集合住宅での問題!管理会社へのクレームにも言い方がある?

マンションやアパートに住んでいて、「住人による騒音や様々な問題で悩んでいる」という人もいるのではないでしょうか。

そのようなときに、感情的になってクレームを言うのでは相手にうまく伝わらず、問題解決につながらない可能性もあります。

ここでは、住んでいる物件の管理会社などへクレームを伝える際の言い方や、騒音を防ぐためのポイントなどをご紹介していきますので、対応に困っている人は、ぜひ、参考になさってください。

集合住宅に住んでいると起こり得る問題

賃貸や分譲にかぎらず、マンションやアパートなどの集合住宅に住んでいると、隣人や管理会社へクレームを伝えたくなるほどの問題が起こる可能性もあります。

具体的にどのような問題が起こり得るかは次のようなことです。

●生活音などの騒音

集合住宅での問題として多く挙げられるのは、深夜や早朝の時間帯の生活音や子どもが走ってたてる足音、仲間との騒ぎ声、テレビや音楽の大音量などの「騒音」があります。

●ペットの飼い方

ペット可の物件では、ペットを飼っている人がいることは承知で入居しますが、フンや尿の始末などをきちんと行わないと、ニオイに対してのクレームが出る可能性があります。

●駐車場の使い方

集合住宅では、駐車場も位置は決められてはいるものの、共同で使うことになります。

決められたスペースよりはみ出していたり、長い時間エンジンをかけたままでいたりするなどの行為がクレームのもととなるでしょう。

これらの問題をクレームとして伝える際の言い方について、後ほどご紹介していきます。

クレームを直接言いたい!言い方を考える前に管理会社へ

前章で挙げたような集合住宅での問題に対してのクレームを、その原因となっている住人へ直接言いたくなることがあるかもしれません。

しかし、突然その部屋へ訪問して、直接クレームを言うことにより、問題が解決するどころか「トラブルに発展してしまう」というケースは少なくありません。

テレビのニュースでも、隣人トラブルがもとで起きてしまった事件も聞かれるほどです。

問題のある住人へ言いたいことをどう伝えようかと言い方を考えて、実際に行動にうつしてしまう前に、まずは、その物件の大家さんや管理会社へ相談をしましょう。

しかし、クレームの言い方によっては、すぐに対応してもらえなかったり、流されたりする場合もあるかもしれませんので、管理会社などへ相談をする前に伝えることをまとめておく必要があります。

そのクレームの言い方のポイントについて、次章からご紹介していきますので、参考になさってください。

隣人や上下階からの騒音に耐えられない!管理会社へのクレームの言い方

先述したように、集合住宅でよくある問題としてあるのが、騒音のトラブルです。

上の階の子どもが走る足音がうるさいなどのように、「子どもだから仕方ない」と思うことでもありますが、度がすぎるとクレームを言わずにはいられなくなる場合もあるでしょう。

また、隣りの部屋から深夜になってもテレビや音楽の大きな音が聞こえるというのも、睡眠の妨げともなり、耐えがたいこととなります。

そこで、直接その住人へクレームを伝えるのではなく、管理会社などに相談をする場合にも、言い方に気をつけたいポイントがあります。

まずは、伝える必要のある事項をまとめましょう。

・どこのマンション・アパートに住んでいるか
・自分の名前
・困っていること(詳しい時間帯なども)
・どうしてほしいのか

電話やメールなど、どのような手段にしても、上記の事項について明確に伝えることが大切です。

特に、「どうしてほしいのか」がはっきりしているかしていないかによって、管理会社の対応も変わってくるかもしれません。

管理会社へのクレームの言い方を考えること以外にできること

集合住宅でのクレームを管理会社などへ伝える際の言い方についてはおわかりいただけたでしょうか。

問題解決のための対応をしてもらうためには、クレームを伝える際の言い方に気をつけるだけではなく、他にもできることがあります。

それは、騒音となっている実際の音を録音や動画として残し、そのデータを管理会社などで確認してもらうことです。

夜間や深夜などの時間帯での騒音を管理会社の人に実際に聞きに来てもらうことは難しいことです。

そこで、そのようなデータとして残しておくと、状況を確認しやすくなり、的確な対応も行なってもらえることが期待できるでしょう。

また、隣人の生活音などが気になる場合に自分で行なうことが可能な対策もあります。

●音が聞こえてくる壁側に本棚やタンスなどの大きめの家具を置く

●壁に遮音材などを貼る

などということです。

大きめの家具を壁側に置いたり、遮音材を貼ったりすることにより、隣りの部屋からの音を遮ることにつながるでしょう。

反対に管理会社からクレームを伝えられた場合

これまで、自分が管理会社に対してクレームを伝える際の言い方などについてお話ししてきました。

しかし、ときには、反対に自分が別の部屋の住人からクレームを言われる側になることもあるかもしれません。

もし、「子どもの足音がうるさい」などのクレームを言われた場合には、どのような対策をとることができるのかご紹介します。

●床に防音カーペットやシートを敷く

下の部屋に足音が響いてしまうのは、建物の構造なども原因となります。

床に、防音性のあるカーペットやシートを敷くことにより、下へ響いてしまう音を軽減することにつながるでしょう。

管理会社などからしつこくクレームを言われる前に、試してみてはいかがでしょうか。

●防音カーテンをつける

カーテンを防音性のあるものにすることによっても、部屋のなかの音が漏れることを防ぐことにつながります。

防音性のあるカーテンは、断熱や遮光に関しても効果があるとされていますので、様々なメリットが期待でき、おすすめです。

クレームを言う必要のないような物件を選ぶためには?

集合住宅でのクレームを管理会社に伝えるための言い方についてお話ししてきましたが、できることならば、クレームを言う必要のないような物件に住みたいものです。

そこで、できるだけ騒音などの問題に悩まされないような物件を選ぶためのポイントをご紹介します。

●最上階や角部屋を探す

最上階の部屋に住んでいれば、上の階からの足音などの騒音で悩むことはなくなります。

また、角部屋であれば左右の片方にしか部屋がありませんので、隣りの部屋からの生活音などが気になることが軽減されるでしょう。

●隣や上下階の部屋に子どもやペットがいるか確認しておく

物件を探している段階で、不動産会社の人に住人の状況を確認することも大切でしょう。

可能であれば、過去に騒音トラブルがなかったかどうかも聞いておくことがおすすめです。

問題のある物件に入居してしまってからでは、管理会社へ相談をしても解決するのが難しい場合もあります。

最初からできるだけ問題のない物件を選ぶために、これらのようなことを事前に確認しておくと良いでしょう。

クレームを伝える際は必要事項をまとめよう!

集合住宅での騒音問題などで悩み、クレームを管理会社に伝える際には、ここでご紹介した必要事項をまとめ、どうしてほしいのかを明確にしてから伝えることが大切です。

感情的になって自分の気持ちを伝えるだけでは、管理会社側も対応に困ってしまいます。

わかりやすくクレームを伝え、しっかりと対応してもらいましょう。

また、お互いに快適な生活を送るために、自分でもできることを試してみてはいかがでしょうか。