出費になってしまいます。
特に家電は高い買い物になりますので、「電子レンジは引っ越しして次のお給料が入ってから」「炊飯器は次のボーナスの時に」というように上手に分散して買い物するのがいいでしょう。
冷蔵庫や洗濯機は引っ越し費用にも関わってきますので、引っ越し時の買い替えがおすすめです。
引っ越しが終わったら次は各種手続き!
新築を建てると、引き渡しや引っ越しと、しなくてはならない手続きがたくさんあります。
主な手続きを以下にまとめました。
【役所での主な手続き】
・転居届け(以前と同じ市区町村へ引っ越す場合)
・転出、転入届け(以前と違う市区町村へ引っ越す場合)
・マイナンバーの住所変更
・子供手当の住所変更
・保育園、小中学校の転校手続き
【役所での主な手続き】
・電気
・ガス
・水道
・固定電話
・新聞
・ネット環境
・郵便局への転居届け
ライフラインは開設手続きとともに使用停止の手続きもしてください。
郵便局へ転送届けを提出しておけば、前の住所に届いた郵便物を新居へ転送してくれるので便利です。
転送期間は1年ありますので、落ち着いてからでも転送された郵便物ごとに住所変更の手続ができます。
免許証をお持ちの方は、住所変更をしておきましょう。
最寄りの警察署で手続きできます。
銀行やクレジットカード等の住所変更は、免許証が必要になることが多いので最初にしておくといいですね。
役所や銀行等、平日しか手続きができない所が多いです。
できれば平日に仕事の休みを取って、一日で一気に手続きを済ましてしまいましょう。
気持ちよく新築での生活を始めるためには各種手続きも忘れずに!
家というのは一生に一度のとても大きな買い物です。
長い間、打ち合わせを頑張ってきてようやく待望のゴールが見えてきたところですね。
引き渡しが済んだら引っ越しが無事完了するまであとひと頑張りです。
各種の手続きも忘れずにしてください。
理想の家で新しい生活をスタートさせたいですね。