住所の正式な書き方とマンション名の表示について

住所を正式にマンション名を入れて書くことができますか?

きっと書けますと言われるかもしれませんが、それが本当に正式なものか確かめた方は少ないのではないでしょうか。

今回は、いざというときに間違えない正式な住所の書き方についてご説明します。

正式な住所とマンション名は住民票を確認

普段住所を書くときは1-2-34-101など簡略化して書いている方がほとんどです。

本来の住所の目的は、町を分かりやすくし郵便物を配達するために作られたので、簡略化でも問題はありません。

ただ婚姻届を提出するときやパスポートの申請など、正式な住所とマンション名の記載が必要となるときはあります。

また、上司に年賀状などを送付するときも、正式な住所とマンション名がビジネスマナーとして必要です。

そのためにも予め正式な住所を住民票で確認しておきましょう。

マンション名も「田中マンション」だと思っていたら「タナカマンション」だったということもありえるそうです。

引っ越しをするときは、転入届を役所に提出すると同時に住民票を1通取得しておくと良いでしょう。

免許証の変更の為に取得したのならば、スマホなどで撮影しておくのも便利です。

失礼のない正式な住所とマンション名の書き方

失礼のない正式な住所とマンション名の書き方は、例えば「1丁目2番地34号タナカマンション101号」となります。

また101号については、住民票が101で終了していれば、そちらが正式な記入方法です。

もし住民票にマンション名の記載がなく1丁目2番地34号101号と表記されていた場合は省略しても問題ありません。

ただビジネスマナーで考えると丁寧ではなくなるので、書くことをお勧めします。

もちろん、住民票にマンション名の記載がある場合は、面倒でも必ず書くようにしましょう。

住民票にマンション名が記載されているということは、地域にマンションが多く特定できないことが予想されます。

そのため郵便物を正確に届けてもらうためにも、普段簡略化している住所の書き方にも必ずマンション名を書くようにしましょう。

もしマンション名が無いため配達されなかったとしても日本の郵便は宛名配達ではなく、あて所配達となっているので注意することもできません。

配達員の大変さを考えてもマンション名は書く方が丁寧です。

正式な住所は地域によって違う

正式な住所とマンション名は地域によって表示の仕方が違います。

先ほど1丁目2番地34号と伝えましたが、住民票に1丁目2番地の34号と「の」が記載されている場合はそれが正式です。

また「字」(あざ)や「大字」(おおあざ)を使用している地域もありますが、これも住民票の通り書くようにしましょう。

そのほか2番地を2番と表示している地域もありますので、確認しておいてください。

区画整理が進んでいますが、現在も地番を番地として使用している地域もあり4桁の番地も住所としてあります。

引っ越したばかりだと分からないことも多くありますので、まずは住民票の住所を確認してくことが大事です。

今まで使用していた住所と全く違う記載に出会うこともよくあります。

もし不安に感じたら役場や役所に確認しておくのも良いでしょう。

「聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥」の言葉通り、自分の正式な住所が分からないという恥をかかないようにしてください。

履歴書での正式な住所とマンション名の書き方

履歴書は自分の将来を左右する大切な書類です。

ここでは簡略化した住所ではなく、必ず正式な住所とマンション名を書くようにしましょう。

あたりまえのことですが、都道府県を省略することなく書いてください。

住所にふりがなを記入するときは町名までですが、マンション名が漢字である場合はマンション名も書きます。

ふりがなと記載されている場合は平仮名で、フリガナと記載されている場合はカタカナで書くようにしましょう。

「1丁目23番地4号 タナカマンション101号と住所」とマンションの間に空白を設けると見やすくなります。

また同じようにふりがなでも、東京都港区の場合、「とうきょうと みなとく」と空白を設けます。

連続して書くよりも丁寧に感じ取れるので、実践してみてください。

履歴書は本人の履歴を書くものだから住所は簡単でいいと思われる方もいるようですが、ここで常識があるか判断できるポイントでもあります。

必要とされる人材になるためにも、正式な住所でビジネスマナーがあるところをしっかりとアピールしましょう。

正式な住所とマンション名の横書きでの書き方

縦書きは上司など上の方に使用するのが一般的です。

正式な住所とマンション名を縦書きで書くときは、漢数字を使用すると違和感が無くなります。

例えば1-2-34を漢数字で書くには、一丁目二番地三四号とするのが一般的、34を三十四とはしません。

ただ22を縦書きで書くと二が連続することで一と三に見間違いすることも考え、二十二と書くこともあります。

また30の場合は三十と書きますが、号室がある場合は見やすくすため三〇号一〇一号室と書きます。

4桁の番地の場合、例えば1234番地の場合も千や百は使用せず、漢数字を並べるだけで大丈夫です。

住所を縦書きで書く場合、一番優先するべき点は見る方が読みやすいかどうかになります。

改行のタイミングも住所の長さによって変わってくるので、どこで改行したら見やすく見栄えが良いか考えて書くようにしましょう。

もちろん算用数字で書くことも間違いではありませんが、正式な住所とマンション名で書く場合は漢数字のほうが見栄えが良いです。

また年賀状のように日付を入れたい場合、平成25年と漢数字で書くときは二五ではなく二十五となりますので混同しないように注意してください。

正式な住所とマンション名の縦書きでの書き方

横書きは親しい友人や簡単なお礼などに使用するのが一般的です。

正式な住所とマンション名を横書きで書くときは算用数字を使用します。

一番上に郵便番号を書き、改行してから都道府県を書き始めます。

このとき郵便番号の数字のはじめと、都道府県のはじめの文字の位置を揃えておくと見栄えが良くなります。

町名まで書いたら改行し「1-2-34 タナカマンション101」と書くようにしましょう。

このとき文字のバランスを考えて数字の始まる位置を決めましょう。

その下で宛名を書きますが、数字の始まりと位置を揃えると見栄えが良くなります。

切手の貼る位置は右上に貼るのが基本、左上に貼るのは間違いなので注意しましょう。

郵便はがきを利用して横書きに宛名を書くこともできます。

書き方は基本的に変わりませんが、幅が狭くなるので文字の大きさに注意しましょう。

自分の住所も表に書く場合は下右によせ、宛名よりも小さい文字で書くと相手への敬意を示せます。

宛てなの書き方で常識があるかが分かってしまいますので適当に書くのはやめておきましょう。

正式な住所とマンションを常に書けるようにしておこう

正式な住所とマンション名の書き方を説明しましたが、知らないこともあったのではないでしょうか?

急に正式な住所を書く場面がおとずれた時のことも考え、覚えておくと恥をかかないですみます。

周囲の方たちに出来る自分をアピールするためにも、気になった方は住民票を確認してみてください。