窓の掃除は日頃なかなか手が回らず、ついつい後回しになってしまいがちです。
気づいた時にはパッキンにカビが生えていた、という方も多いでしょう。
このように、パッキンのカビに気づいたあとに掃除のことを考えますと、気が重くなることかと思います。
そこで今回は、簡単なカビ取り方法や予防策などをご紹介していきますのでぜひ試してみてください。
窓のパッキンにはなぜカビが生えるの?放置するとどうなる?
ご存知のとおり、カビは水分や湿気を好み繁殖を続けます。
特に冬場は、温度差によって起こる結露で水滴が付き、カビの繁殖を増加させてしまいます。
最近の住宅に使われる窓は性能も良く、結露しにくいタイプもありますが、わずかに水分がたまるだけでもカビは生えてくるため、やはり完全には防ぎきれません。
しかもカビの菌は、目には見えないだけで大気中に漂っているのです。
さらに、カビの菌はホコリなどを栄養分としているため、辺りの掃除を怠るとどんどん増え続けます。
そのため、カビを放置すればするほどカビ菌を吸い込むこととなり、それにより免疫力の低下やアレルギー症状の原因になることもあります。
小さいお子様やペットのいるご家庭は特に注意が必要ですね。
パッキンにカビを発見したならば、すぐにカビを撃退していくことが大切です。
なかなか腰の上がらないカビ取り掃除ですが、身近なものだけで意外と簡単にできますよ。
初期段階ならコレ!窓パッキンのカビ取り方法
普段から窓のお掃除を気にされている方でも、少しの期間放置してしまっただけで、カビが生えてしまうこともあります。
それが冬場ならば、驚くほど短い期間で起こります。
しかし、生えたばかりの軽度のカビならば、濡らした雑巾で拭くだけで取れる場合もあります。
この方法を利用しても取り切れなかったという方もいるでしょう。
このような方のために、こちらでは重曹を使った簡単な掃除方法をご紹介します。
〇用意するもの
・クエン酸パウダー
・重曹パウダー
・水(スプレーボトル)
・タオル(雑巾)
①クエン酸パウダーと重曹パウダーを、同じ量ずつ紙コップなどに入れ混ぜ合わせます。
②混ぜ合わせたパウダーをスプーンなどを使い、パッキンの上にふりかけます。
③スプレーボトルに入れた水を②に吹きかけます。
少し泡が立ったら、その状態で約30分ほど置いておきます。
④その後、固く絞ったタオルで拭き取ります。
初期段階のカビには、この方法でも十分にカビ取り効果があります。
洗剤や薬品を一切使わないので、小さいお子様やペットのいるご家庭でも安心してできる掃除方法ともいえます。
また、縦方向のパッキンのカビ取りを行いたい時には、クエン酸パウダー・重曹パウダーをそれぞれ、水を入れたスプレーボトルに溶かして使用しましょう。
交互に吹きかけることで、上記の方法と同じような効果を発揮します。
長い期間放置した窓パッキンのカビ取りには!?
上記の方法では、あまり効果を感じられなかったという方もいるでしょう。
やはり長い期間放置してしまったカビには、また違ったカビ取り方法が必要となりますのでご紹介していきます。
〇用意するもの
・塩素系漂白剤(スプレー式がよい)
・キッチンペーパー
・新聞紙
・タオル(雑巾)2枚
・ゴム手袋
・マスク
①水に濡らして絞ったキッチンペーパーを窓のパッキン部分に貼り付けます。
②この段階で、必ずマスクとゴム手袋を着用しましょう。
液だれした時に備え、新聞紙を窓の下へ敷いておきます。
③キッチンペーパーの上から塩素系漂白剤をスプレーし、20分ほど置いておきます。
④固く絞ったタオルでしっかりと拭き取り、その後乾いたタオルでも拭き取りをします。
もし一度でカビが取り除けなかった場合も、何度かこの工程を繰り返すことで徐々にカビが落ちてきます。
こちらの掃除方法は、塩素系漂白剤を使うので換気はしっかりと行うようにしましょう。
場合によってはゴーグルなども着用するようにしてください。
カビの繁殖!サッシとカーテンにも関係が!?
窓のサッシ部分には、ゴミやホコリがよく溜まります。
分かっていながらも、こちらも掃除を後回してしまいがちな部分です。
しかし、このゴミやホコリがカビの栄養分となり繁殖を促してしまいます。
そこで、普段のお掃除に取り入れやすい、身近な物を使ったサッシの掃除アイテムをご紹介します。
・割り箸に濡らしたキッチンペーパーを巻き付けたもの
・使い古しの歯ブラシ
・綿棒
・つまようじ
これだけでも十分にキレイになりますので、すぐにでも試すことができますね。
また、窓のパッキンにカビが生えていたら、カーテンにもカビ菌が付着していることは珍しくありません。
パッキンのカビ取りを行った際には、同時にカーテンも洗濯してみましょう。
もし、ご自宅のカーテンが洗濯可能な素材ならば、液体酵素系漂白剤を使ってのお洗濯をおすすめします。
普通の洗剤では落としきれないカビ菌にも、効果が期待できます。
結露対策!カビの発生を防ごう!
ご紹介してきましたことで分かっていただけたかと思いますが、意外と簡単にカビ取り掃除ができます。
しかし、健康のためにもカビは、発生させないのが一番です。
そのためには、やはり「湿気と水分」に気をつけることが大切となってきます。
そこで、梅雨時期には除湿機やエアコンのドライ機能をうまく使ったり、風の通り道を意識した換気をこまめに行うなどの除湿対策もしていきましょう。
冬場であれば特に「結露吸水シート」を窓に貼るのも効果的です。
結露でできた水滴をしっかりと吸い取ってくれるので、カビ予防効果は絶大です。
また、結露が発生し拭き取りをする場合には、いらなくなった新聞紙を使ってみるのもおすすめです。
新聞紙に使われているインクによって艶出しの効果もあり、窓もピカピカになります。
さらに、消毒用エタノールやカビ防止スプレーなどを時々パッキン部分へ吹きかけてみましょう。
殺菌効果もあり、カビ菌を寄せ付けないキレイな窓を保っていけるでしょう。
窓のパッキンのカビ取り最終手段!
長年放置してしまったカビは、先述したカビ取り方法を試してもカビの根が深く、思うように取れないことがあります。
また、パッキン自体に劣化が見られる場合には、その劣化が原因でカビが生えやすくなることも考えられます。
このような時には、思い切ってゴムパッキンの交換をしてみてはいかがでしょうか。
一般的に通常のゴムパッキンの寿命は約10年ほどといわれています。
もし、お使いのパッキンが長い年月使用しているものならば、交換の目安にしてもいいかもしれませんね。
しかし、パッキンの交換は、窓を取り外す作業が必要となるためそこそこ大掛かりになってきます。
DIYでもできますが、窓ガラスを割ってしまいますと思わぬケガに繋がりますので注意が必要です。
なるべくなら、専門の業者さんに頼むと安心ですね。
カビの発生を防ぎ結露などのお手入れをしていくことは、パッキン自体の寿命を伸ばすことにもつながります。
カビのない生活を日頃から心がけてみよう!
パッキンのカビ取り掃除は、身近な物を使って意外と簡単に行えることがわかりましたね。
カビを放置すればするほど、健康にも被害を及ぼすので、気づいたらすぐに対処していくことが大切です。
また、普段からほんの少し気をつけるだけでできるカビ対策もあります。
カビが生えない生活を目指して、できることからぜひ実践してみてください。