オートロックは開け方が簡単!?暗証番号だけは侵入の危険大

賃貸物件において、しっかりとした防犯対策が備わっていることは重要なポイントとなります。

その中でも、オートロックがついていると安心して暮らすことができますよね。

しかし、オートロックだけでは防犯として万全だとは言えないのです。

今回はオートロックの開け方の中でも、暗証番号を登録するタイプに焦点をあててお話しを進めていきます。

防犯への意識を強く持ち、室内や玄関内への侵入を未然に防ぎましょう。

オートロックの開け方の種類

オートロックとは自室の玄関についてある鍵とは別に、共用玄関に設けられた鍵のことです。

このオートロックのシステムが取り入れられている賃貸物件は多く見られます。

防犯対策として有効なオートロックですが、開け方にいくつかの種類があることをご存知でしょうか。

その開け方の種類についてこれからご紹介します。

〇集合キータイプ

自室の玄関と共用の玄関が同じ鍵で開けられるのが集合キータイプです。

今現在、集合キータイプを取り入れている賃貸物件が多いようです。

〇指紋認証タイプ

ご自身の指紋を鍵として登録することで共用の玄関を開けられるのが、指紋認証タイプのオートロックです。

最近増えているオートロックの開け方なのですが、導入費用が高額になることから、取り入れている賃貸物件はまだ少ないようです。

〇カードキータイプ

カードが鍵として使われているのがカードキータイプです。

ICチップを利用したカードキーならば、スマートフォンを鍵の代わりとして使うことができます。

〇暗証番号タイプ

数字を組み合わせることで鍵を開けられるのが、暗証番号タイプです。

暗証番号タイプの鍵も、多くの賃貸物件で取り入れられています。

4桁の番号を組み合わせて、鍵を開けられる仕組みになっていることが多いようです。

様々なタイプがあるオートロックですが、実は簡単な開け方があるということをご存知でしょうか。

今回はこの4つの開け方の種類の中でも、暗証番号タイプのオートロックに焦点をあててお話しをしていきましょう。

想像できるオートロックの暗証番号は開け方が簡単!?

暗証番号タイプのオートロックは、簡単な暗証番号に設定していると、容易に開けられてしまいます。

例えば「0000」などの同じ数字を設定している場合です。

オートロックに最初に設定されている数字である場合も多いでしょう。

このように誰にでも想像できるような暗証番号は、オートロックを簡単に開けられてしまいます。

「0000」の他にも「1234」などの連続した数字も、鍵としてはあまり役に立たないのでできれば避けたほうがいいでしょう。

オートロックの鍵として暗証番号を設定するのであれば、分かりにくく簡単には思いつかない数字にしてください。

しかし、分かりづらい数字にするといっても、ご自身が番号を忘れてしまっては意味がありません。

そのため、自分しかわからない、かつ複雑な数字を考えるようにしてください。

もし空き巣などに狙われたとしても、オートロックの開け方が分からなければ、共用玄関の中までは侵入できないはずです。

暗証番号を設定していても侵入できる開け方はある!

オートロックの暗証番号にいくら分かりづらくしていても、玄関内に侵入できる鍵の開け方が存在します。

侵入例をいくつかご紹介しましょう。

●住人の後について侵入する

オートロックの鍵を開けなくても、住んでいる住人の後についていけば簡単に玄関内に侵入できてしまいます。

●ドアのセンサーを誤作動させる

共用玄関のオートロックのドアは、外側からは鍵が必要ですが、内側からはセンサーの感知により扉が開きます。

そのため、ドアの下からチラシなどを差し込み内側のセンサーを反応させることで、たとえオートロックでも簡単に開けられてしまいます。

●非常用開錠ボタンを押す

オートロックには何か起こったときのために、非常用開錠ボタンが用意されています。

物件によっては、非常用開錠ボタンを押すとブザーが鳴ったり、警備会社に連絡が入ったりすることもあるようです。

オートロックの暗証番号は無意味?玄関以外から侵入される可能性も!

物件への侵入は玄関からだけとは限りません。

意外な場所が侵入口となることがありますので、注意が必要です。

例えば、建物の裏口などが考えられます。

物件によっては非常用や勝手口として裏口が用意されていることがあります。

そのような場所は防犯の意識が薄くなりがちで、鍵がかけられていないことも多く見られるのです。

こうなってしまうと、いくら暗証番号によるオートロックの開け方を工夫してもどうすることもできません。

一度お住まいの物件の裏手を確認してみてください。

誰でも出入りができるような扉がありませんか。

また、その扉はしっかりと施錠がしてあるでしょうか。

裏口は分かりづらい場所に設置されていることが多く死角となりやすいため、施錠の意識を強く持つ必要があるでしょう。

自室の玄関でできる防犯対策

もしも、暗証番号タイプのオートロックを破られてしまっても、自室の玄関に入念な防犯対策を施しておけば、室内への侵入を防ぐことができるでしょう。

まず簡単にできることして、施錠確認の習慣をつけるということです。

共用玄関にオートロックがついていると、心理的に安心してしまい、自室の玄関の施錠をおろそかにしてしまいがちです。

そのため、ちょっとした外出であっても玄関の鍵をかけることは忘れないようにしてください。

また、本来の鍵の他にもう一つ鍵を付け足すのもいいでしょう。

開け方が異なる鍵が二つになれば、それだけ侵入に掛かる時間も増えるということです。

たかが数分と言っても、侵入者にとってはそれだけ通報されるリスクが大きくなります。

一説には、開錠作業に5分以上かかると約7割が侵入をあきらめるという話もあるほどです。

しかしながら賃貸物件の場合、大きな施工工事は難しいでしょう。

ドアに傷をつけずに新たな鍵を設置したいのであれば、ドアに挟むだけで取り付け可能な補助鍵を選んでみてはいかがでしょうか。

オートロックだけではない!防犯を意識した物件とは

物件において玄関にオートロックが採用されていることは、防犯の意識が高いといえます。

そのオートロックの開け方が暗証番号タイプであれば、複雑な数字の並びにすることで、より防犯効果を上げられるでしょう。

しかし、玄関の防犯対策として有効なのはオートロックだけではありません。

他にも、効果のある防犯対策をこれからご紹介しますので、物件探しの際の参考にしてみてください。

◇防犯カメラがついている

防犯カメラがついていることで、不審な人物を映像として残せるだけではなく、物件への侵入を抑止する効果ももたらします。

◇管理人が常駐している

管理人がいることで、人の目で怪しい人物を特定できます。

より防犯を意識するなら、コンシェルジュが玄関に常駐している物件を選ぶと良いでしょう。

とはいえ、コンシェルジュが常駐しているような物件は、家賃も高額なことが多いのでその点は考慮してください。

◇インターホンにテレビモニターがついている

インターホンにテレビモニターがついていれば、来訪者の顔をモニター越しに確認できます。

最近ではインターホンに録画機能がついているものもあり、何かがあったときに証拠を残しておけます。

過信は禁物!暗証番号タイプのオートロック

もしもお住まいの物件が暗証番号タイプのオートロックなら、誰でも簡単に思いつくような番号は設定しないようにしましょう。

しかし、分かりづらい番号を設定したとしても、油断をしてはいけません。

オートロックをくぐり抜けて侵入されることもありますので、自室の玄関にも防犯対策は忘れずに行いましょう。

物件選びの際に、参考にしてほしい玄関に取り入れられた防犯対策もご紹介しましたので、そちらもご覧になってください。