家を建てるためには、部屋の間取りや内装から外観まで、たくさんのことを決めなければなりません。
その中でも気になるのが窓のシャッターですが、窓のシャッターは絶対に必要なものなのでしょうか。
この記事では、シャッターの役割やメリット・種類・簡単な掃除方法などもご紹介しますので、ぜひ参考になさってください。
窓にシャッターは必要?その理由とは
家を新築するとき、頭を悩ませることの一つに費用があります。
土地を買い、家を建てるだけでもお金がかかるのに、その他の細かいところまで気にしていると、どんどんと費用が高額になってしまいます。
その費用を削減するという目的のために、窓にシャッターは必要ないと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
そして、毎日の開け閉めによる手間も、シャッターの取りつけを縁遠くさせる理由の一つです。
日が落ちたらシャッターを閉め、朝になったらシャッターを開けるという作業が毎日のこととなると、やはり面倒に思う部分もあるでしょう。
また、選ぶシャッターによっては開閉に力が必要になることがあり、お年寄りだけの世帯ではそこまで手が回らないことも考えられます。
これらの理由により「窓にシャッターは必要ないのでは?」と思われることがあるようです。
役割やメリットから窓のシャッターの必要性を知ろう!
「窓にシャッターが本当に必要なのか」、そんな疑問にお答えするために、まずはシャッターの役割やメリットについてお話ししていきます。
昔ながらの日本の住宅では、シャッターの代わりに雨戸が使われていました。
雨戸という名前の通り、雨から建物を守るためや、台風など天気の変化により発生した強風などへの被害を抑えるためにも雨戸が役に立っていたと言います。
最近の住宅では雨戸に代わってシャッターが選ばれることが多く、シャッターがあることで窓の安全が保たれています。
また、シャッターは以下のようなメリットも持っています。
・遮光
・遮熱
・断熱
・防犯
・防音
・防火
シャッターは日の光の量を調節できるため遮光・遮熱効果がありますし、室内の熱も逃がしにくいです。
また、シャッターにより窓からの侵入の時間を稼げれば防犯にも役立ちますし、防音・防火に特化したシャッターを選べばその効果を享受できます。
このように、窓にシャッターをつけることで得られる効果はたくさんありますので、できるのなら窓にシャッターをつけることをおすすめします。
窓のシャッターが義務づけられているケースもある!
様々な役割やメリットがあるシャッターですが、中には窓にシャッターをつけなければならないケースもあります。
それは、準防火地域にあたる場所に住宅を建てるケースです。
準防火地域とは、火災により近隣への被害が及ばないようにすることを目的とした地域のことで、これは都市計画法において定められています。
これにより、開口部にあたる窓には防火のための対策が必要になり、それにシャッターが利用されることがあるのです。
このときに利用されるシャッターは、普通のものではなく、防火に特化した性能を持つシャッターが選ばれます。
準防火地域での窓の具体例としては、まず網入りガラスが検討されます。
しかし、網入りガラスは見た目から敬遠されることもあるようです。
そんなときに利用されることが多いのがシャッターです。
シャッターならば、必要のないときは格納ができるので、見た目を損なうことがないでしょう。
手動?電動?シャッターの二つのタイプ
シャッターを窓につけるにあたって注目してほしいのが、手動なのか電動なのかについてです。
それぞれに特徴がありますので、ご紹介していきましょう。
【手動シャッター】
手動シャッターを選ぶときに一番の利点となるのが、費用が抑えられるという点です。
初期費用だけでなく、その後の管理費用も多くを必要としません。
また、故障と言っても動きが悪くなるケースがほとんどなので、修理もそれほど難しくはないでしょう。
【電動シャッター】
電動シャッターならば、開閉を自動で行ってくれます。
自分の力で開け閉めする必要がないので、毎日の作業でも苦になることが少ないでしょう。
とは言え、初期費用とメンテナンス費用はどうしてもかさんでしまいます。
10年という耐用年数と故障した場合の修理費用についても頭に入れながら、電動シャッターの導入を検討してください。
電動シャッターは電動という言葉ついていますが、手動への切り替えが可能です。
非常事態に電気が通らずに動かなくなったとしても、手動で開け閉めすることは可能ですので、その点は安心してください。
シャッターのデザインを選ぼう!
窓のシャッターと言うと、無機質でシンプルなデザインを思い浮かべる方も多いでしょう。
しかし、現在では窓のシャッターもデザイン性の高いものが販売されています。
その種類と特徴についてご紹介しますので、シャッター選びに迷っている方は参考にしてください。
〇クローズタイプ
一般的に多く選ばれているのが、クローズタイプのシャッターです。
日の光が入るような隙間が空いていないため、遮光効果に優れたタイプと言えるでしょう。
外に光が漏れることもないので、プライバシーも保たれます。
〇スリットタイプ
わずかに開いた隙間から日の光や風を取り込めるのが、スリットタイプのシャッターです。
商品によっては部分的にスリットになっているものもあるので、ご自分の希望に沿ったものを選ぶと良いでしょう。
〇ブラインドタイプ
羽根の角度を調整することで、日の光や風の量を変えられるのがブラインドタイプのシャッターです。
そのときの状況や時間などに応じて、角度を調節できます。
いくつかのシャッターのデザインをご紹介してきましたが、ご自宅にどのタイプのシャッターが必要なのかを見極めて選んでみてはいかがでしょうか。
窓のシャッターは定期的な掃除も必要!
窓に取りつけたシャッターを長く使い続けるためには、定期的に掃除を行うことが大切です。
故障してから修理を行うと費用もそれなりに必要になりますので、忘れずに掃除を行いましょう。
まずは、シャッターのレールやサッシの掃除です。
この部分は外からのホコリや砂が溜まりやすいので、ブラシなどで汚れをかきだし、雑巾などできれいに拭き取りましょう。
下のサッシの部分にホコリが溜まったままだと、シャッターがしっかりと閉じられないことがありますので、汚れが残らないように注意してください。
そして、シャッターの表面も雑巾などできれいに拭きましょう。
シャッターの表面に水が残ったままだと錆びの原因となりますので、最後に乾拭きをするのを忘れないでください。
もしシャッターの動きがスムーズでない場合は、潤滑スプレーを利用してもいいかもしれません。
シャッターのレール部分に潤滑スプレーを吹きかければ、シャッターの開け閉めに苦労することがなくなるでしょう。
窓のシャッターは大切な存在!
窓にシャッターを取りつけることは、生活を送るうえでのメリットをたくさんあります。
シャッターにはたくさんの種類のものが販売されていますので、ご自分の希望や用途によって目的のものを選んでください。
シャッターは、取りつけた後のメンテンナンスも大切です。
動きが悪くなったり、故障したりすることのないよう、定期的な掃除も欠かさず行いましょう。