冬場のアパートの1階は寒い?!その理由と防寒対策をご紹介

アパートの1階というと、様々なデメリットがあるというイメージではないでしょうか。

そして、実際に1階に住んでいる方は、「冬場は寒い」ということをデメリットとして感じている場合が多いかもしれません。

ここでは、そのデメリットとされている寒さの理由や対策、これから物件を探す場合のアドバイスなどをご紹介していきます。

「アパートの1階」という物件のデメリットとは?

賃貸物件を探していると、「設備や周辺の環境などの良い条件がそろっていたとしても、詳細を見ると1階の部屋だった…」ということはよくあることではないでしょうか。

そのように残ってしまう物件となりがちな「アパートの1階」には、どのようなデメリットがあるのかを見ていきましょう。

●2階の部屋からの足音が気になる

すぐ上の階に住む人にもよりますが、1階では足音や生活音が聞こえやすいものです。

ひどい場合は、騒音と感じる可能性もあります。

●洗濯物が干しづらく、乾きにくい

1階の部屋というのは、道路や駐車場などから見えやすいので、洗濯したものを外に干しづらい人もいるでしょう。

また、2階にくらべて日当たりも良くない場合もありますので、洗濯物が乾きにくい可能性もあります。

●湿気が多く虫も多い

アパートの1階は日当たりも良くないうえに、地面に近い場所になるため、湿気が多くなり、カビなどが発生しやすくなります。

また、虫が入りやすく、いやな害虫も侵入しやすい場所となりますので、防虫対策が必要となるでしょう。

次に、1階の部屋のデメリットとして多いとされる「冬場が寒い」ということについてお話ししていきます。

アパートの1階は冬場が寒い?!その理由

前章では、アパートの1階の部屋のデメリットをご紹介しました。

その他にも、よく言われるデメリットとして、「冬場が寒い」ということが挙げられます。

アパートの1階の部屋が冬に寒くなってしまう理由には、どのようなことがあるのでしょうか。

●日当たりが良くない

先述したように、洗濯物を干す場合にも、1階の部屋は日当たりが良くないことから、洗濯物が乾きにくくなることがあります。

その日当たりが良くないということが、冬場に寒くなってしまう原因となり得ます。

●気密性が低い

鉄骨系のマンションにくらべ、木造などのアパートは一般的に、「気密性が低い」と言われています。

気密性が低いことにより、外の空気が部屋の中に入りやすくなるため、特に冬場は冷たい空気が部屋に入ってきてしまい、寒くなりやすいことが考えられます。

冬の寒さというのは、生活をする上で耐えるのは大変ですし、健康の面でも良くない影響を及ぼす恐れもありますので、対策をすることが必要になります。

それでは、賃貸アパートに住む場合にできる防寒対策には、どのようなことがあるのか見ていきましょう。

冬は寒い!アパートの1階に住む場合の防寒対策

先ほど、アパートの1階の部屋が寒い理由として、気密性が低いことを挙げましたが、その他にも、床のフローリングなどで断熱性の低い材質のものを使用していると、部屋が寒くなることが考えられます。

床が原因となる寒さを防ぐ対策としては、次のようなことがあります。

●床にカーペット・ラグを敷く

床がフローリングになっていると、見た目にはオシャレな部屋の雰囲気となりますが、冬場の寒さを防ぐためには、床の上にカーペットやラグを敷くことが防寒対策の一つとなります。

