1Kなどの物件で一人暮らしを始めた方やこれから物件を探そうとしている方は、キッチンが狭いというデメリットに悩んでいる場合も多いのではないでしょうか。
「キッチンが狭いのは1Kだから仕方ない…」とあきらめている方もいらっしゃるかもしれません。
ここでは、狭いキッチンの場合でも、わずかなスペースを有効活用する方法をご紹介していきますので、ぜひ、参考になさってください。
一人暮らし向けの賃貸物件!間取りについて
まず、一般的な一人暮らしの方向けの賃貸物件の間取りについてお話しします。
一人暮らしの方に向いているとされる賃貸物件には、おもに、1K・1DK・ワンルームの間取りのタイプがあります。
それぞれにどのような違いがあるのかというと、次のようなことがあります。
●1Kの物件:四畳半より狭いキッチンスペースの場合が多く、仕切りによって部屋とは分かれている
●1DKの物件:部屋とは別に四畳半~8畳程度のダイニングとキッチンスペースがある
●ワンルーム:キッチンと部屋との仕切りがない
このように、一見、同じように思われがちな間取りですが、1K・1DKとワンルームとの違いには、「部屋とキッチンが仕切られている」ということが挙げられます。
キッチンで料理をした後の「においが部屋に充満するのはイヤだ」という方は、ワンルームではなく、1Kや1DKのようにキッチンが部屋とは分かれている物件を選ぶと良いでしょう。
キッチンと部屋が仕切られている1Kの物件ですが、一般的にキッチンは狭いことが多いとされています。
次章からは、そのような狭いキッチンで考えられる問題点とその対策の仕方についてご紹介していきます。
1Kの物件のキッチンが狭いことによる問題点と対策の仕方
1Kの間取りにかぎらず、一人暮らしの方向けの賃貸物件では、「キッチンが狭い」というのはよくあるものです。
「自炊はほとんどしない」という方にはあまり気にならないかもしれませんが、「なるべく自炊をしたい」という方には、キッチンが狭いと次のような問題点が気になってくるのではないでしょうか。
・作業をするためのスペースがない
・水切りをするスペースがない
・収納をするスペースが少ない
1Kなどのようなキッチンの狭い物件では、これらのようなことで困る可能性があります。
しかし、工夫次第では、これらの問題点を解決していくことも可能になりますので、その対策をご紹介していきます。
まずは、「作業をするスペース」をつくるための方法をご紹介しましょう。
●コンロカバーを置く
1Kの物件でよく見られる狭いキッチンでは、シンクとコンロはあるものの、まな板を置いて野菜などを切るためのスペースがない場合が多くあります。
そのような問題を解決するために、コンロの上にコンロカバーを置くことにより、その上で作業をすることが可能になります。
コンロカバーには、ステンレス製のものや大理石風のものなど様々な種類があります。
ただ、そのコンロカバーでさえ置けないくらい狭い場合もありますので、購入する前には忘れずにコンロのサイズを測りましょう。
●シンクの上にまな板受けを置く
シンクの上に置いてまな板受けとすることができるグッズもあり、ホームセンターや日用品を販売しているお店などで販売されています。
シンクも小さい場合には、シンクの奥行きのサイズに合わせて調整できる便利なものがおすすめです。
1Kの物件の狭いキッチン!「水切りをする」ための工夫とは
先述したように、1Kのようなキッチンが狭い物件では、使用後の食器や調理用具の水切りをするスペースもないという問題点があります。
その問題を解決するためには、次のような方法があります。
●シンクの上に置くまな板受けで水切りも可能なものを使用する
作業スペースがないことの対策としても先ほどご紹介しましたが、シンクの上に置いてまな板受けとすることができるグッズのなかには、食器や野菜などの水切りとしても使用可能なものがあります。
それほど多くのものは置けないかもしれませんが、自分だけで使用した数少ない食器であれば、一時的な水切りとして使うのにおすすめです。
