家を建てる際に、窓にシャッターを設置するか迷われている方もいると思います。
お住まいの家にシャッターがついている場合でも、どのような役割を持っているのか知らない方も多いのではないでしょうか。
今回はそんな方のために、窓にシャッターをつけることの必要性についてお話ししていきます。
それに加えて、シャッターをきれいに使い続けるための掃除方法についてもご紹介しますので、あわせて参考にしてみてください。
窓に設置するシャッターの役割
なぜ窓にシャッターがついているのかについて、考えたことのある方は少ないのではないでしょうか。
窓にシャッターがついているので、単純に開け閉めをしているという方も多くいることでしょう。
それでは、窓に設置されたシャッターにはどのような役割があるのでしょうか。
シャッターと同じような表現として雨戸という言葉がありますが、この記事ではシャッターに統一してお話を進めていきます。
まず、シャッターの役割として一番に思いつくのが窓ガラスの保護です。
台風がくるときは窓のシャッターを閉めるという方もいるのではないでしょうか。
種類にもよりますが、窓ガラスは衝撃にあまり強くないものがほとんどです。
台風などの自然災害が起きたときにシャッターを閉めていなければ、突風によって飛ばされた異物で窓が割れてしまうかもしれません。
もし窓ガラスが割れてしまったらどうなるでしょう。
窓ガラスの破片によりケガをしてしまったり、部屋の中に雨風が入り込んで掃除だけでは済まない状態になったりすることも考えられます。
窓ガラスを衝撃から守るためにシャッターはとても大切な存在ですが、その他にも重要な役割を持っています。
シャッターの役割については、次項でも詳しくお話ししましょう。
まだある!シャッターが持つ役割
前項では、シャッターは窓ガラスを衝撃から守る役割があるというお話をしました。
それでは、その他にシャッターが持つ役割にはどのようなものがあるのでしょうか。
〇音を遮断する
窓にシャッターを設置することで、外の騒音を遮ることができます。
また、家の中の音が外に漏れることも少なくできるでしょう。
〇熱の影響を抑える
室内で冷暖房器具を使用していても、窓だけではその熱が逃げてしまいます。
しかし、窓のシャッターを閉めれば、室内の熱を逃がすことなく適切な温度に保つことができます。
〇防犯対策
窓は空き巣犯が侵入のための入り口として選びやすい部分でもあります。
そのため、窓のシャッターを閉めることで、侵入に掛かる時間を稼ぎ、犯罪を未然に防ぐ効果を期待できます。
ただし、シャッターが汚れていると、「家を管理する意識が低く侵入もたやすい」と思われかねませんので、定期的な掃除は忘れずに行いましょう。
窓にシャッターをつけるのが義務の場合がある!
窓にシャッターを設置するかどうかは任意の場合がほとんどです。
しかし、特例としてシャッターの設置が義務付けられていることがあります。
それが、準防火地域に指定されている地域の場合です。
準防火地域とは、火災が起きたときに延焼が周辺に広がらないようにすることを目的とした地域のことです。
この地域に建物を建設するときには、火災の被害を最小限に抑えるために建物の構造などに制限が課せられます。
なかでも、窓周辺は防火設備の設置が必須で、窓ガラスを網入りのものにするか、あるいは窓にシャッターを設置しなければなりません。
もし、準防火地域にあたる場所に家を建てたい場合は、窓にシャッターを設置しなければならないこともあるということを覚えておきましょう。
ここまで、窓のシャッターが持つ役割や設置が義務付けられているケースなどについてお話ししてきました。
建物に置いて重要な存在である窓のシャッターですが、設置後の管理も忘れてはいけません。
次項からは、窓のシャッターが持つ機能性を失わせないための、掃除などのメンテナンス方法をご紹介していきます。
掃除の前に!窓のシャッターにつく汚れとは?
これから、窓に設置したシャッターの掃除方法などについてご紹介していきますが、まずはその前にシャッターにつく主な汚れの種類について知っておきましょう。
汚れの種類を知っておくことで、その後の掃除に役立ちます。
シャッターにつきやすい汚れには以下のようなものがあります。
・ホコリ
・砂埃
・虫
・排気ガス
・花粉
この他にも、山が近い場所では泥による汚れがついたり、季節によっては落ち葉が付着したりなども考えられます。
シャッターは外からもたらされるゴミや汚れがつきやすいので、こまめに掃除などのメンテナンスを行う必要があります。
また、ゴミや汚れがサッシやレール部分にたまってしまうと、シャッターがスムーズに開閉できなくなってしまうので、サッシやレールが詰まる前に掃除を行いましょう。
シャッターの表面を掃除しよう!
窓のシャッターを故障なく長く使うためには、こまめな掃除などのメンテナンスが必要です。
この項では、シャッター表面の掃除方法をご紹介します。
シャッター表面の外側にあたる部分は、前項でお話ししたように砂埃などの汚れがつきやすいです。
そのため、まずはブラシなどで表面についた砂埃などを払い、その後に柔らかい布で乾拭きをしてください。
シャッターの内側は、外側程の汚れは付いていないと思いますので、目立つ汚れをブラシで払った後に乾拭きを行いましょう。
注意点としては、ブラシで汚れを払ったり布で乾拭きをしたりするときに、シャッターに傷を付けないということです。
シャッターの多くは金属でできていて、傷ついた部分から錆びてしまうことがあります。
そのため、シャッターの表面を掃除するときは、強い力を加えないようにしてください。
この「ブラシで表面を払った後、乾拭きをする」という掃除を週に一度のペースで行ってください。
そして、半年に一度のペースで水拭きや水洗いをして、シャッター表面の汚れを徹底的に落としましょう。
水では落ちない汚れには、中性洗剤を使用してください。
シャッターに水を使用した後は、錆がつかないようにしっかりと乾燥させましょう。
サッシやレールの掃除やメンテナンスも忘れずに!
窓のシャッターの汚れは表面だけではなく、サッシやレールにもたまります。
そのため、週に一度のシャッター掃除の際は、サッシやレールの掃除も忘れずに行いましょう。
サッシやレールの掃除も、シャッター表面の掃除のときと同じく、ブラシで汚れを払った後に、柔らかい布で拭き取ります。
サッシやレールは汚れがこびりつきやすいので、軽く濡らした布で水拭きをしてから、最後の仕上げとして乾拭きをすると良いでしょう。
そして、シャッターの動きを良くするために、年に一度くらいのペースでシリコンスプレーを塗布することをおすすめします。
シリコンスプレーでサッシやレールの表面に被膜を作ることで、開閉がスムーズになるだけではなく、傷がつきにくい状態にすることができるでしょう。
定期的なメンテナンスでシャッターの性能を維持しよう!
窓のシャッターにはたくさんの役割があり、私たちの生活を陰ながら支えてくれています。
シャッターを不具合なく長く使い続けるためにも、定期的なメンテナンスできれいな状態を保ちましょう。
今回はシャッター周辺の掃除方法についてもご紹介しました。
掃除のコツは表面に傷がつかないように、丁寧で優しい扱いを心掛けることです。
サッシやレールにシリコンスプレーを塗布するのも忘れないでくださいね。