部屋の窓が開かない・閉まらない!その原因と対処法をご紹介

毎日使用している窓がスムーズに「開かない」「閉まらない」と、その窓を使用することがストレスに感じてくるのではないでしょうか。

それだけでなく、窓がしっかり閉まらなければ、すき間風が入り、部屋の温度も低くなってしまいます。

スムーズに閉まらない窓を放置してそのまま使用していると、窓の不調を悪化させてしまう恐れもあります。

ここでは、窓が開かない・閉まらない状態になってしまった原因やその対処方法をご紹介していきます。

窓がスムーズに開かない・閉まらない原因とは?

一般的な住宅やマンション・アパートなどの窓は、「アルミサッシ」が使われていることが多いです。

そのアルミサッシの窓がスムーズに開かない・閉まらないなどということが起こる場合があります。

そのようになる原因として、次のようなことが考えられます。

・アルミサッシのレールにたまってしまったゴミがある
・アルミサッシの滑りが悪い
・戸車にゴミなどがからまっている
・戸車が劣化していたり破損したりしている
・戸車のねじがゆるんでいる

窓がスムーズに閉まらないなどということが起こる原因には、これらのようなことが挙げられます。

部屋の窓がきちんと閉まらないとなると、特に、寒い冬には冷たい風が入ってきて、部屋が冷えてしまうことになり、大変困るでしょう。

そのような時に、窓の不調を改善するためにすぐにできることとして、どのようなことがあるのでしょうか。

次章から、その対処方法をいくつかご紹介していきます。

窓が閉まらない原因を解消!まずできること

前述したように、部屋の窓がスムーズに開かない・閉まらない状態になる原因として、アルミサッシのレールにゴミがたまっていることも考えられます。

その原因を解消するために、まずできることとして、次のようなことがあります。

●アルミサッシのレールの掃除をする

アルミサッシのレールのゴミの有無を確認し、掃除機やハケなどを使用して掃除を行ないます。

この時、アルミサッシは傷つきやすいものですので、掃除機のノズルやハケの硬い毛などにより、サッシを傷つけないように気をつけながらゴミを取り除きましょう。

そのようにレールのゴミを取り除いても、まだ窓がスムーズに動かない場合は、次のような方法もあります。

●ドライバーで戸車の調整をする

アルミサッシの下の左右にあるねじをドライバーを使用して回してみましょう。

ねじを右にまわすと戸車が上がり、左にまわすことにより、戸車が下がる仕組みになっています。

そのようにねじの調整を行ないながら窓を動かしてみましょう。

※アルミサッシのなかにはそのような調整をすることができないものもあります。

これらのようなことを行なっても、まだ窓がスムーズに動かない場合には、次にご紹介するような対処方法もあります。

それでも窓がまだ動かない場合の対処方法

アルミサッシの窓がスムーズに開かない・閉まらない場合の原因と、まずできる対処方法をご紹介しました。

その方法を行なっても、まだスムーズに動かない場合には、次のようなことも行なってみるとよいでしょう。

●アルミサッシの滑りを良くする

アルミサッシの窓の滑りを良くするために、使用すると効果が期待できる次のような商品があります。

【KURE(呉工業):シリコンスプレー】

こちらの商品を使用した対処方法をご紹介します。

先ほどご紹介した対処方法を行なった後であれば、アルミサッシのレールの掃除もしてあるかと思います。

まだ掃除をしていなければ、まずは、アルミサッシのレールのゴミをきれいに取り除きましょう。

その後、数枚のティッシュペーパーを折りたたんで小さくします。

そのティッシュペーパーに、上記のスプレーを2回くらい噴射し、液体を染み込ませましょう。

そして、アルミサッシのレールの突起している部分を軽くこすって磨きます。

そのようにして、2~3往復させましょう。

スムーズに動かなかった窓も、静かに開閉することができるようになったのではないでしょうか。

窓の鍵がスムーズに閉まらない原因

次に、窓自体ではなく、窓に付いている鍵がスムーズに閉まらない場合のお話もしていきましょう。

窓がしっかり開かなかったり閉まらないのも困りますが、「窓の鍵が閉まらない」というのも防犯面でとても不安なこととなります。

窓の鍵が閉まらない原因としては、次のようなことが考えられます。

・鍵のねじがゆるんでいる
・鍵がさびていたり、汚れが付着したりしている
・アルミサッシの窓がずれている
・鍵自体がずれている

これらのようなことが挙げられます。

一般的な住宅やマンション・アパートなどでは、「クレセント錠」と呼ばれる鍵が使用されています。

クレセント錠は、片側の窓に付いている受けの部分に鍵をかけることにより鍵を閉める仕組みになっています。

それを長い年月の間使い続けることにより、上記のように、ねじがゆるんだり、さびや汚れが付着していきます。

その原因をもとに、次章でご紹介する対処方法を行なってみましょう。

スムーズに閉まらない窓の鍵の対処方法

まずは、窓に付いているクレセント錠の状態を確認してみましょう。

さびていたり、汚れが付着したりしているようであれば、その汚れを取り除きましょう。

そして、ねじがゆるんでいる状態の場合は、次のような調整を行ないます。

①クレセント錠のねじのカバーをはずす

②ドライバーを使用し、ねじをまわしてゆるみがなくなるように調整する

③まだ鍵がスムーズに閉まらないなら、受け側のねじもまわして調整する

④最初にはずしたクレセント錠のカバーを戻す

次に、窓の開閉がスムーズにできない原因として、「アルミサッシのずれ」が考えられる場合は、次のような方法を試してみましょう。

①窓やアルミサッシに付いているボタンをはずす(調節用のねじが出る)

②窓のはずれ止めをゆるめる

③ボタンの奥にある調整用のねじをまわしながら調整する

④ゆるめたはずれ止め・はずしたボタンを元に戻す

これらのような方法により、窓の鍵がスムーズに動く可能性もありますが、万が一、うまくできない場合は、業者に依頼したり、マンションやアパートなどの場合は管理会社に相談したりしてみましょう。

日頃からできる!アルミサッシの窓のメンテナンス方法

一般的な窓に使用されているアルミサッシは、耐久性に優れていると言われています。

しかし、長い年月の間使用していると、これまでお話ししてきたようなことが原因で、窓がスムーズに開かない・閉まらないということが起こる可能性があります。

いつの日にか、そのような問題が起こらないようにするためには、日頃から次のようなメンテナンスを行なうとよいでしょう。

●アルミサッシのレールに傷がないか、ゴミがたまっていないか確認する

日頃から、アルミサッシのレールにゴミなどがたまっていないかをこまめにチェックすることにより、窓がスムーズに開閉できないほどまでにゴミがたまることを防ぐことができるでしょう。

●アルミサッシのレールを掃除

アルミサッシのレールの掃除には、掃除機を使用することだけではなく、水で洗い流した後に、「やわらかい布でふき取る」という方法もおすすめです。

掃除機で吸い取るだけでは物足りなく、さらにきれいにしておきたいなら、汚れを拭き取ることも行ないましょう。

窓がスムーズに閉まらない原因を見つけて正しい対処を!

普段使用している窓がスムーズに開閉できなくなるのには、何らかの原因があります。

その原因を確認して、ここでご紹介したような、自分でできる対処の仕方を試してみてはいかがでしょうか。

これらの方法を試しても窓の動きが改善されない場合や、かえって動きが悪くなってしまった場合は、早めに専門の業者に依頼し、マンション・アパートなどの場合は管理会社へ相談をしましょう。