●突っ張り棒を使用して水切り棚とする
突っ張り棒を使用する方法には次のようなことがあります。
・シンク台の奥のすき間に突っ張り棒を縦に使用してそれに水切り棚を取り付ける方法
・シンク台の横幅が狭い場合であれば、横に突っ張り棒をいくつか張ることにより、それを水切り棚として使用する方法
突っ張り棒にも様々なサイズがありますので、購入する前には使用するスペースの幅や高さを測っておきましょう。
狭いキッチンの1Kの物件でもできる?使いやすい収納方法
次に、1Kの物件でキッチンが狭い場合の問題点の最後として挙げた「収納方法」についての対策をご紹介していきます。
狭いキッチンには、上に備え付けの棚がある場合もありますが、たとえ一人暮らしだとしても、そこへキッチン用具のすべてを収納することは難しいのではないでしょうか。
そこで、狭いスペースを有効活用した収納方法をご紹介します。
●突っ張りパーテーションを使用する
収納スペースがないほどの狭いキッチンにおすすめなのは、突っ張りパーテーションを使用する収納方法です。
パーテーションの網になっている部分に、S字フックなどをかけ、そこにおたまやフライ返しなど、諸々の調理用具を引っかけていくことができます。
シンク台の上に調理用具入れを置くスペースがなかったり、引き出しがない場合は、空いている縦スペースを使ったりすることがおすすめです。
きれいに並べて引っかければ、見栄えも悪くありませんし、調理をするときに必要なものをすぐ取れるのはとても便利です。
他にもある!狭い1K物件のキッチンでの収納方法
1Kの物件にあるような狭いキッチンの場合でも、活用できる収納スペースはまだあります。
気づいていない方もいらっしゃるかもしれませんが、「シンク下」には意外とスペースがあるものです。
そこへ鍋やフライパンなどの調理器具をただ置くだけでは置ける数がかぎられてしまいます。
そこで、ラックを置くことにより、何段かの縦のスペースも生まれるため、収納できる調理器具の数が多くなります。
それまで、使っていない間もガスコンロの上に置いたままになっていたフライパンなどを収納することで、キッチンをすっきりと片づいた状態にすることが可能になります。
シンク下に置くラックは、ホームセンターなどではステンレス製などの頑丈なタイプのラックが販売されています。
もし、収納しようとしている調理器具の重さが軽量であれば、100円ショップで販売されているようなラックでも対応できますので、収納するものの重さによって検討してみてはいかがでしょうか。
1Kでも置けるスペースがあるなら!コンパクトな棚を
これまで、1Kの物件にある狭いキッチンでも収納として活用できる様々な方法をご紹介してきました。
もし、キッチンスペースに少し余裕があるようでしたら、小型の食器棚を置くこともおすすめです。
食器棚と言っても、食器だけを入れる棚ではなく、炊飯器やポットなどの小型家電も収納できてしまう、収納スペースがあまりない物件にぴったりの食器棚が各メーカーから販売されています。
1Kのような一人暮らしの方向けの物件であれば、圧迫感をあまり感じさせないローボードタイプのものが良いでしょう。
商品のなかには、食器と炊飯器などの家電を収納できるだけではなく、家電を収納した際の扉に雑誌などが立てかけられるタイプのものもあります。
一台で何役もできるそのような棚があれば、狭いスペースを有効活用でき、毎日の生活をより楽しく感じることができるのではないでしょうか。
狭いとあきらめずに様々な工夫で快適な生活を!
ここでご紹介してきた、狭いキッチンの問題を解決する方法のなかで、「これならできそう」と思ったことはあったでしょうか。
1Kなどのような狭いキッチンだとしても、工夫次第では快適なキッチンとして使うことが可能になります。
もし、ご紹介したような製品を購入する場合は、忘れずに必要な箇所のサイズを測ってから購入しましょう。