賃貸住宅におすすめ!「窓用エアコン」の取り付け方や選び方

エアコンというと、壁に室内機が設置されていて外に室外機があるような「壁掛けエアコン」をイメージされる方が多いかもしれません。

しかし、壁掛けエアコン以外にも窓に設置する「窓用エアコン」というものもあります。

今回は、窓用エアコンを使用するメリットやデメリット、取り付けるのにあたって知っておいてもらいたいことをお話しします。

また、窓用エアコンはいろいろなメーカーが販売していますが、そのなかでもコロナの「CW-1615」の取り付け方をご説明します。

窓用エアコンって何?エアコンによって取り付け方も違う!

エアコンは大きく3つの種類があり、1つは「壁掛けエアコン」「床置きエアコン」そして「窓用エアコン」となっています。

これらのエアコンの特徴を簡単にご説明します。

【壁掛けエアコン】

壁掛けエアコンは多くのご家庭で使用されているタイプのもので、屋外に室外機と屋内に室内機を設置し、壁の高い位置に穴をあけて配管を通し繋いであるものです。

壁掛けエアコンをご自分で取り付けるのは非常に困難であり、業者に行ってもらう必要があります。

【床置きエアコン】

床置きエアコンは壁掛けエアコンと似ていて、同じように室外機・室内機を設置して使います。

壁掛けエアコンと違う点は室内機の位置であり、床置きエアコンは床に近いところに穴あけをし室内機を置き、配管を通すという点です。

配管を通す場所は壁だけでなく床に穴をあけるケースもあり、工事費用は高額になることもあるといいます。

【窓用エアコン】

窓用エアコンは先にご説明した2つのエアコンとは違い、窓に取り付けるものです。

取り付ける際には、業者などを呼ぶ必要もなくご自分でできますし、取り付け方が簡単で解りやすい製品も多くあります。

窓用エアコンについてもっと知ろう!こんな方におすすめ!

先ほどはエアコンの種類を簡単にご説明しましたが、ここでは窓用エアコンに関してもっと細かくお話ししましょう。

先ほどもお伝えしたように、窓用エアコンは名前の通り「窓に取り付けるタイプのエアコン」となっていて、簡単に自分で取り付けができるものです。

壁掛けエアコンや床置きエアコンは横に長い製品が多く、室外機と室内機の設置が必要になります。

住宅に壁掛けエアコンや床置きエアコンを取り付けるとなると穴あけが必要になりますが、賃貸である場合は大家さんや管理人に許可を得なければなりません。

また、物件を退去するとなればエアコンを取り外さなければならないケースもあるので、取り付けするとなればよく考えて行わなければなりません。

しかし、窓用エアコンは室外機が室内機と一体になっているため、壁や床への穴あけが必要なく、一定のサイズ以上の窓があれば設置することが可能となっているうえに取り付け方も簡単です。

そのため、壁掛けエアコンや床置きエアコンなどの穴あけが必要なエアコンの設置が許可されていない賃貸住宅に住んでいる方におすすめのエアコンだといえます。

窓用エアコンはデメリットもある?

窓用エアコンは取り付け方も簡単なうえに、室外機が一体になっているためスペースも最小限に抑えられる優れものですが、デメリットもあります。

1つは音です。

窓用エアコンは室外機が一体化したエアコンであるため、室内で室外機が稼働している状態となります。

そのため、壁掛けエアコンや床置きエアコンに比べると「音が若干気になる」という声もありますが、近年では静音タイプの窓用エアコンも販売されているといいます。

そして、天気によって使用できないことがある点もデメリットといえるでしょう。

窓用エアコンを使用するときは、必ず窓をあけて使わなければならないため、雨風の強い日などに稼働させると室内が濡れてしまう恐れもあります。

窓用エアコンはメリットだけでなくデメリットもありますが、穴あけをせずに部屋を冷やすためのアイテムとして考えるととても便利なものといえます。

窓用エアコンの選び方

窓用エアコンはさまざまなメーカーが販売していますが、どのようなものを選んだらいいのか迷ってしまいますよね。

そこで、こちらでは窓用エアコンの選び方を「音の大きさ」「部屋の広さ」「窓の左右に設置可能か」の3つの点から見ていきましょう。

【音の大きさ】

窓用エアコンの製品によっては、スイッチを入れた際に生じる運転音が大きいものもあります。

窓用エアコンを設置する場所が寝室であった場合、睡眠の妨げになってしまうこともあるため、購入する前に音がどのくらいの大きさであるかを知っておくことは大切です。

窓用エアコンの運転音の見方ですが、一般的に「運転音」と明確に書かれていることもあれば「音圧レベル」「室内運転音」「室外運転音」のように表記されていることもあります。