さらに、カーペットの下にアルミ製の断熱シートを敷くことにより、床から感じる冷えを抑える効果が期待できるでしょう。

●コルクマットを敷く

上記のカーペットや断熱シートも床からの寒さ対策として効果が期待できるものですが、その他に「コルクマット」というものもあります。

正方形のマットをパズルのように敷きつめて使用するものですので、敷く範囲を自由に変えることができます。

家具なども移動せずに、コルク自体の形を調整できるので、アパートなどの賃貸物件に住む方には特におすすめの防寒グッズです。

冬寒いのは窓が大きな原因?窓まわりにできる対策

アパートの1階の部屋が冬寒いのは、先述したような床からくる冷えも考えられますが、外からの冷気が入りやすいとされる「窓」が原因となることも多くあります。

アパートのような賃貸物件でも窓まわりにできる防寒対策がありますので、ご紹介していきます。

●窓ガラス用の断熱シートを貼る

賃貸物件では、窓ガラスを取り替えることはできないため、窓ガラスに貼ることのできる断熱シートを使用することがおすすめです。

水だけで貼ることのできるシートもあり、粘着剤のあとが残る心配もなく、安心して使用することができます。

寒さ対策だけではなく、結露対策にも効果が期待できるものとなります。

●断熱性の高いカーテンをつける

窓に直接対策するものではありませんが、窓から入ってくる冷気を防ぐ対策として、断熱効果のあるカーテンにするということも方法の一つに挙げられます。

窓ガラス用の断熱シートと併用することにより、より高い効果につながることでしょう。

アパートの1階でも寒い度合いが弱まる物件とは?

これまで、アパートの1階の部屋の寒さ対策としてできることをご紹介してきました。

物件を選ぶ段階であれば、アパートの1階だとしても、寒い度合いが比較的弱くなる条件もありますので、そのお話もしておきましょう。

その条件とは、物件の方角によっても寒さが変わってくるということです。

アパートの1階であっても、冬場の寒さから多少免れると考えられるのは次のような方角です。

●南向きの物件

南向きの物件であれば、一年を通し、時間を問わず日当たりが良い可能性が高いので、冬場の寒さの度合いも弱まることが期待できます。

●西向きの物件

南向きの物件に次いで日当たりが良いとされるのは、西向きの物件です。

特に、午後になると日が当たりやすくなるので、冬場は暖かくなるとされています。

ただ、夏場は暑いというデメリットもありますので、夏の暑さのほうが苦手という方は検討が必要になるでしょう。

そして、残りの方角となる北向きと東向きの物件ですが、北向きは全くと言えるほど日が当たらないため、寒さだけではなく、湿気にも悩まされる可能性があります。

東向きの場合も午後は日が当たらなくなるので、北向きと同様のデメリットがあると考えられます。

デメリットの多いアパートの1階!メリットも多い?

最初にお話ししたように、冬は寒いことなどのデメリットが多いイメージのあるアパートの1階の部屋ですが、デメリットがあるだけではなく、じつは良いメリットもあります。

●2階にくらべて家賃が安い

1階の部屋のメリットとして、まず、比較的家賃が安いことが挙げられます。

「できるだけ家賃を抑えたい」と考えている方には特に嬉しいメリットでしょう。

●買い物や引っ越しの際の荷物を運ぶのがラク

2階の部屋の場合は、買い物をしてきた大量の荷物や、引っ越し時の大きな荷物を抱えながら階段を昇り降りすることになり、大変なこともあります。

しかし、1階に部屋があれば、すぐにドアを開けることができるので、荷物を運ぶ手間がかからないことは大きなメリットです。

●足音などの騒音を気にせず過ごせる

上の階に住んでいると、足音や生活音がうるさいという下の階からの苦情を受ける可能性があります。

1階の部屋であれば、足音にはあまり気を使わずに過ごすことができるのではないでしょうか。

寒さを我慢せずに手軽にできる防寒対策を!

これまで、アパートの1階が寒い理由や防寒対策の方法をご紹介してきました。

「日当たりが良くないから…」とあきらめて寒さを我慢しないで、ご紹介したような防寒対策を試してみてはいかがでしょうか。

また、アパートの1階でもデメリットばかりではないこともお話ししました。

これから物件を探す場合は、希望の条件に優先順位を決め、アパートの1階も候補に入れてみてはいかがでしょうか。