赤ちゃんや小さい子供のいるご家庭では、子供がけがをしないように気を配る方も多いことでしょう。
特に、2階層以上のアパートやマンションや2階建て以上の持ち家に住む方は、窓やベランダから子供が転落してしまうという事態は避けたいものです。
そこで今回は、子供のいるご家庭向けに窓や階段からの転落防止に役立つ方法や、転落防止のストッパーなどの便利グッズについてお伝えしていきます。
窓からの転落事故発生率は一体どの位の年齢で多いもの?
子供の不慮の事故は、どのようなものが頭に浮かびますか。
交通事故、転倒や転落、溺水や窒息など様々なものがあり、痛ましい事故のニュースを見かけることは珍しいことではありませんよね。
低月齢の頃は圧倒的に窒息事故が多いと言われていますが、1歳から14歳位までは交通事故・溺水・溺死・転倒・転落といった順に事故の原因があげられます。
不慮の事故はともかく、親である大人が気をつけていれば防ぐことのできる危険は、取り除いておきたいものです。
その中でも、自宅にいる際の不慮の事故では、窓やベランダからの転落が多くあります。
不慮の転落事故が多い年齢は1歳から4歳くらいとされており、それらは高層階からの転落ではなく、2階くらいの低層階から転落してしまうケースがよくあるということをご存知でしょうか。
ニュースなどで見かける転落事故は、高層階からの転落が印象に残っている方もいるでしょう。
しかしながら、実際のところは転落事故の大半は2階からの転落で、死亡に至らないことにより表面化していないだけとも言われています。
それでは、在宅時に転落防止をするためにはどうすれば良いのでしょうか。
次項から家庭内でできる、ストッパーや便利グッズなどを使った転落防止対策などについてお話ししていきます。
子供の転落防止のために!窓やベランダ周辺で注意しておきたいこと
では、子供の転落防止のために、常日頃から大人が危険を回避できるようにしておくべきことにはどのようなことがあるでしょうか。
自宅の窓やベランダで周辺で、できることを考えていきましょう。
・家具や踏み台になるものを窓際やベランダに置かないようにする
・ベランダに出る窓や腰高窓に、子供が手の届かない高い場所に補助錠やストッパーなどをつける
・ベランダに転落防止の柵をつける
・ベランダではエアコンの室外機を、手すりからできる限り離して設置する
・子供だけでベランダに出さないようにする
このようなことを大人が気をつけていれば、危険を回避できる率は高くなります。
2歳くらいの子供は大人が想像している以上の身体能力が備わっているので、ほんの少し目を離しただけでも何をするか予測不可能なことがあります。
それに加えて、成長過程である2歳~4歳くらいの間は、身体の中でも頭部の重さが多くの割合を占めているので、ベランダなどの手すりを乗り越えたときにバランスを維持しにくいと考えられます。
そのため、子供を遊ばせるときは必ず目の届くところにしましょう。
窓の転落防止に!ストッパーの取りつけ方と注意点
子供の転落防止にできることの中には、すぐに試すことのできる便利なグッズもあります。
それは、窓ストッパー・窓ロックなどと呼ばれる簡易的なストッパーです。
それらのストッパーや補助錠は、ネットやホームセンターなどで簡単に手に入れることができます。
取りつけ方は製品によってもことなりますが、両面テープで取りつけるもの・吸盤で取りつけるもの・工具が不要なもの・ドライバー一本で取りつけるものなどがあります。
戸建ての持ち家であれば気軽に試せますが、アパートやマンションなどの賃貸物件の場合は、取りつける際に現状回復をすることができるかを前もって確認しておきましょう。
もしも、シールやテープの剥がし跡が気になるものや、工具での取りつけが必要なものの場合は、取りつけた痕跡が残らないものを選ぶと良いでしょう。
窓に転落防止のストッパーをつけるならおすすめは?
