アパートなどの賃貸物件では騒音問題に直面することが少なくはありませんが、一度他人の物音に敏感になってしまうと、徐々に不満が蓄積されていってしまうのは当然のことです。
我慢の限界がきてしまって、騒音のもとである住民に苦情をいいたいときには、「手紙」を使うという手段がありますよ。
そこで、今回は苦情を手紙で記す場合にはどのような利点があるのか、手紙作成時のポイントは何か、などについて解説していきます。
アパートの住民に苦情をいう手段のひとつに「手紙」がある
今現在、アパートを始めとした賃貸物件にお住いの人で、騒音被害に困っているという人はいませんか。
最初は我慢できていたけれど一向に状況が改善されないとなったら、不満が溜まってしまうのも無理はありませんよね。
もしかしたら、その騒音もとになっている部屋の住人は、自分の生活音が騒音にまで発展していることを自覚できていないのかもしれません。
または、少しは大きな物音を立てていることを自覚していながら「これくらい仕方ない」と甘く考えてしまっている場合もあります。
これからの生活を過ごしやすい環境にしていくためにも、騒音問題は解消しておくほうが良いに決まっていますね。
では、どうやって騒音もとになっている相手の人に苦情をいうかというと、さまざまな手段がありますが、今回スポットを当てていきたいのが「手紙」を有効に活用するという方法です。
アパート内の苦情は手紙で!どんな利点があるの?
数あるアパートの騒音トラブルの解決策のなかで、「手紙」を選ぶことの利点はどういったものが挙げられるのでしょうか。
まず挙げられる利点としては「匿名性を重視できること」でしょう。
何のために手紙を送るのかというと、目的は騒音に関する苦情ですから、匿名性があることに越したことはありません。
手紙を書く側にとって、匿名であるということは安心感を得ることにつながりますよね。
仮に苦情をいった側の人の情報が、苦情を受けた側の人に伝わってしまうと、何かとリスクがつきものになってしまいます。
例えば、苦情を受けたことが癇に障り、相手の人が逆ギレしてきたり、酷いと嫌がらせをしてきたりするケースも存在するようです。
このようになってしまうと、騒音問題解決どころかアパート内の人間関係が一層悪い状態になることに結びついてしまいます。
同じアパートで暮らしているという事実があるだけで、相手の人の性格等は知らないですよね。
いかに、自分の身を守りつつ苦情をいうかと考えたときには、匿名性を重視するのが最大のポイントなのです。
手紙での苦情なら伝えたいことがはっきり伝わる
先ほど挙げたように、アパート内の苦情を手紙で行うことは匿名性を重視することができるのですが、この他にも重要な点があります。
それは、「自らの言葉でいいたい内容を手紙に記載できること」という点です。
手紙はもちろん自分で作るわけですから、第三者の干渉は受けずに、伝えたい苦情内容をはっきりと記載できます。
ご自身が騒音被害にお困りのわけですから、その騒音が起きている状況の把握も一番できているはずです。
第三者をはさんで苦情を伝える場合には、もしかしたら自分が相手に伝えたい苦情内容ではなくなってしまうという可能性も否定できません。
もちろん、大家さんや管理会社の人に騒音について相談をすることは大事ですし、親身になって対応してくれると思いますから一概に自分で手紙を出すのが良いとは言い難いというものもあります。
しかし、騒音被害を一番詳しく把握しているからこそ、手紙の内容を自分自身で決めたい場合にはおすすめです。
手紙で苦情を伝える際のおさえたいポイント
さて、アパートで起こりがちな騒音問題ですが、手紙で苦情を知らせたいという方に向けて、そのときのポイントをお伝えしていきます。
以下のポイントをおさえて手紙を完成させれば、相手に伝わりやすく、さらに相手を刺激せずに騒音問題が解決に導けるかもしれません。
まず挙げたいのが「具体性を持たせた苦情内容にすること」でしょう。
そもそも自分の生活音を騒音だと捉えられているということを自覚してない人も多い傾向にあります。
その前提をふまえると、具体性があればあるほど相手の理解度も上がってくるといえますよね。
●どの音なのか(音源が分かれば)、どのように聞こえる音なのか(擬音語など)
●どのくらいの時間にその音が発生しているのか
●その音が聞こえてくる頻度はどのくらいか
など、その悩まされている生活音に関する情報を盛り込んで手紙に記してあげることで、苦情を受けた側の人も把握がしやすくなります。
心当たりがあれば、改善してくれると思いますよ。
気持ちを落ち着かせて冷静に!手紙の基本は「丁寧語」
具体性を持たせた苦情内容にすること以外にも、「丁寧な言葉遣いを意識すること」ももちろん大事なことです。
なるべく相手を刺激しないことは、自分の身を守ることにつながるというのはお話しした通りです。
苦情を受け取ったアパートの住民と気まずい空気になってしまうのも防げますし、これは人としての礼儀でもあります。
初歩的なことですが、くれぐれも感情任せに手紙を作らないことです。
またこれに併せて、苦情を受け取る側の人のことを考えて心を気遣うようなメッセージもプラスするとより効果的です。
苦情だけの内容ですと、いくら丁寧な言葉遣いではあっても高圧的な印象を受けてしまったりする人もいるかもしれません。
アパートなどの賃貸物件は、一軒家と比較すると他の部屋に住んでいる人と顔を合わせて話す機会は少ない傾向にありますが、より相手の人と気まずくならないように徹底したい方はこういった工夫を施してみてください。
以上、2項にかけて手紙で苦情を伝える際のポイントをいくつか抜粋して解説してきました。
ポイントをおさえて手紙を作成できれば、相手の人との関係も壊さずに効果的に騒音問題を解決できるかもしれないので、是非念頭に置いておくと良いですよ。
アパートの騒音問題!手紙以外の方法はどうなの?
ここまで、アパートの住民に苦情をいいたいときに手紙を活用することの利点や、手紙作成時のポイントをお伝えしてきました。
たしかに、手紙を活用するのは価値がありそうな印象を受けますよね。
では、手紙以外の方法はどういった方法があるのでしょうか。
ここはやはり、大家さんや管理会社の人を頼ってみるのが一番安心感が高く、得策といえます。
大家さんや管理会社の人は、これまでも騒音問題に直面したことがあるケースも少なくはないと思いますし、きちんと対応を考えてくれることでしょう。
また、大家さんや管理会社の人にとってもアパート内で起きている事柄をある程度把握しておきたいと考えている場合も多い傾向にあるようですから、事細かに騒音の状態等を説明しておきましょう。
大家さんや管理会社側から騒音もととなっている相手の人に苦情を伝えてくれる場合もあり、この場合に備えて、「匿名希望」と伝えたほうが無難なのではないでしょうか。
丁寧で慎重に作成した手紙で苦情を入れてみるのも◎
もしアパートなどの賃貸物件で騒音にお困りの際には、手紙で苦情を入れるという方法を選択肢のひとつとして検討するのも良いでしょう。
しかし、感情任せに手紙を作成するのではなく、丁寧にかつ慎重に文章を考えて作成することを心がけることが重要となってきます。
また、個人的に手紙の投函をする方法も有効なのですが、やはり大家さんや管理会社の人に騒音に関する悩みを話すことが最も安心感が高い方法です。