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部屋によって窓の種類を使い分けると防犯性が高まる!

2019.9.13

住宅を快適に保ってくれる窓。

明かりを取り入れたり、風を通してくれたり、その役割はとても大きなものです。

窓といってもさまざまな種類があり、設置場所や目的によって使い分ける必要があります。

しかし、同時に気を付けなければならないのは防犯性です。

窓は外につながっている分、侵入口としても狙われやすいのです。

窓の種類によって防犯性は異なりますので、確認しておくと良いですよ。

住宅を快適にしてくれる窓の役割

住宅における窓の役割はさまざまです。

大きなものとしては、採光、換気の2つが挙げられますが、窓を使ってデザイン性を高めている住宅もあり、窓は住宅にとって大きな役割を果たしています。

窓は開放感や通気性を住宅にもたらしてくれますが、一方防犯という点で脆弱な部分でもあります。

空き巣の侵入口として、窓が多いことは知られています。

なんと、空き巣の侵入口の50%以上が窓からというのです。

最も多い侵入方法は無施錠の窓からの侵入で、続いてガラス破りが多いです。

窓は玄関と違って閉め忘れも多く、空き巣はそのような窓を探しています。

窓がいかに狙われやすいのかがわかりますね。

窓に防犯対策をすることはとても大切なのです。

住宅を建てるとき、窓を選ぶときから防犯を意識しておくと良いですよ。

窓にはさまざまな種類があり、防犯性が低いものも高いものもあります。

窓の防犯性に関しては、以下の点が関係してきます。

・窓の構造
・施錠
・窓ガラスの性能
・大きさ
・窓の場所

このような点を考慮して、主な窓の種類を見てみましょう。

窓は開き方によってさまざまな種類がある

窓は、開き方で主に6種類に分けることができます。

ひとつずつ見てみましょう。

■引き違い窓

一般的に2枚のガラス戸をレールにはめて、横方向に左右引き違いで開きます。

日本独自の開き方の窓で、日本の住宅では多く使われています。

ふすまや障子の開き方と同じですね。

リビングの掃き出し窓など、大きな窓によく採用されます。

引き違いになっているので開くときに大きな空間を必要とせず、網戸やシャッターなど複数の建具を設置することも可能です。

大きな開口部で、部屋に採光と通気性を持たせることができます。

しかし、防犯性という点では不利な窓でもあります。

特に掃き出し窓は、家の中から簡単に外に出られますが、同じように外側から簡単に入れる窓でもあります。

つまり侵入しやすい窓といえるのです。

そのうえ、引き違い窓は内側の鍵の状態が外から見えてしまいます。

無施錠(鍵の締め忘れ)を外から確認しやすい窓でもあるのです。

こういった点を考えると、引き違い窓は防犯性があまり高くないといえます。

ただ日本の住宅では多く採用されているため、まったく引き違い窓を設置しないというのも難しいです。

道から死角になる部屋には避ける、二重ロックにするなどうまく対策をして設置しましょう。

開け方やデザインで防犯性が高まる

続いて、通常出入りできる窓として使わないすべり出し窓です。

■縦すべり出し窓

縦軸をもとに、ガラス戸が外側に開きます。

ガラス戸を好きな位置で止めることができるため、部屋に入る風の量をお好みに調節することが可能です。

外側に開いたガラス戸が風を受け止めて内部に送り込んでくれるため、通気性を持たせたい場所におすすめです。

細長いデザインの縦すべり出し窓であれば防犯性も確保できます。

いくつか細長い窓を並べれば通気性とともに採光も十分に持たせることができます。

デザイン性も高く、おしゃれな空間を演出することも可能です。

そして、すべり出し窓にはもう一種類あります。

■横すべり出し窓

横軸をもとにガラス戸が下側から外側に開きます。

ガラス戸自体が屋根のような役割をするため、雨の日でも雨粒が入り込みにくいです。

開口部が外から見えにくいため、周辺からの視線をうまく遮ってくれます。

曇りガラスを使って浴室、洗面所などの換気窓にするのが人気です。

寝室にもおすすめです。

換気できない?!開かない窓の種類もある

窓には換気という大きな役割がありますが、その役割を持たない窓の種類も存在します。

■FIX窓(はめ殺し窓)

窓枠にガラスをはめ込み、固定してある窓です。

開閉機能はありません。

つまり、開けて換気をするということはできません。

採光や眺望、デザインが目的の窓です。

さまざまな形状の窓を設置することができます。

円形や台形、アーチ形など住宅のデザインに合わせて採光のワンポイントに使えます。

ほかの窓と組み合わせて採光を増やしたり、屋根に取り付けて天窓にすることもできます。

開くことはできませんので、もちろん防犯性は高いです。

明かりだけ取り入れたいという場所にもおすすめです。

例えば、暗くなりがちな玄関に縦長のFIX窓を取り付けたり、北側の部屋の明かり取りにも良いですね。

吹き抜けの壁の高い部分に大きめのFIX窓を取り付けると、明かりを取り入れつつ人の目も気になりません。

侵入しにくそうな種類の窓も実は防犯性が低い

■上げ下げ窓

上下2枚のガラス戸で構成されています。

上部のガラス戸はFIX窓になっており、下部のガラス戸を上げ下げすることによって開閉します。

あまり開口部が取れない部屋の窓に向いています。

また、見た目にもかわいらしいデザインのため、部屋や外観のポイントとして取り入れるのも人気です。

ガラス戸を持ち上げるのは重いと思われるかもしれませんが、バランサーにより軽い力で持ち上げて開閉することが可能です。

■ルーバー窓

横に並んだガラスの羽根を、ハンドル操作によって開閉する窓です。

ガラスの羽根が風を受け止めて部屋の中に風を送り込んでくれます。

通気性が高く、換気に特化した窓です。

キッチンやトイレなど、重点的に換気をしたい場所に向いています。

しかし、防犯性には難ありです。

ドライバーを使えば外側から羽根を取り外せてしまうことがあるのです。

防犯用の面格子などと組み合わせるのがおおすすめです。

以上、6種類の窓をご紹介してきました。

設置する部屋によって合う窓が違うということがわかりましたね。

採光や通気性だけでなく防犯面も考えて窓の種類を決めることが大切なのですね。

窓にあと付けできる防犯対策

窓の種類による機能や防犯性を見てきました。

しかし、これから家を建てるのであれば窓の種類や防犯性を考えることができますが、すでに家を建ててしまった人や賃貸住宅に住んでいる人はどのように防犯対策をすれば良いのでしょう。

すでにある窓にできる防犯対策をご紹介します。

■防犯フィルム

ホームセンターなどで購入できる防犯フィルムを窓に貼るという方法です。

ガラスを割っても貫通しにくく、ガラス破りに時間をかけさせることができます。

空き巣は侵入に5分以上かかるとあきらめるというデータがあります。

時間稼ぎとしては有効です。

■補助錠

窓の鍵を二重ロックにすることで、侵入の時間を稼ぐことができます。

フィルムと合わせて設置することで、さらに防犯効果を高めることが期待できます。

これらの防犯グッズを賃貸住宅に取り付ける場合は、キズや跡が残らないような仕組みのものを使うようにしましょう。

部屋に合った窓にすれば快適で防犯性が高い家になる

窓を開け閉めすることは、日常的な行動ですよね。

日常的な行動だからこそ、部屋に合った種類の窓にすることが大切です。

換気が必要ないのであればFIX窓にする、換気だけしたいのであれば人が通れない大きさの窓にするという工夫も有効かと思います。

また、無施錠の窓からの侵入が多いことからも、普段から戸締りに気を付けておくことも忘れずに行いましょう。

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