マンションのオートロックとは?暗証番号式などの種類がある

マンションなどの建物でよく見かける「オートロック」ですが、どのようなシステムなのでしょうか。

開錠の仕方には、暗証番号式やカード式など、様々なタイプがあります。

ここでは、そのオートロックの仕組みについてや開錠の種類、オートロックのメリットやデメリットなどをお話ししていきます。

これからオートロック付きの物件を探そうとしている方、すでに住んでいる方は、再度、オートロックについて認識を深めてみてはいかがでしょうか。

マンションによくある暗証番号式などの「オートロック」とは?

「オートロック」というのは、その名前のとおりで、「施錠が自動的に行なわれるセキュリティシステム」のことです。

マンションなどの共用の玄関(エントランス)に設置されていることが多いです。

オートロックの開錠の方法はいくつか種類があり、その種類については後ほどお話ししますが、多く使われてきたものに、「暗証番号式」のオートロックがあります。

基本的にはマンションの入居者だけに知らされている決められた数字を入力することにより、開錠することができます。

なかには、入居者それぞれで好きな番号を設定できるマンションの場合もあります。

マンションの中から外に出る場合は、自動ドアになっていたり、押しボタン式で開けられたりするなど、システムによって違いがあります。

また、友人などが訪れてきた場合の対応としては、インターホンで入居者を呼び、室内にいる入居者が室内にある開錠のための操作をして開けることとなります。

マンションなどで使用されているオートロックのおもな仕組みは、このようになります。

オートロックには、暗証番号式以外にも様々なタイプのシステムがありますので、次にご紹介します。

暗証番号式以外にも種類がある!マンションのオートロック

マンションのオートロックには、暗証番号式以外にはどのような種類のシステムがあるのでしょうか。

●集合キーを使用するタイプ

●カードを通すタイプ

●ICカードをかざすタイプ

●指紋認証タイプ

●リモコンタイプ

●スマホを使用するタイプ

などのように、時代による技術の進歩により様々なシステムが開発され、使用されています。

どれも便利なものではありますが、メリットやデメリットもあります。

・集合キー:入居者が同じ鍵で開けることができる/鍵を複製されてしまうリスクもある
・暗証番号式:鍵などのように失くす心配はない/番号を覚えていないと入れない
・カードキー:財布などに入るので手軽に持ち運びができる/失くすと再発行するのに費用が発生する
・指紋認証:鍵の複製・暗証番号を忘れるなどのリスクがない/肌の状態により正確に読み取れないこともある

オートロックのシステムの種類とその特徴についてはこのようになります。

それでは、そもそもマンションにオートロックが付いていることによるメリットとデメリットにはどのようなことがあるのでしょうか。

マンションに付いているオートロック!メリットとは

マンションなどに付いている暗証番号式などのオートロックのセキュリティシステムですが、オートロックが付いていることで得られるとされるメリットには次のようなことがあります。

●不審者の侵入を防ぐ

お互いの顔を知らないことが当たり前となっているマンションが多いため、入居者以外が侵入していても気づきにくいものです。

オートロックのシステムがあれば、不審者やストーカーなどの犯罪者を防ぐことが可能になります。

●訪問販売や勧誘などから逃れやすい

オートロック付きのマンションであれば、玄関先ではなく、エントランスにいる時点で訪問販売などを断ることができるので、精神的な負担の減少につながります。

このようなメリットは、特に、一人暮らしをしている女性などにはとても嬉しいメリットと考えられるでしょう。

しかし、オートロック付きのマンションにもデメリットと考えられることもありますので、次にお話しします。

デメリットもある!オートロック付きのマンション

オートロックのシステムが付いているマンションであれば、前章でご紹介したような安心できるメリットがありますが、場合によってはデメリットととれることもあります。

●鍵を不携帯だと締め出されてしまう

暗証番号式ではなく、鍵で開けるタイプのオートロックの場合に、ゴミ出しや近くのコンビニなどに行くために外に出る際、鍵を持たずにマンションから出てしまうと、中に入れなくなってしまいます。

●新聞を玄関先まで配達してもらえない

オートロックが付いていると、新聞配達員もマンションの中に入れないということになります。

そのため、マンションの下の集合ポストに入れることとなるので、毎回、新聞をポストまで取りに行くという手間がかかります。

●オートロック付きは管理費や共益費が割高

オートロックのセキュリティシステムがあるということは、それを稼働させるために、その管理費やメンテナンスに費用がかかるものです。

そのために、オートロック付きのマンションはオートロックなしのマンションよりも管理費や共益費は高めになります。

暗証番号式のマンションのオートロック!その注意点

一般的に使用されているオートロックのシステムとして、暗証番号式が多いというお話をしました。

暗証番号式以外のシステムのデメリットについては前述したとおりですが、暗証番号式のオートロックにも注意しなければならないことがあります。

暗証番号式であれば、鍵やカードを持ち歩く必要がなく、荷物を抱えている際でも鍵などを取り出す手間も不要です。

しかし、暗証番号を不意に忘れてしまった場合、マンションの管理会社に連絡をすることが必要になるというデメリットがあります。

また、暗証番号の入力を何度か続けて間違えてしまうと、一定の時間が経つまで入れなくなる場合もあります。

さらに、オートロックを解除するための暗証番号が誰かに知られてしまうと、関係者以外の者でも侵入してしまう可能性が出てきます。

暗証番号式のオートロックシステムにも、便利な面もあれば、トラブルにつながることもあるので、それぞれの入居者が気をつける必要があるでしょう。

マンションにオートロックが付いていても気をつけること

これまで、暗証番号式をはじめ、様々な形態のオートロックのセキュリティシステムについてご紹介してきました。

どの形態のシステムも、マンションの入居者の安全と快適な暮らしを守るために作られた便利なシステムです。

しかし、オートロック付きのマンションだからと言って、完全に安心しきり、油断することは避けた方がよいでしょう。

入居者の誰かが開錠をしたタイミングで、無関係な人が一緒にマンションに入るということもおおいに起こり得ることです。

そのため、「オートロック付きのマンションだから玄関の鍵を閉めなくても大丈夫」ということはないのです。

たとえ近所までのほんの少しの外出であっても、玄関や窓の鍵は必ず閉めてから出かけましょう。

鍵を閉めてもまだ、「空き巣などの被害に合わないか心配だ」という方は、さらに補助錠などを玄関や窓に取り付けるという方法も検討してみてはいかがでしょうか。

オートロック付きのマンションで安全・快適に暮らすために!

セキュリティを重視して物件を探している方には、オートロック付きのマンションは魅力的でしょう。

しかし、オートロックが付いていても、自分が誤った行動をしてしまうと、時にはデメリットと感じてしまうことも起こり得ます。

毎日を快適に過ごすために、自分が住んでいる(または住み始める)マンションのオートロックの仕組みを知り、便利さが不便に変わることのないように各自で気をつけることも大切です。