こちらでは、簡単に試せる窓のストッパーをいくつかご紹介します。
●伊藤製作所:ワンタッチ・シマリ
裏面に両面テープがついており、サッシ部分に取りつけます。
大きさには大小2種類あり、色は3種類ほど展開しているので、ご自宅のサッシの大きさや色に合わせることが可能です。
手の届かない上部に取りつけると、子供の手に届かないのでおすすめです。
子供の窓からの転落防止に役立つだけでなく、防犯にも効果が期待できるグッズです。
●ニトムズ:サッシストッパー
サッシ枠に両面テープで取りつけ、吸盤部分を窓に固定し垂直にした状態で使用します。
窓の外側に取りつければ、窓だけでなく網戸にも使用可能となり便利です。
ただし、すりガラスや模様ガラスなどで表面が平らでない窓ガラスには、使用不可となっているので注意が必要です。
どちらの製品も両面テープで取りつけるタイプなので、取り外す場合はシールはがしなどを使えばテープ跡をきれいにできますよ。
店頭だけでなく、ネットで探すと色々なタイプが見つかるので、ご自宅の利用状況に合わせたものを探してみてください。
窓に手すりがなくて危ない!転落防止につけたい手すりやストッパー
ご自宅の窓から子供が身を乗り出して、危険を感じたことのある方もいるかもしれませんね。
特に、出窓ですと転落防止の手すりやストッパーがない場合もあるようです。
アパートやマンションの場合は、内側に手すりが標準装備でついていることも多くあります。
しかし、もし窓に転落防止用の手すりやストッパーがない場合は、後つけでも取りつけることを検討してみても遅くはありません。
特に、窓枠の下側から床までの長さが1mを切る場合は、大人でも転落の危険性があります。
ご自宅の窓に後づけで手すりをつける場合は、業者にお願いすることを検討してみてください。
また、依頼する業者はリフォーム会社に頼む方法が安全です。
もしも、賃貸物件で後づけで手すりをつけたい場合、勝手に取りつけてしまうと、原状回復維持の義務に違反し、退去時に別途料金を支払うことになりかねません。
転落防止の手すりがなくて困っている場合は、まずは管理会社か大家さんに相談してみてください。
窓だけではない?階段での転落防止にできること
子供が在宅時に転落の危険性があるものとして、窓からの転落だけでなく階段の転落防止もしておきたいものです。
特に子供が小さいうちに、2階建て以上の戸建てや、メゾネットタイプのアパートやマンションにお住まいの方は注意が必要です。
階段での転落防止に役立つアイテムが、ベビーゲートと呼ばれるもので、一時的な柵となり危険を回避できるストッパーとなってくれます。
ベビーゲートは、スチール製のタイプやプラスチック製のタイプなど様々な素材でできるものもあり、種類も多く販売されています。
子供用品を取り扱う店などで購入できますので、ご自宅に合ったものを探してみてください。
設置する場所は、1階をメインに生活している場合は階段の下に、2階に寝室がある場合やトイレが1階にしかない場合などには階段の上に設置すると良いでしょう。
状況によっては、階段の上下に取りつけてみてもいいかもしれませんね。
また、階段部分が吹き抜けになっていて、子供にとって危険を感じる場合や、スケルトン状の階段がある場合などには、転落防止のネットを取りつけることを考慮してみてください。
この転落防止用のネットは、気軽にネットでも購入できますし、オーダーメイドで専門の会社に依頼することもできます。
ベランダが吹き抜けの場合にも取りつけができるので、お困りの場合は試してみてくださいね。
子供が窓から転落する前に大人がしっかりと対策を!
子供の窓からの転落防止は、大人が日頃から危機管理をしっかりしておくことがカギとなります。
窓だけでなく、ベランダや階段からの転落があることも、お分かりいただけたかとsま思います。
未然に防ぐためにもまずは、簡単に取りつけられる窓ストッパーや転落防止ネットなどから試してください。
賃貸物件にお住まいの方は、取りつけても問題がないか管理会社か大家さんに事前に確認してください。