また、単位はdb(デシベル)で表されているので、その数値が大きいか小さいかを確認するようにしましょう。

一般的な窓用エアコンの音の大きさは50~60dbとなっていますが、ほんの3~5db程度数値が上がっただけでも騒音のレベルは1.5倍以上にも増すといいます。

賃貸住宅に取り付ける際は、近隣とのトラブルを避けるためにもできるだけ数値の小さいものを選んでいただくと安心といえるでしょう。

また、取り付け方はメーカーによっても異なりますが、クッション材を挟み込むことで音を最小限にできているという方もいらっしゃるようです。

【部屋の広さ】

購入しようとしている窓用エアコンがどのくらいの部屋の広さに対応しているかを確認しておくことも大切です。

窓用エアコンのパワーに比べて部屋が大きすぎるような場合、エアコンがパワーを使いすぎて電気代が高くなってしまうというようなことになりかねません。

どのくらいの部屋の広さに対応しているかを知るには「畳数の目安」「対応畳数」などと書かれているところを参考にしていただくといいでしょう。

ちなみに、表記例として「冷房 6~9畳」と書かれていることがありますが、これは6畳から9畳の部屋に適しているというわけではありません。

この場合の見方は木造住宅の場合は6畳、鉄筋住宅の場合は9畳という意味になるので、確認する際には注意しましょう。

取り付け方が簡単でも注意!左右どちらにも設置可能か要確認

窓用エアコンの取り付け方は簡単なものが多く、窓用エアコンを取り付ける専用の枠にエアコン本体を乗せるだけというものもあります。

簡単に取り付けができる一方で気を付けたいところは、左右のどちらの窓にも対応しているかどうかです。

近年の窓用エアコンのほとんどは、左右どちらの窓にも設置することが可能であるといいます。

しかし、製品によっては左右どちらかの窓にしか設置することができないというものもあるので、よく確認しましょう。

また、設置を予定しているところに家具がある場合、窓用エアコンの風の吹き出し口を塞いでしまうと思うような効果が期待できないということもあります。

部屋のなか全体に涼しい風が行き渡るようにするためには、家具の配置を変えることも大切です。

コロナの窓用エアコン「CW-1615」の取り付け方

窓用エアコンに関してお話ししましたが、たくさんのメーカーが窓用エアコンを販売しており、製品によっても取り付け方は違います。

今回は、例としてコロナから販売されている「CW-1615」の取り付け方をお伝えします。

【確認しておきたいことや注意したいこと】

取り付けられる窓の高さは770~1400mmまでとなっていて、窓のあき幅は470mm必要です。

そして、窓枠の上下のサッシの立ち上がりの溝が10mmずつ必要となります。

窓の高さが高かったり、窓の立ち上がりの溝の高さが10mm以下であったりすると、専用の金具や枠が必要になります。

金具はビスでサッシに直接固定するため、賃貸住宅の場合は退去時に原状回復を求められる可能性もあります。

そのため、専用の金具の使用・不使用を問わず、必ず管理人や大家さんに相談してから取り付けるようにしましょう。

今回の取り付け方は、専用の金具や枠を使わない方法になります。

【必要な工具】

・ドライバー

【付属品】

・エアコン
・取付枠
・パッキン
・ネジ

【取り付け方】

①取付枠を窓の立ち上がりの溝に付属のネジで装着します。

取付枠の高さを調整することができるので、窓の高さに合わせて装着してください。

②しっかり取付枠が装着されたらエアコンの底を取付枠の奥まで入れ込み、上部を起こすように押し込みます。

そのとき「カチッ」とはまったような感覚があります。

③エアコンを付属のネジで固定し、パッキンを貼って完成です。

窓用エアコンは室外機が内蔵されているからコンパクト!

窓用エアコンは音が気になるなどのデメリットもありますが、壁や床に穴をあける必要もないうえに、室外機が内蔵されているので非常にコンパクトでお勧めです。

窓用エアコンを購入する際は、音の大きさ・部屋の広さに合ったものか・左右どちらの窓にも対応できるかなどをチェックして選びましょう。

また、コロナから販売されている「CW-1615」以外にも取り付け方の簡単な製品は多くあるので、探してみてください。