可愛らしい見た目と自由気ままな性格が魅力でファンも多いのが、ペットとして大人気の猫ですね。
アパート暮らしだけれど猫と一緒に生活を送りたい方も多いかと思いますが、ペット不可の決まりがあるアパートの場合には飼育するのは止めておきましょう。
当記事では、ペット不可のアパートに設定する理由や、ペット不可のアパートで猫を飼育した場合に起こり得ることなどをお伝えしていきます。
ペット不可のアパートに設定する理由はトラブル回避
猫などの動物が好きな方は、アパートでも一緒に暮らしたいというのが本音ではないでしょうか。
いざアパートを探しても、ペット不可という決まりがあるアパートが多くてガッカリしてしまうこともあるのかもしれません。
では、大家さんがペット不可という決まりを作る決め手になるのは、一体何なのでしょうか。
●ご近所トラブルを予防するため
猫などの動物を飼育しているとなると、騒音問題やニオイの問題を発生されてしまう恐れもあります。
猫が夜中に走り回っていたり、鳴き声が響いたりしてしまうともしかしたら騒音問題につながってしまう可能性もゼロではないですよね。
さらに猫をはじめ、動物は独特なニオイを発していることが分かっているのですが、それは第三者のほうが敏感に感じ取ってしまうことが多いといわれています。
猫を飼育している本人やその家族はそのニオイにも慣れているのが大半で自覚しにくく、苦情をいわれてもしっくりこない場合もあります。
このような問題は、後にご近所トラブルに発展してしまう恐れがあるために、予防できるに越したことはないという判断をしているといわれています。
猫の自由気ままな行動が心配でペット不可のアパートに
先ほどは、貸主がアパートをペット不可に設定する背景として、「ご近所トラブルを予防するため」ということを挙げましたね。
この他にも、貸主側としては猫の自由気ままな行動を不安に感じてしまっている場合が多い傾向にあります。
飼い主側からすると、そこは猫の魅力だといいたいところかもしれませんが、同じような気持ちを持ってくれるとは限らないものです。
●アパートの価値を保ちたいという思いがあるため
アパートの価値が高い場合には、入居者が増加することにもつながります。
貸主の立場からすると、アパートの価値を保ちたいと思うのが当然のことですよね。
猫は爪が鋭く、爪とぎなどでフローリングや壁を損なうかもしれません。
また、お部屋に糞尿の不快なニオイが定着しとれないといった事態も生まれる可能性が考えられ、そうなると貸主としては困ってしまいますよね。
ペット不可なら猫を飼育するのはダメ!
アパート契約を交わす際に、賃貸借契約書を受け取りますよね。
契約したアパートが猫などのペット飼育をNGしている場合には、口頭でも伝えられるかと思いますが賃貸借契約書でも明確に示されているのが通常です。
賃貸借契約書の特約の部分をチェックしてみて、ペット不可の設定がされているアパートなのか確認をとるのが良いでしょう。
予測しやすいことでしょうが、ペット不可という内容が見当たれば、猫を飼育するのは許されていないことになり、絶対にダメです。
貸主側が猫の存在に気がつくこともあれば、他の入居者からの苦情を受けて気づく場合もあります。
「いわなければ分かるはずがない」などと安易な考えを持つのは厳禁なのです。
もし、貸主からそのことに対しての注意を受けた場合、謝罪をして誠実な対応を意識してください。
大半の場合には猫の飼育をストップさせることになりますが、なかには契約解除になるパターンも存在しています。
猫を黙って飼育していたら違約金を支払う必要性があるかも
アパートにペット不可という決まりがしっかりとあるのであれば、黙って猫を飼育するのはNG行為でしたね。
ペット不可という決まりを承諾したうえで契約を結んだわけですから、当然ながら契約違反という扱いになってしまいます。
貸主に退去を求められたら、今いるアパートから別の場所に引っ越しをしなければならないので注意しましょう。
他にも意識しておきたいのが、ペット不可の設定がされているアパートでペットを飼育していた場合には違約金が発生するのか否かという点す。
これに関してはアパートによって違いがみられますので、場合によっては違約金を支払う必要性があるということを頭の片隅に置いておきましょう。
この点も、賃貸借契約書で明確化されているはずですから、「聞いた聞いてない」といった事態に陥る前にチェックするのが良いですね。
猫と暮らしたいならペット可のアパートに!
契約違反・契約解除・違約金の発生など思いもしない事態に陥ってしまう恐れがあるので、ペット不可という決まりがあるアパートで黙って猫を飼育することは、しないほうが賢明なのですね。
決まりは決まりなので、しっかりと把握して守るのが重要です。
そして、やはり猫を飼育したいとなったらペット可という設定をしているアパートに住むのが良いのはいうまでもないのかもしれません。
そもそも貸主側にバレないように怯えながら猫を飼育するのは、飼い主本人にも猫にも貸主も周りの入居者にも良くないことはお分かりいただけるかと思います。
不安を抱えながら過ごす飼い主本人はもちろんのこと、猫ものびのびと暮らせないかもしれません。
ペット可のアパートであれば、もしかしたら場合によっては猫の遊び場やトイレなどが予め設置されていたりと、快適度がグンとアップされている可能性があります。
また、防音性にも力を入れているアパートも数多くあるのが現状で、猫の足音や鳴き声などで騒音トラブルを招くことを防いでくれるのではないでしょうか。
こういう対処がされていれば、飼い主側も安心感が高いですし、周囲の目を気にしすぎないでストレスを減らすことにも結び付きます。
もちろん、防音対策はするに越したことがないので、自力で行うことが可能な防音対策は施しておくのが得策ではないでしょうか。
ペット可のアパートは空室予防に結びつく
上記のほうでお伝えしたようにある一定の事情があることから、ペット不可という決まりを作っているアパートがよく見られる傾向にあるのですね。
「ご近所トラブルを予防するため」「アパートの価値を保ちたいという思いがあるため」などの事情は、貸主側の立場で考えると考慮したい事情だといえます。
まだまだ浸透しているとは言い切ることができませんが、そんななか「ペット可のアパート」もだんだんと数が増加してきているとのことです。
その背景として考えられるのは、「アパートの空室予防に結びつく」ということが大きいといわれています。
大前提としてペット可のアパートはそこまで存在していないという点もあり、猫などの動物が好きという方のニーズにそったアパートにもなるからですね。
その結果、長期間アパート契約をしてくれる確率を上げることにも直結するとのことです。
ペット可のアパートで猫を飼育するのが大前提!
貸主側がアパートにペット不可という決まりを設定しているのには、「ご近所トラブル予防」「アパートの価値のキープ」といったような理由が隠されていました。
ペット不可という決まりはしっかりと守って、ペット不可のアパートで猫の飼育をしないでくださいね。
契約違反・契約解除・違約金の発生など思いもしない事態を引き起こしてしまう可能性もあります。
そのため、猫を飼育する場合にはペット可とされているアパートを選ぶのが大前提で重要なことです。