「日差しが強くて部屋が蒸し風呂状態になってしまう…」「寝室に街灯の光が入ってきてよく眠れない!」など、窓から入る光にお困りの方も多いと思います。
窓の遮光性を高めるひと工夫をすることで、そのようなお悩みを解決できますよ。
この記事では、窓の遮光性を高めることによるメリットや、遮光の方法をご紹介します。
窓の遮光性を高めることによるメリット
まず、窓の遮光性が高いとどのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。
●部屋を真っ暗にできて睡眠の質が上がる
窓から街灯の明かりが入ってきたり、明け方に朝日が入ってきたりすると、目が覚めてしまいぐっすり眠れないという方もいるでしょう。
遮光性が高いと、部屋を真っ暗にできるため寝つきが良くなり、早朝に目が覚めてしまうということも減ります。
そのため、睡眠の質を高めることができるでしょう。
●部屋の温度上昇を防ぎ、冷暖房効率が良くなる
夏は、昼間の強い日差しが部屋に入ってくると室温が上昇してしまいます。
2階以上の部屋などは特に暑くなってしまいますよね。
窓の遮光性を高めることで、強い日差しが入るのを防ぎ、温度上昇を抑えることができます。
冷房効率が良くなるので節電にもなります。
●日差しによる床や家具の日焼けを防ぐ
日差しが部屋に入ってくると、紫外線によってフローリングや家具が色あせてしまうことがあります。
窓の遮光性を高めれば、紫外線をカットでき、色あせを抑えることができます。
では、次項から具体的に窓の遮光性を高める方法をご紹介しましょう。
遮光性を高める方法!遮光カーテンを窓に取り付けよう
窓の遮光性を高める方法として、最も一般的なのは、遮光カーテンを取り付けることです。
カーテンの遮光性には等級があり、遮光率が99.99%以上のカーテンが「遮光1級」とされています。
部屋に入る光をできるだけ少なくしたいという場合は、遮光1級のカーテンを取り付けましょう。
遮光1級のカーテンの中でも、暗めで濃い色のカーテンのほうが、より一層光をさえぎることができます。
例えば、黒や濃いグレー、ブラウンなどです。
ただし、リビングの大開口の窓に付けるカーテンの場合、暗い色のカーテンを取り付けるとリビングの雰囲気が重くなってしまうこともあるので注意しましょう。
遮光カーテンを取り付けるときには、ポイントがあります。
それは、窓の高さよりもカーテンの丈を少し長めにするということです。
大開口の窓に付けるカーテンは、通常は床から少し浮く程度の長さにすることが多いと思います。
これを床につく長さにすることで、カーテンの下から入ってくる光を遮断することができます。
また、隙間から外気が入るのを防ぐこともでき、室温を保ちやすくなるため、一石二鳥です。
高い位置にある窓も、少し長めの丈のカーテンを取り付けると、光をしっかりさえぎることができます。
窓に遮光シートを取り付ける方法も!
ある程度の光は取り入れたいけれど、部屋が暑くなってしまったり、床や家具が色あせてしまったりするのは防ぎたいという場合もあるでしょう。
そのようなときは、窓に遮光シートを取り付けるという方法があります。
透明の遮光シートを使えば、日差しを和らげながらも、完全には光を遮断しません。
まるでレースカーテンのような役割を果たしてくれます。
また、黒などの色付きの遮光シートであれば、遮光カーテンと同じように日差しを遮断してくれますし、裏がアルミ素材になっているシートなら日差しを反射して断熱してくれます。
目隠しの効果もあるので、防犯面でも嬉しいですね。
遮光シートの取り付け方には、主に以下の2つのタイプがあります。
●窓にぴったり貼り付けるタイプ
窓に貼ることでかさばらず、部屋をすっきりと見せることができます。
デメリットは、貼るときにしわになってしまったり、気泡が入ってしまったりすることがあり、きれいに貼るのが少し難しい点です。
中には水を使って窓に貼り付けるものもあり、それなら何度も貼りなおしができるので安心でしょう。
●カーテンレールに吊り下げるタイプ
遮光シートにハトメが付いており、S字フックなどを使ってカーテンレールからぶら下げることができるものもあります。
こちらのタイプなら貼る手間がなく、より気軽に取り付けられるでしょう。
今あるカーテンを活かして窓の遮光性を高める方法は?
今使っているカーテンを気に入っていて、遮光カーテンに付け替えたくないという方もいらっしゃるかもしれません。
そのような方に向けて、今あるカーテンを活かして窓の遮光性を高める方法をご紹介しましょう。
●遮光ロールスクリーンを付ける
ひとつは、窓とカーテンの間に遮光ロールスクリーンを取り付ける方法です。
ロールスクリーンとは、チェーンなどを引っ張って上下に開閉する、一枚布のカーテンのことです。
下ろしていても、巻き上げていてもかさばらないため、窓とカーテンの間に取り付けても邪魔になりません。
遮光性のあるロールスクリーンを付ければ、今のカーテンのままで遮光性を高められるでしょう。
カーテンレールに取り付けられるタイプのものであれば、ネジ留めができない賃貸でも簡単に取り付けられます。
●遮光裏地を取り付ける
もうひとつは、今あるカーテンに遮光裏地を取り付ける方法です。
後付けできる遮光裏地が市販されているので、カーテンのサイズを確認し、それに合った裏地を購入しましょう。
裏地といってもカーテンに縫い付ける必要はなく、カーテンフックを使って簡単に付けることができます。
遮光性を高められるカーテンレールとは?
窓の遮光性を高めるには、カーテンレールを替えるという方法もあります。
カーテンを閉めたとき、どうしても中央に隙間が空いてしまい、光が漏れてきたという経験はないでしょうか。
そんなときは、中央で左右のカーテンが交差するようなカーテンレールがおすすめです。
これなら左右のカーテンが重なるため、中央に隙間が空いてしまうことはありません。
また、カーテンの両端から光が漏れるのを防ぐには、リターン式のカーテンレールにしてみましょう。
リターン式カーテンレールの側面に付いているリターンフックまでカーテンを伸ばして取り付けることで、横からも窓を覆う形になり、カーテンの端にできる隙間をなくすことができます。
カーテンレールを替えるとなると賃貸では難しいですが、持ち家の方はぜひ検討してみてください。
カーテンボックスでも遮光性を高められる!
最後にご紹介するのは、カーテンボックスを付けることで遮光性を高める方法です。
カーテンボックスとは、カーテンレールの上部を隠すように付けられた箱状のカバーのことです。
もとから部屋に設置されていることもありますが、ない場合は後付けも可能です。
このカーテンボックスがあると、カーテンの上から光が漏れるのを防ぐことができます。
カーテンボックスを取り付けると窓際のアクセントにもなるため、部屋の印象を変えるインテリアとしても有能です。
木目調のものが多いので温かみがありますし、上に小物を飾って、飾り棚のようにすることもできます。
遮光性を高めたい方はもちろん、部屋をおしゃれにしたいという方にも、カーテンボックスの取り付けはおすすめです。
遮光対策をして快適な部屋作りをしよう!
この記事では、窓の遮光性を高めることによるメリットや、遮光の方法をご紹介しました。
遮光対策をすることで、睡眠の質が上がったり、電気代の節約ができたりと、プラスの効果がたくさんあります。
部屋で過ごす時間もより快適なものになるでしょう。
今回ご紹介した通り、遮光性を高める方法には色々な種類があるので、自分の部屋に合った方法で遮光対策をしてみてください。