アパートの隣人の声が大きく、騒音と感じることがあるかもしれません。
騒音による被害が大きくなると、精神的に滅入ってしまうこともあります。
そうなる前に、誰にどんなことを相談すればいいのか、また簡単にできる解決策もご紹介します。
隣人の声が我慢できない!行動を起こす前にすることは?
アパートの隣人の声がうるさくてイライラしても、まずは冷静になることが大事です。
そして、その騒音である隣人の声を分かりやすく記録しましょう。
なぜなら、誰かに相談をするにも相手はその声を聞いていないからです。
記録しておくことは
・いつ
・どの辺から
・どんな音が
・どんな頻度で
です。
「いつ」とは、何時頃に聞こえた声なのかということです。
日中と夜間では、相談相手の対応は大きく変わります。
また、その音がどの辺から聞こえているかも重要になります。
「隣からだと思っていたら上からだった」というのもよくある話です。
できればスマートフォンでもいいので、証拠として録音しておくといいでしょう。
そしてその騒音問題に対して、どうしてほしいのか、どう対処してほしいのか、自分の考えをまとめておいてください。
それが具体的であればあるほど、解決しやすいと言えます。
アパートでの問題を相談するには順番がある?
アパートでの隣人の声による騒音について相談する場合、順番にも注意した方が良いでしょう。
まずは管理会社か、物件を大家さんが管理していれば大家さんに相談します。
この際の注意点は、不動産仲介会社と管理会社は別だということです。
中には、賃貸探しで親切にしてくださった不動産仲介会社に相談したいという人もいるでしょう。
しかし、不動産業者は契約時の物件情報を提供・仲介するのみです。
入居後のトラブルなどは、管理会社か大家さんに相談しましょう。
管理会社や大家さんに相談すると、まずアパートの全室に、騒音被害がでていると記載されたチラシを配ることが多いです。
匿名での注意喚起になりますので、安心と言えるでしょう。
これで、騒音の原因である隣人が気づいてくれたらいいのですが、効果がないこともあります。
効果がない場合、管理会社や大家さんは、騒音の原因の入居者宛てに文書を送ったり、電話をしたりしてくれます。
これは効果が高いと言えますが、個人宛ての通知を行うと、匿名が保証されないこともあります。
「下の階の○○さんが」とは言いませんが、被害内容で困っている人が誰なのかがおおよそ分かってしまうからです。
隣人の声がうるさくても、しない方が良いこと
隣人の声がうるさくても、以下のことはしない方がよいでしょう。
・相手の部屋へ怒鳴り込む
・相手のインターホンを連打する
・隣なら壁を叩く、上なら天井を叩く
・相手の部屋の扉に、張り紙を貼る
感情に任せて行ってしまいがちですが、行わない方がいいです。
それにより、もっと大きなトラブルに発展してしまうこともあるからです。
また、逆に自分が悪者扱いをされることもあります。
騒音を出している本人に「勝手に知らない人が、怒鳴り込んできて怖かった」と先にアパートの管理会社に言われてしまうかもしれません。
そうなった場合、管理会社に相談する前から、不利な状態になってしまいます。
上記の事以外でも、自分がされて不快と感じる事は行わないでください。
隣人との関係はますます悪くなってしまう可能性があるからです。
隣人の声に困ったときのために!事前にできることはある?
可能であれば、隣人と普段から顔見知りになっておくと、騒音が気になった時に気軽に伝えられるでしょう。
顔見知りだと、声もかけやすいし喧嘩腰の言い方にはなりません。
その隣人も顔見知りの隣人に言われるのと、全く顔も知らない隣人に言われるとは印象も違います。
そのために、まず引っ越してきた際には、隣人に挨拶へ伺いましょう。
笑顔で会話をし、良い印象を持ってもらいましょう。
挨拶へ行く際は、お子様がおられる家庭は、お子様も連れて行くとなお印象が良いです。
そのアパートの部屋数が多い場合は、上下左右の隣人の方のみでもいいいでしょう。
その際に、部屋番号とその入居者の顔を覚えておいてください。
そして、会った場合には笑顔で挨拶をしましょう。
印象を良くしておくと、お互い自然と気を遣って生活するようになり、騒音などの問題が起こりにくくなるかもしれません。
アパートでも簡単にできる騒音対策
騒音被害が大きくなり、精神的に滅入ってしまった場合、引っ越しを考える方もいるでしょう。
しかし、引っ越しにも多額の費用と時間と労力がかかりますから、そう簡単にはできません。
そこで、簡単にできる騒音対策をご紹介します。
・家具の位置を変える
・耳栓をする
・ワイヤレスイヤホンをする
まず簡単にできるのは、家具の位置を変えることです。
音は壁から伝って、物に伝導してきますから、少しでも伝導距離を長くすれば、防音効果を高めることができるます。
そこで、左隣の部屋から声が聞こえてくる場合でしたら、タンスやカラーボックスなどを部屋の左に置くようにしましょう。
防音対策と思わずに、部屋の模様替えと思いながら、楽しんでしてみてはいかがでしょうか。
隣人の声が聞こえないようにするためには、最終手段として耳栓やワイヤレスイヤホンをする方法があります。
耳栓は最初は違和感があるかもしれませんが、そのうち慣れるでしょう。
ワイヤレスイヤホンとは、普通のイヤホンとは違い耳につけるだけで、長いコードなどがないものです。
また、防音対策として防音シートもありますが、手軽に購入できる貼るタイプのものはすぐに剥がれます。
だからといって、強力なものだと粘着力で壁を汚してしまいますし、貼らないものだと釘を使用しないといけませんから壁を傷つけてしまいます。
このようなことから、賃貸であるアパートには防音シートはオススメできません。
騒音で悩まないために!アパート選びのポイントは?
騒音に悩まず生活をするためには、アパート選びが大事です。
こちらではそのポイントをお伝えします。
・構造が鉄筋系(鉄筋コンクリート)であるか
・アパートの共用部がどうなっているか
・アパートの掲示板に騒音被害についての張り紙があるか
・アパートの遮音性が高いか
まずアパートの構造ですが、木造・鉄骨造よりも鉄筋系を選びましょう。
そもそも、鉄筋コンクリートと言うのは、鉄の棒で骨組みを作り、そこにコンクリートを流し込んで作る構造です。
コンクリートを流し込んでいる分、音の伝導はしにくいですよね。
物件情報に、建築構造が載っていますから、そこを確認してみてください。
アパートの下見をした際には、共用部であるゴミ捨て場や掲示板を確認してください。
被害が出るほどの騒音を出す人は、マナーやモラルが欠けていると言えます。
したがって、ゴミ捨て場に収集日ではないのに違うゴミが出ていたり、ゴミ捨て場ではない所にゴミが出されていたりしていれば、その物件は注意した方がよいです。
掲示板にも騒音被害が出ていれば、そのような紙が貼ってあります。
騒音被害だけでなく、ゴミのポイ捨てついても掲載している事が多いです。
また、部屋の下見をした際には、実際に遮音性を自身で確かめることも重要です。
壁に耳を当ててみましょう。
隣人がいれば、どれくらいの音や声が聞こえるか、目安にできるかもしれません。
アパートの騒音トラブルはまず管理会社や大家さんに相談しょう
アパートで隣人の声などの騒音が気になったときは、感情に任せて行動するのではなく、まずは管理会社や大家さんに相談しましょう。
騒音トラブルを事前に防ぐためには、家具の位置を工夫したり、ワイヤレスイヤホンをしたりする方法があります。
また、アパート選びも大事です。
アパートの構造や遮音性などを確認した上で、住む物件を決めましょう。